こんにちは~、キートンです!(^-^)/
どうした?ナスダック!
決算発表はひと段落し、NVIDIAの盛り上がりもだいぶ落ち着いてきたようで、いよいよ景気後退か利下げかといった雰囲気にもどってきました。
ということで昨日は経済指標の重要な項目の一つ
PCEコアデフレータの発表がありました。
結果は以下の通りで、おおむね予想通りの結果が出て株式市場は一安心といったところです。
・PCEコアデフレータ・前年比]→前回2.8% 予想2.8% 結果2.8%
それまでは、FRB高官からは利下げに慎重なタカ派的な発言が連発したため、金利が一気に上昇しておりました。
それからのPCEコアデフレータの発表でして。金利下げ、株高かとおもいきや
ナスダック株価指数は一気に急落しました。
はて?なにごと?
よくよく考えてみると、週末ぷらす5/31と月末も重なり、そしてNVIDIA祭りからの引き上げ隊が一気に手じまいをしたような感じでした。
そして、これまで下げていたハイテク以外の大型株のほうに資金が入っていったという具合です。
では祭りの終わり?なのかといいますと、そうではなかったようです。
昨日の引け前1時間については、売られすぎもあってか、ものすごい勢いでナスダックが上昇し、
結局ほぼほぼトントン弱で終わってます。
となると、来週は金利低下による株高が意識されてもよいのかなと思う次第です。
いまは金利に注目が移っており、経済指標というよりFRB高官の発言で金利、株価が大きく左右されている環境です。
ただしかし、FRB高官のタカ派発言にはだいぶマンネリ化してきており、これからは市場の反応も感じなくなっていくのではと思っております。だって、毎回誰もが同じ発言なんですもん。。
「アメリカ経済は強い。利下げは時期尚早」もう決まり文句ですね。
まあ、あまり突飛な発言は控えて波風立てたくないのでしょう。
金利動向はまだ不透明ですが、
ただひとつ言えるのは
AIは強い!
ということです。
ではでは、いつものごとく先週の各種指標について。まずはこちらから。。
ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
- ダウは-1.0%(終値:38686.33)
- ナスダックが-1.1%(16735.02)
- S&P500は-0.5%(5277.50)
でした。
ダウ
下図をご覧ください。
40,000ドルをマークしてからの2週連続の下落。からの週末、月末の反発。
ですが50日移動平均線にはまだあります。
エヌビディア決算発表後は資金が流出しましたね。
今週上げたのは
シェブロン(CVX)+3.42%
アップル(AAPL)+2.87%
JPモルガン(JPM)+2.90%
ホームデポ(HD)+2.44%
ボーイング(BA)+3.14%
ナイキ(NKE)+3.99%
ディズニー(DIS)+3.23%
ベライゾン(VZ)+4.36%
インテル(INTC)+2.56%
今週下落したのは
セールスフォース(CRM)-15.84%
マイクロソフト(MSFT)-2.78%
ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)-2.02%
ユナイテッドヘルス-4.15%
アマゾン(AMZN)-2.55%
メルク(MRK)-4.23%
キャタピラ(CAT)-3.47%
IBM(IBM)-2.24%
(めっちゃ順不同)
と かなり混とんとしてます。強いて言うとハイテク、ヘルスケア弱いです。。
ナスダック
下図をごらんください。
週では下落ですが、週末、月末の猛反発。
さきほども申しました通り、週末、月末の手じまい売りからのやっぱり買いが入ってます。
さすがのNVIDIAも若干下げましたが、弱気相場かというとそうでなないようです。
再来週の6/10月曜には1/10の株式分割がありまして、そこでまた買いやすくなって勢いが増すかもしれません。
ナスダックはまさにAI相場となっており、株式もAI相場になってます。
つまりNVIDIA次第ってことですかね。
ここで小型株のラッセル2000が底上げしてくれると鬼に金棒なんですがね。。
S&P500
こちらもナスダックにならって週末カウンターが入りました。ダウの上げも起因して陽線で終わってます。
21日移動平均線オンラインということで、今週はじわっと平均回帰した感じですね。
来週は月初恒例の労働指標パレードがきますので、これで労働市場が弱いと、面白い展開になりそうですね。最初にJOLTSがきますが、INDEEDと同期しているようですので、参考にされてはいかがでしょうか。
↓↓米国のIndeed求人情報(右肩下がりですね)
米10年債利回り
下図をご覧ください。
4.502と先週から若干の上昇です。
FRB高官のタカ派発言で一時4.6%を超えてましたが、PCEコアデフレータの発表でインフレ鈍化が示されたことで金利が低下しました。
ちなみに6月11~12日でFOMCが開催されます。そこでFRBがどのような方向性を示すのか、パウエル議長の発言がハトかタカかが注目です。
それまでに来週の労働指標が重要となりますので、FOMCでの出方を見極めるうえで注目すべきかなと思います。
個人的には労働市場は弱くなる方向だと推測します。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
週末はいったん下げましたがNVIDIAの輝きはまだ健在でかつ、もはやほかの追随を許さない状況で独走態勢の様相です。
あと、目立つのが右下のエネルギー、公益関係で、エクソン、ネクステラエナジー、リンデあたりが調子よかったです。
メルクやユナイテッドヘルスといったヘルスケア大手が大きくさげてまして、ちょっと株式相場の先行きが危ぶまれますね。
あとはアマゾン。こちらが最近軒並みさがってきております。これも景気後退の兆候が表れているのかもしれません。つまり世界の消費が低迷してきているということです。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。
1位は
VGT(情報技術、アップル、マイクロソフト、エヌビディアなど)
2位は
VPU(公益 ネクステラエナジー サザンなど)
3位は
VOX(電気通信 メタ、アルファベットなど)
と今週も1,2、3位は変わらずですが、VGT(情報技術)が目立った落ちました。
こちらは金利上昇および週末、月末の手じまい売りが影響してると思われます。
その分売られていた他の銘柄に資金が入って、情報技術以外のセクターで昨日はすべて上げてます。
これってたぶんエヌビディアの影響ではないかと思います。
VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
12.91と先週からは1ポイントほど下げました。
いったんは15あたりまで急伸しましたが、昨日のPCEコアデフレータの発表で一気に低下しなんとか落ち着きました。
4月の中旬からの順調な下げでしたが、FRB高官の発言で一気に上昇した次第です。
発言も重要ですが、数字(指標)が真実を表しますので、いずれ数字のほうに金利は寄っていきます。
いまは強気相場なので、ブレずにホールドしていきましょう。
ドル円の状況
下図をご覧ください。157.23円/ドルと為替介入があってからというものじわじわ上がってきてます。
一般的にはアメリカと日本の金利差が影響してるとの見方ですが、それだけではなさそうですよね。
去年はたしか151円あたり?で為替介入があったかと思いますが、このまま次第に160円も抜けて、こんどは170円で為替介入?とかあるかもですね。
経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>
今週のイベント結果(経済指標の結果)
- コンファレンスボード消費者信頼感指数 05月→前回97.0 予想96.6 結果102.0
- 実質GDP(改定値) 第1四半期[実質GDP・前期比年率]→前回1.6% 予想1.3% 結果1.3%
- 中古住宅販売成約指数 04月[前月比]→前回3.4% 予想0.0% 結果-7.7%
- PCEデフレータ 04月[PCEデフレータ・前年比]→前回2.7% 予想2.7% 結果2.7%
- PCEデフレータ 04月[PCEコアデフレータ・前年比]→前回2.8% 予想2.8% 結果2.8%
来週のイベント
- PMI(購買担当者景気指数・確報値) 05月[製造業PMI・確報値]→前回50.9 予想50.9 結果
- ISM製造業景気指数 05月→前回49.2 予想49.8 結果
- JOLTS求人件数 04月→前回848.8万人 予想831.5万人 結果
- 耐久財受注(確報値) 04月[前月比]→前回0.7% 予想0.7% 結果
- 耐久財受注(確報値) 04月[輸送除くコア・前月比]→前回0.4% 予想0.4% 結果
- ADP雇用者数 05月[前月比]→前回19.2万人 予想17.7万人 結果
- ISM非製造業景気指数 05月→前回49.4 予想51.1 結果
- 貿易収支 04月→前回-694億ドル 予想-700億ドル 結果
- 雇用統計 05月[非農業部門雇用者数・前月比]→前回17.5万人 予想18.0万人 結果
- 雇用統計 05月[失業率]→前回3.9% 予想3.9% 結果
最後に
以上、「キートンのウィークリー米国株ニュース 240601/どうした?ナスダック!
」
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか
週末のナスダックの動きには目を見張るものがありました。週末、月末なのに引けで猛反発!
AI相場が要因でナスダックを支えているのは間違いないと思います。
株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
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