こんにちは~、キートンです!(^-^)/
まずはFOMCの結果ですが。。(FOMC:アメリカ連邦公開市場委員会、中央銀行の会議)
0.25%利上げの下記の結果となりました。
FRB政策金利(FOMC) 03月[上限金利]→結果5.00%
FRB政策金利(FOMC) 03月[下限金利]→結果4.75%
株式市場をみてみると、なかなか心折れる展開で、ここらで退場したい気持ちは痛いほどわかります。。
年初からずっと株価が上がるのを心待ちにしているのに、まだ上がらないのか?とやきもきしてて、まだ株価がぐずってるのを見て、も~やーめた!とそこであきらめるのが普通の人の心情かと思います。
そうやって株式市場からふりおとされて、もう株なんて興味ないや、と思う人が続々と出てきた時がチャンスです。
そこでまだ市場参加者として、平然といられるなら、勝ち組決定です。
今週あった大イベントFOMC(アメリカ連邦準備制度理事会、中央銀行の会議)についてはのちほどふれることとして、まずは今週の米国主要3指数を振り返ってみたいと思います。
ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
でした。
ダウ↓
ナスダック↓
S&P500↓
ダウはまだ元気が取り戻せてない状況で、下のチャートのようにJPモルガン(JPM)やゴールドマンサックス(GS)の大きな下げに足を引っ張られております。
それにプラスFOMCでのパウエル議長のタカ派発言も影響し、上昇できる展開ではありませんでした。
ただ、金利低下にともないここでなんとかほかのグロース株などがふんばってくれてます。
銀行株を中心に市場は大騒ぎですが、来週半ばあたりには頭も冷えて、正常な判断が下されるものと思われ、すこしずつ復調してくるのではと思います。
金融情勢不安とFOMCでのタカ派発言のダブルパンチでしたが、先週比で+1.2%ですので、底を打ってこれからというところではないでしょうか。
ナスダックは先週同様そんなダウを横目に堅調でして、長期金利の下げによる株高のトレンドを保ってます。
FOMCでのタカ派発言があったにもかかわらず、200日移動平均線を下値支持線として堅調です。
S&P500も同様でして。
上昇トレンドに乗りつつありますが、FOMCが重しとなってしまい、出遅れ感があります。
ただ、これからですので、まだ買い場は残ってます!
たぶんラストの買い場になるかもしれません。
節分天井彼岸底になりそうで、3月4月のアノマリーは株は上です。
今年の上昇局面第2弾がやってきます。
総じて、ついこないだまではダウの堅調さが目立ってましたが、いまはナスダックが株をけん引してます。
ただ、ナスダック銘柄も全体の下げにつられて下げてますので、これを機に個別銘柄への投資が有効になってくると思います。金融株以外で検討してみてはいかがでしょうか。原油株あたりが有望かと思われます。
米10年債利回り
下図をご覧ください。
今週も下げが止まらず3.374%と200日移動平均線をも割り込んできました。
今月初旬は4%近くまで上がってたのがもう3%前半です。
金利と株価はシーソーの関係ですので、この低下はポジティブにとらえ、今後の株高を示唆するものと考えてよいでしょう。
ただちょっと急激な下げなのである程度もどしがくるでしょうね。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
ぱっと見、おおむねグリーンで終えてます。やはりグロース株が堅調で金利低下が影響してますね。
バリュー株がそこまで悪いかと申しますと、悪いの金融株だけでエネルギー関連の銘柄で、エクソンモービル(XOM)などは上昇してますし、ヘルスケアも堅調です。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。
先週まではセクター全体が下落トレンドでしたが、金融企業のドタバタで金融セクターえTFのVFHが目立って軟調な以外は回復の兆しをみせてます。情報技術(VGT)がトップで、電気通信の(VOX)が次につけてます。
VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
結果21.73となっております。
FOMC前はSVB問題もあり、不安定な局面が続きましたが、
FOMC後は通過した安堵感で落ち着きを取り戻してます。
FOMC前は上昇してFOMC後は低下するといったいつものパターンになるのかなと思っております。
ドル円の状況
下図をご覧ください。
FOMCがあったので、方向性がある程度定まったのかなと思われ、アメリカの金利低下の影響で、ドル円も下げてます。
FOMC通過したのでこの辺でいったん落ち着いて、今度は株が上昇していく場面になっていくのかなとみてます。
円で米国株を買うのにはいい機会ではないでしょうか。(為替はあまり気にしないほうがいいですけど。。)
FOMC後でのパウエル議長の会見内容
箇条書きで抜粋されたものを下記に示します。
世間ではタカ派発言だったとのことですが、それはあらかじめハト派的な発言をするのかという希望的観測があったからでありまして、全文をみて、総合的に今の市場と照らし合わせてみると当然のことだなと思います。
自分がパウエル議長だったらと思うと納得いく内容でした。
- 銀行問題を放置すれば銀行システムが脅かされる可能性
- このために決断的な行動をとった
- 全ての預金者の貯蓄は安全
- われわれの融資プログラムは効果的に銀行のニーズを満たしている
- 十分な流動性が確保されていることが示されている
- 引き続き注意深く監視する
- 銀行システムを安全かつ健全に保つためにあらゆる手段を用いる用意がある
- インフレはなお高すぎる
- 労働市場はなお過度に引き締まっている
- インフレ率を2%に引き下げることに引き続き強くコミット
- 消費者支出は今四半期に増加したように見える、一部は天候要因によるもの
- 住宅市場の活動はなお弱い
- 政策当局者は全般的に抑制された成長が続くと予想
- FOMC参加者の大部分、成長に下方リスクとの見解
- 賃金上昇に緩和の兆し
- 需要は依然として供給を上回るが、時間の経過と共に均衡すると予想
- インフレはわれわれの目標をはるかに超えている
- 最近のインフレ指標の強さは圧力の高止まりを示唆
- インフレ引き下げにはまだ長い道のり、その道筋は一様でない
- 長期インフレ期待は引き続き十分に抑制
- FRBはバランスシートの大幅な縮小を継続中
- 前回の会合以降の経済指標は予想を上回る強さ
- このところの銀行を巡る動きは一段と厳格な信用状況をもたらし、経済とFRBの対応に影響が及ぶ
- 今後のデータ、信用状況の引き締めの実際および予想される効果を注視していく
- 政策の道筋は適宜調整され、会合ごとに決定を下す
- インフレ抑制には、トレンドを下回る成長率の一定期間維持と雇用市場の減速が必要
- 銀行システムは健全で安定的、かつ安全
- 銀行システムの預金フローは安定化
- 規制強化の必要性巡り徹底的な検証実施
- FOMCまでの数日間で銀行システム問題を考慮
- 前回会合以降の雇用・インフレ指標の力強さは予想上回る
- 銀行にストレスがかかる前はターミナルレート(政策金利の最終到達点)の引き上げが必要と想定していた
- 行動と文言による信頼感維持が重要
- 過去2週間(の出来事)が需要とインフレの重しに
- 特に信用引き締めの実際の効果および予想される効果に基づき追加利上げの必要性を判断
- 「継続的な(ongoing)」の利上げに代わり、「かもしれない(may)」や「幾分(some)」という文言に焦点
- 銀行を巡る緊張に伴う先行き不透明感を声明に反映
- 信用状況の引き締めの可能性は金融引き締めの取り組みが少なくなることを意味
- 潜在的な信用引き締めとそれがもたらすものを注視
- 銀行とともに金融安定化ツールを重視
- FOMCでは、かなりの数の人々から信用状況の引き締めを予想する声を聴いた
- そうした人々はよりタイトな信用状況を予測し、経済見通しに含んだ
- 銀行問題は非常に最近のことであり、多くの不確実性が存在する
- 前回FOMCから今回までの期間の大半は金利上昇を指向していたが、銀行問題による信用状況悪化の可能性はそれを相殺
- ディスインフレーションは確実に起こっている
- モノのインフレは、われわれの期待よりゆっくりとではあるが低下している
- 住宅を除く中核的なサービスインフレに緩和の兆しはまだない
- 今回の信用引き締めの影響がどれほど重大または持続的なものか、まだわからない
- 一段の利上げを考える際には警戒が必要であることを意味する
- シリコンバレー銀行(SVB)の経営は基本的なレベルで大きく失敗した
- FEBの監督担当者はリスクを察知して介入した
- FRBとして検証を実施している
- 検証は徹底的で透明性があるように実施
- 監督と規制を強化する必要
- 銀行システムに広範な脆弱性はない
- シリコンバレー銀行は例外だった
- 規制当局が対応していたが、それでもシリコンバレー銀行は破綻した
- FOMC参加者、年内の利下げは見込まず
- 年内の利下げ実施はFRBの基調シナリオではない
- インフレ抑制に十分な引き締め政策が必要、引き締めの一部は信用状況でもたらされる可能性
- インフレ率を2%に下げるために十分な取り組みを行う
- シリコンバレー銀行に対する外部調査は確実に実施される、FRBはこれを歓迎
- 今、インフレを引き起こしているのは景気刺激策ではない
- 金利をより高くする必要があればそうするが、今は信用引き締めの可能性を注視
- 新たな流動性供給措置の導入でバランスシート規模が拡大しても金融政策スタンス変更の意図はない
- 準備金の不足を招くようなことはないと考えている
- 準備金が変動した場合に常に対応する準備をしているが、これまでのところその証拠はない
- 銀行がどのように破綻したのかを理解する必要
- シリコンバレー銀行の取り付け騒ぎのスピードは過去の例とは全く異なり、規制・監督上の変更の必要性を示唆
- 経済への脅威がある場合に預金者を保護する手段があり、それらを使用する用意もある
- 預金は安全とみなされるべき
- クレディ・スイス買収は好結果につながったもよう、現時点で順調に推移
- 今年の失業率予想は不確実性が高い
- リセッション(景気後退)は非線形になりやすいためモデル化が非常に困難
- インフレ抑制を重視
- 最近の効果でソフトランディングの確率が変化するか判断するのは時期尚早
- ソフトランディングへの道筋はまだ存在し、その模索を試みる
- バランスシートを巡る変更は協議せず
- 金融情勢は引き締まったように見える
- 伝統的な指標で示されているよりも引き締まった可能性
- 銀行融資などの他の指標も一段の引き締まりを示唆
- FRBにとっての問題は金融状況の引き締まりの程度と期間
といった内容で、FOMC前の市場予想に比べるとタカ派といえますが、もっとも、理にかなった内容だったといえるでしょう。期待とは違いますが、FRBの真剣さを評価すべきだと思います。
経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>
来週はFRB注目のPCEの発表がありますね。。
最後に
以上、キートンのウィークリー米国株ニュース 230325
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。
一大イベントであるFOMCをなんとか通過しました。
FRBもまだまだインフレとの闘いを続けていくわけですが、急激な利上げモードから様子見モードに切り替わったような気がします。あと5月に利上げがある前提でいくと0か0.25か0.5かこれから織り込んでいくわけですが、ターミナルレートは5.1ということで一定の水準を決めたわけですから、あとは微調整の範囲になりそうです。
株って勉強すればするほど、ほんと楽しいものですね。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
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