こんにちは~、キートンです!(^-^)/
金利→、地政学リスク↓、決算↑
先週は
「金利高、地政学リスク、決算ミス」ということでお伝えしましたが
今回は今月の波乱の一か月を把握して今後の方向性を見極めたい意味で表題のように書かせてもらいました。
まず、金利について
4月は初日からずーっと右肩上がりでしたが、
ここにきて上昇率がすこし落ち着きつつあります。
米10年債利回りは今週一時4.7%台を付けましたが週末には4.6%台になりました。
FRBが注視する指標、PCEコアデフレータは予想を上回りました。
ところが市場はあまり動かず、むしろ株価は上昇に転じました。
PCEコアデフレータについてはもうすでに株価に織り込まれていたのでしょうね。
あと地政学リスクについて
イスラエルとイランの戦争勃発かと先週あたりはもっぱら噂でしたが
いまはシーン。。としてます。
アメリカがウクライナとイスラエルへの支援金を議会で可決したとのことで
一応決着がついた感じです。
そして決算
まずはテスラ、こちらは収益、売上ともにミスったのですが、低価格モデルの販売を前倒しするとガイダンスが良かったとのことでこれまで好材料がまったくなかったテスラに光明が差し、みんな飛びついたのでしょう。
これで落ちるナスダックの加速を止めました。
ただ、テスラの会心の一撃もつづかず、週末のマイクロソフト、グーグルにバトンを渡しました。
渡された両社の決算はというと、みんなの願いを託されたのを心得たかように見事な決算発表をしてくれました。
マイクロソフト(MSFT)
1-3月の売上高は17%増の619億ドル(約9兆6300億円)、1株利益は2.94ドル。アナリスト予想平均は売上高が609億ドル、1株利益は2.83ドルだった。
アルファベット(GOOG)
1-3月期の売上高はパートナーへの支払いを除いたベースで676億ドル(約10兆5000億円)と、ブルームバーグが集計したアナリストの予想平均661億ドルを上回った。純利益も1株当たり1.89ドルと、ウォール街の予想(1.53ドル)より良かった。
同社はまた、初めての配当を発表し1株当たり20セントを支払うとした。自社株買いを700億ドル追加することも明らかにした。株価は時間外取引で一時13%上昇した。
ということで
今週の締めはこのマイクロソフトとグーグルの2社でやってくれました。
地政学リスクの低下と金利上昇の高止まり、そこにこの2社の決算が加わったことで
こんどはポジティブ材料の波状攻撃で株価に追い風が吹き始めました。
正直5月後半までぐずぐずした展開がつづくかと思われましたが、なんとか悪材料出尽くし、PCEコアデフレータ通過ということで、来週が楽しみですね。
ついでにいうとNVIDIAが一日で10%の急落したわけですが、いまではなんとか復活してきており、もうすぐ退院予定です。
金利の動向が気になる中、週末発表のPCEコアデフレータを控え、決算発表を固唾をのんで都度過ごした一週間でしたが、来週は少し楽になりそうな予感がします。
先週今週と個人的には非常に相場が複雑、困難に悩まされてきましたが、今回の出来事は今後にすごく役立つ時間だったなとつくづく思いました。
ということで、今週なんとか落ち着きをとりもどしましたが、いろいろと反省する意味でも、今週の米国主要3指数について振り返ってみましょう。
ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
- ダウは+0.7%(終値:38239.67)
- ナスダックが+4.2%(15927.90)
- S&P500は+2.7%(5099.95)
でした。
ダウ
下図をご覧ください。先週から急反転し上昇に転じております。
21日移動平均線が50日移動平均線を下へクロスしたままですが、先週からはなんとか横ばいです。
昨日の2024年1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値がGDPは前期比年率で1.6%増と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(2.4%増)を下回りまして、1〜3月期の個人消費支出(PCE)物価指数は食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが前期比年率で3.7%と、23年10〜12月期(2.0%)を上回り、 投資家のインフレ懸念を強める内容となって、窓を開けて下落しております。
あとこれにIBMとキャタピラの決算がこの日ミスしてダウ全体を押し下げたというのもあります。
今は決算発表の時期ですから、個別で明暗分かれ、乱高下しやすい状況です。ダウ銘柄は30種しかないので、今はSP500かナスダックかなと思います。
今週上げたのは
アップル(AAPL)+2.61%
マイクロソフト(MSFT)+1.8%
アマゾン(AMZN)+2.86%
JPモルガン(JPM)+4.14%
ゴールドマンサックス(GS)+5.83%
コカ・コーラ(KO)+2.61%
メルク(MRK)+4.31%
シェブロン(CVX)+3.68%
おおきく下落したのは
インテル(INTC)-6.78%
IBM(IBM)-7.96%
といったところです。
ダウ銘柄ではないのですがGEベルノバ(GEV)いいですね。+13.30%
GEエアロスペース(GE)もよく、+9.65%
ナスダック
下図をごらんください。今週は必死こいて、這いつくばって、なんとか50日移動平均線を超えて終えてます。
いやー、一週間でよくここまで持ち直しましたね。
地政学リスクの長期化懸念や利下げより利上げの話題、NVIDIA終わった説などなどネガティブ情報が出回ってましたが、
そういったことには目もくれず、雑念を捨てて、買い増し、またはホールドしたた方はおめでとうございます!
それもやはり大型ハイテク株、テスラは前座にしても、マイクロソフトとグーグルがスーパーファインプレーをしてくれました。
2者連続逆転ホームランです。
そのときはタイミング的にはPCEコアデフレータはすでに織り込まれて、地政学リスクもなくなってたのが効を奏しました。
本日引けにかけてはいつもの手じまい売りで少し下げてしまいましたが、来週の上昇につながった感がします。ちなみにNVIDIAは昨日一日で6.18%の上昇、一週間ではなんと15.14%の上昇をみせてくれました。21日移動平均線をも上回っております。
まさに雨降って地固まりましたね。
つまりAI相場はやっぱりまだ序章ってわけです、。。
あ、ちなみにメタプラットフォーム(META)ですが今週-7.85%の下落でした。決算発表で、第2四半期の売上高見通しが予想を下回ったとのことです。
S&P500
こちらもナスダック同様、21日移動平均線を上回り反転攻勢をみせてくれました。
やっぱり強気相場は回復早いですね。
しかし、4月は上がると前に申しましたが、とんだハプニングでS&P500は今月マイナスになりそうです。でもハプニングはつきものでして、調整に入ったとき何をすればよいかというのが改めて認識できたので、ここはポジティブにとらえて今週から気合を入れなおして取り組んでおります。
ゴルディロックス相場はやっぱり怠けてしまいますね。いかんいかん。
あとよくメディアでいわれるのが、
S&P500は上位数社でもってるといわれてますが、この意見どう思いますか?
もしマグ7がなかったら上昇は微々たるものとか。健全じゃないとか。。
上位数社が強いのは自然の流れで、どうしてもそうなってしまうのではないかと思います。
問題なく健全であるし、強い相場のときはそうなってもいいのではと思います。
ですので、これからも大型ハイテクには投資妙味が続くものと思います。
米10年債利回り
下図をご覧ください。
4.667と先週に引き続き若干ですが上昇してます。
昨日のPCEコアデフレータの発表後、金利があがるかと思いきや、そのまま維持しなんと陰線で終えてます。来週は雇用統計がありますが、この金利がある程度下がると株価にはプラスです。がしかし、横ばいで続くのも投資家心理的には安定する方向ですので、このままの水準であれば問題ないかと。
もし下がってくるようであればまたラッセル2000にスポットライトが当たるでしょう。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
先週から一転、ハイテクはほぼほぼオールグリーンとなりました。やはりNVIDIA光ってますね。そしてしれっとアップル(AAPL)が2%強の上昇でした。決算ミスったインテル以外の半導体関連銘柄はどれも好調を取り戻しております。
テスラは一応上昇しましたが、これから持続的な上昇につなげられるかというとハテナですね。
でも伸びしろめっちゃあるということでこれからも期待したいと思います。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。
一か月での伸びでトップは、VDE(エネルギー)が依然として強く、次にはVPU(公益)そしてVDC(生活必需品)の順でならんでおります。
先週は軒並み全セクター右肩下がりでしたが、今週は比較的急激な下落はないようです。
VGT(情報技術)とVCR(一般消費財 アマゾン、テスラなど)が上昇し始めようとしてます。
VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
15.02と先週から3ポイント強急落しました。
このVIXの急落は良い兆候で、地政学リスクが収まったのが効いているかもですね。
あと金利が下がると13、12と下がっていけそうなんですがね。
でも、ここで眺めてるだけではいけません。このVIXの下げてるときに買いをいれるのです。私キートンは昨日、マイクロソフトとグーグルを買い増ししました。
ドル円の状況
下図をご覧ください。158。28円/ドルと大きく伸びました。
先週154.6円/ドルですよ。しかも一日前は155円台。。
完全に逝っちゃってますね。
ドル資産を保有する皆さんにとっては良いことですが、日本にとってはあまり喜ばしくないことです。
去年の新NISAやるって発表から、ドル高円安が促進することは予測してました。が、ここまで急速に展開するとは思いませんでした。
アメリカ財務長官のイエレンさんは為替介入を許してませんので、たぶんこのまま進むと思います。
ちょっと皮肉じみたことを言いますが。
むかし岸田さんが所得倍増計画って掲げてましたよね。
それって
- 新NISAを始める
- 国民にオルカン、S&P500を買わせる(=ドル買わせる)
- 超円安にしていく。←イマココ
- 円が増える。キャピタルゲイン(配当)も増える。
- 数年後、不労所得が倍増。
こゆことですか?
今、この計画をやってんだったら、ちゃんと教えてほしいですね。岸田さん。
たぶん、ドル買わなかったり、米国以外の株買ったりと
間違う人いーっぱいいると思います。
経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>
今週のイベント結果(経済指標の結果)
- PMI(購買担当者景気指数・速報値) 04月[製造業PMI・速報値]→前回51.9 予想51.8 結果49.9
- PMI(購買担当者景気指数・速報値) 04月[非製造業PMI・速報値]→前回51.7 予想52.2 結果50.9
- PMI(購買担当者景気指数・速報値) 04月[コンポジットPMI・速報値]→前回52.1 予想52.1 結果50.9
- 新築住宅販売件数 03月→前回66.2万件 予想67.5万件 結果69.3万件
- 耐久財受注(速報値) 03月[前月比]→前回1.3% 予想2.8% 結果2.6%
- 耐久財受注(速報値) 03月[輸送除くコア・前月比]→前回0.3% 予想0.3% 結果0.2%
- 実質GDP(速報値) 第1四半期[実質GDP・前期比年率]→前回3.4% 予想2.3% 結果1.6%
- 実質GDP(速報値) 第1四半期[個人消費・前期比年率]→前回3.3% 予想2.9% 結果2.5%
- 中古住宅販売成約指数 03月[前月比]→前回1.6% 予想1.0% 結果3.4%
- PCEデフレータ 03月[PCEデフレータ・前年比]→前回2.5% 予想2.6% 結果2.7%
- PCEデフレータ 03月[PCEコアデフレータ・前年比]→前回2.8% 予想2.7% 結果2.8%
来週のイベント
- コンファレンスボード消費者信頼感指数 04月→前回104.7 予想104.0 結果
- ADP雇用者数 04月[前月比]→前回18.4万人 予想18.0万人 結果
- PMI(購買担当者景気指数・確報値) 04月[製造業PMI・確報値]→前回49.9 予想 結果
- JOLTS求人件数 03月→前回875.6万人 予想 結果
- ISM製造業景気指数 04月→前回50.3 予想50.1 結果
- FRB政策金利(FOMC) 05月[上限金利]→前回5.50% 予想5.50% 結果
- FRB政策金利(FOMC) 05月[下限金利]→前回5.25% 予想5.25% 結果
- 耐久財受注(確報値) 03月[前月比]→前回2.6% 予想2.6% 結果
- 耐久財受注(確報値) 03月[輸送除くコア・前月比]→前回0.2% 予想0.2% 結果
- 雇用統計 04月[非農業部門雇用者数・前月比]→前回30.3万人 予想24.6万人 結果
- 雇用統計 04月[失業率]→前回3.8% 予想3.8% 結果
- ISM非製造業景気指数 04月→前回51.4 予想51.9 結果
最後に
以上、「キートンのウィークリー米国株ニュース 240427/金利→ 地政学リスク↓ 決算↑」
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか
やっぱり強気相場は回復早いですね。
4月は上がると前に申しましたが、とんだハプニングでS&P500は今月マイナスになりそうです。ただ調整時の対応を改めて認識でき、身銭で経験できたとポジティブに考え、気合を入れなおして取り組みましょう!適温相場は怠けてしまいますね。いかんいかん。
株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
役立つアイテム
まだ読んでない方は是非!目からウロコ間違いなし!
お金の大学
ウィブル証券のご紹介
米国でロビンフッドに続く2番目にダウンロード数が多いアプリとして多くの方からの厚い支持を受けております。
なおYouTube「ばっちゃまの米国株」でも取り上げられてました。
- 銘柄数の多さ
- 総額での為替手数料の安さ
- 取引時間の長さ
- コミュニティ機能
- 優れたUIによるチャート分析機能
- 国内でも取扱は2社しかないオプション取引可能
コメント