バブル崩壊とその後の人生

株式投資・お金
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前回バブル崩壊についてそのプロセスをお伝えしました。日本企業が窮地にたたされた大事件でした。今回はもっと掘り下げて個人レベルまでの影響についてお話したいと思います。

バブル崩壊などのあおりを食らって、人生が狂わないよう反面教師のつもりでご覧いただければと思います。各エピソードはややマイルドな仕立てにしておりますのでもっと割増しでイメージしていただければと思います。

エピソード1(羽振りのいいA氏の転落人生)

A氏は10人の社員を抱えており、報酬は会社の利益の約1割にあたり、自由になる金(小遣い)は4億円にのぼったという。
当時A氏は5人の女性と付き合っていた。
A氏は一人の女性と合うたびに、5万~10万円を渡した。女性の誕生日には100万円の札束一つが入った封筒を渡していた。またある女性には家賃15万円のワンルームマンションに住まわせていたという。

そんなA氏はベンツを乗り回し、時計はいつもダイヤモンドがちりばめられたもの。タイピンもダイヤ、スーツは一着40万~50万円のものを着ていたという。

主な収入源が株であり、ときには一晩で4000万円ものの利益をだしていたという。

だが、そんなA氏にも、バブルのはじける時がやってきた。90年の末。崩れるのに2カ月しかかからなかったという。物件を担保にして金を借り、その金で別の物件を購入するというやり方をしていたのだが、そのうち物件が売れなくなりパンクした。A氏は妻と逃亡し、半年の間日本中を転々とした。A氏は妻と逃亡し、日本中を転々とした。

エピソード2 (バブルと寝た女)

ミドリは不動産の仕事をする「パパ」(当時40代)と3年近く前、彼女の働いていた新宿の大衆的なクラブで知り合った。
パパはパッと見、その辺にいる普通のおじさん。もよく見るとブランドのいいヤツ(スーツ)を着ている。
パパはミドリに10万円とかポンッと置いていく。月収にしてみると、最低でも30万円は貰ってたといつ。ほかに買ってもらったのは、50万円程度のブルガリの時計。ピンキー&ダイアンの洋服。それを3~4着、一度に買ってもらったりしていた。スーツのポケットからいきなり札束を出したり。財布の中に入り切れないときは封筒とかに入れて。300万円くらい持ち歩いてたという。しかし、彼との関係は、半年しか続かなかった。店に来る客足が減りはじめ、ちょうどバブル崩壊と言われ始めたころ、「景気が悪いから、ちょっと今、バタバタしていて、お金ないんだ」

という言葉が出るようになった。そのうちお金を置いて行ってくれなくなって・・・。そのうち、いきなりいなくなった。
パパからさんざんお金をもらったのに、貯金は50万円しかなく、
パパがいなくなってから振出しに戻るのに、たった1カ月しかかからなかった。
ミドリはグラビアでオールヌードになったりAVの仕事をしたりしている。
もうミドリの元には、パパのものは何もない。高級マンション、高級家具に囲まれての生活もわずか半年間。ミドリの生活にバブルの影はみじんもない。ミドリは半年間バブルに翻弄されただけだったのかもしれない。

エピソード3 (リストラ後ホームレス)

不動産や建設系の業績は落ち込み、リストラや給料のカット、そして職を失った人は再就職先を探さねばならなくなる。しかし、それらの多くは40・50代。
この年代で仕事があるのは短期のバイト・タクシー等の運転手・警備員くらい。
だが彼等はプライドが高く、そんな仕事には就けない。
さらに就職できないから「退職金」や「蓄え」を取り崩すことになり、夫婦仲も悪くなり、奥さんや子供に愛想をつかされて出て行かれる。
さらに、多くの人がバブル期の住宅の価格が高騰しているときに「自宅をローンで購入していた」ため退職金がローンの返済で消えてしまい、不動産価格は下がっているため、売るに売れない悲惨な状態となってしまった。

自信の精神状態としては、バブル絶頂期のいい思いが忘れられず麻薬のように自分自身を蝕んでしまっていた。それなのにいまだにカードローンなどで買い物をするなど救いようがない。
それでいて自らがホームレスになってしまった境遇を国や社会、他人のせいにしているのだから、もはやそのほうが似合っているといっても過言ではない。

以上、エピソードはここまでとなります。

どう生きる?

これらの人たちの人生を読んで、どのように感じられたでしょうか?これらはバブル崩壊がきっかけでなったエピソードですが、バブル崩壊でなくとも充分ありうる出来事だと思います。

いつなんどきもどんな事件が起ころうとも自分自身を狂わすことのないよう地に足着けた行動をとれるよう準備しておきましょう。

それについていくつか挙げると
・持ち家は資産ではなく、負債だと認識する
・自分で理解できない投資や儲け話には絶対に乗らない。
・どんなに儲かっても生活のレベルをあげないこと。
・カードローンやリボ払い、サラ金に手を出さない。多くのホームレスがこれに手を出して転落した。
・健康に気を付ける。身体を壊せばお金が出て行くだけ。

ということで今回はここらで終わりたいと思います。
それでは、また!

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