こんにちは~、キートンです!(^-^)/
昨日、アメリカ中央銀行(FRB)議長のパウエルさんが「金融引き締めの手は緩めないぞ」という非常に厳しいタカ派の発言で株価は10Tハンマーで殴られるがごとく下げてしまいました。その前日、米10年債利回りがFRBが目安としてる4.5%を下回って推移して株も上がってたので、ここはいっちょ締めとかないと思っての強い発言だったと思います。
で、その発言の後は10年債利回りは4.6超えと一気にあがり株も下げるという非常にわかりやすい展開となったのですが、
本日の株式の結果は、なんと終日上昇しっぱなしで非常に力強い動きをみせ終わりました。
米10年債利回りが、そこまで下がらなかったにもかかわらず、です。
本日、ミシガン大学消費者信頼感指数の発表で、1年先、10年先の高いインフレ指数がでて、利上げムードでいったん株価は下げようとしました。あと、マシンガンのごとくFRB高官の発言が飛び出してきました。がしかし、株式市場はなりふり構わず上げたのです。ちょうどアメリカ時間のお昼12:00を超えた後でした。ぐいぐい上げ始めたのは。
もう、これFRBのトークの力がだいぶ弱まってるのかもしれません。あと11月アノマリーってのもあるかもですね。
で、いま10年債利回りは4.6でFRBは4.5くらいを狙ってますので、今後しばらくトークで利回り上げることはしないでしょう。
パウエルさんのトークの力でしばらくは軟調な展開かと思ってましたがそうではなかったようで、米国株の底力というものを見せつけてくれました。
で、さらには、テクニカル的にも強さが見られたポイントもありました。
ということで、今週はラストにKO並み、一撃必殺のカウンターパンチを見せてくれた、米国主要3指数はどうだったか振り返ってみましょう。
ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
- ダウは0.7%↑(終値:34283.11)
- ナスダックが2.4%↑(13798.11)
- S&P500は1.3%↑(4415.23)
でした。
ダウ
下図をご覧ください。
さきほど申しました通り、木曜に下げた後、金曜には反転上昇しました。
こちらただの反転上昇ではなく、大きく意味ある上昇でした。それも、図に示した、赤い下降トレンドラインを上に突き破って上昇したからです。これをブレイクアウトといいます。
先週まではまだ下降トレンドラインの下で動いていましたので、トレンドは下降でした。しかし、本日下降トレンドから抜け出しましたので、これは上昇トレンドの第一歩になったともいえます。
それに9月中旬から始まったダブルボトムというサインが出ておりそのネックライン(図の青線)をもブレイクアウトしてきたのです。
今日の上昇で上記の2つのサインを出してきたわけですから、とってもとってもとっても意味ある上昇だったと思います。 これらのサインは基本のキで単純なサインですが、基本的なものほど重要で大きな意味をもちます。
つまりこの下落トレンド(赤線)よりは下がりにくくなり、ネックライン(青線)が支持線となってそこからも下がりにくくなります。
ホントにホントにとてもとても重要な値動きが起きたということです。
しかも50日移動平均線が200日移動平均線をブレイクアウトしてます。これも畳みかけるように非常にいいサインが出ております。
毛利元就の3本の矢の話ではないですけど、こんだけ強いサインがでたらなかなか折れにくいでしょうね。
ナスダック
こちらもダウ同様に下降トレンドラインとダブルボトムのネックラインを一気にブレイクアウトしてきました。
先週は50日、200日移動平均線を上に串刺して終えて、今週はボスとラスボスとをぶち抜いて終了しました。
ダウの銘柄でもある、アップル、マイクロソフトが大きく今週上げ、メタやグーグル、アマゾンも大きく上げてます。そしてなんといってもエヌビディアがかなり調子いいです。で、マイクロソフトですが、実はカップウィズハンドルというチャートサインをだして、これも上昇ラインをブレイクアウトしました。ちなみに小型グロース株のラッセル2000も昨日は躍進してます。
↓↓マイクロソフトのチャート(カップウィズハンドル)
青線がカップウィズハンドルというチャートパターンで、紫線がブレイクアウトポイント。
11/9にブレイクアウトしてますね。
S&P500
S&P500もナスダックと同様下降トレンドライン(赤)とダブルボトムのネックライン(青)を一気にブレイクアウトしてきました。逆三尊天井を形成するかと思いきや予想に反して上げてきたのはさすが11月アノマリーでした。次の目標は8月下旬につけた4500を超えていけるかに注目したいと思います。
米10年債利回り
下図をご覧ください。
4.652と先週からは約0.1上がってます。
今はこの10年債利回りの動向に敏感に反応して株価は上下してます。来週はCPI(消費者物価指数)の発表がありますので、ここをどう乗り切るか、しばらくは注目ですね。利回りの上がり下がりが激しくなければ株価は落ち着くものなので、このくらいで落ち着いていてくれればと思います。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
先週ほどの緑一面ではございませんが、マグニフィセント7はキラッキラのグリーンで輝いております。(テスラ以外)やはりエヌビディアは強かったです。それでもまだ8月高値は更新してませんのでこれからも楽しみですね。
右側の赤いゾーンは主にディフェンシブセクターがメインで、今はこれらについては手つかずで置いておいて大丈夫でしょう。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。
本日の上昇で各セクター救われたようで、今回はナスダック(情報技術セクター)が主導した感じでした。
トップは情報技術セクター(VGT)で次がVPU(公益)、でVDC(生活必需品)となっており、これからもナスダック連動のETF(QQQ)などを保有しておくのが妥当なとこだと思います。
最近、爆発的に上昇する機会が突然訪れてきますので、しっかりホールドしておきましょう。
VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
14.18と先週からは0.7ポイントほどのマイナスです。
動きとしては安定しつつありますのでこのくらいの水準で今後も推移することを期待したいと思います。
ドル円の状況
下図をご覧ください。
現在は151.48円と先週から2円ほど上昇しました。
先週は151円後半を付けた場面がありましたので、びっくりはしませんが、為替介入がちょっとだけ心配ですね。来週発表の消費者物価指数により多少上下があるかもしれません。ま、でもここらがドル円天井っぽいですね。
経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>
今週のイベント結果(経済指標の結果)
- 貿易収支 09月→前回-583億ドル 予想-605億ドル 結果-615億
- ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 11月→前回63.8 予想63.5 結果60.4
来週のイベント
- 消費者物価指数 10月[前月比]→前回0.4% 予想0.1% 結果
- 消費者物価指数 10月[前年比]→前回3.7% 予想3.3% 結果
- 消費者物価指数 10月[コア・前月比]→前回0.3% 予想0.3% 結果
- 消費者物価指数 10月[コア・前年比]→前回4.1% 予想4.1% 結果
- 小売売上高 10月[前月比]→前回0.7% 予想-0.4% 結果
- 小売売上高 10月[コア・前月比]→前回0.6% 予想-0.2% 結果
- フィラデルフィア連銀景況指数 11月→前回-9.0 予想-11.5 結果
- 鉱工業生産指数 10月→前回0.3% 予想-0.3% 結果
- 鉱工業生産指数 10月[設備稼働率]→前回79.7% 予想79.5% 結果
最後に
以上、キートンのウィークリー米国株ニュース 231111
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。
マイクロソフトのチャートできれいにカップウィズハンドルが形成され、ブレイクポイントをブレイクアウトしました。
今週はホントにとてもとても重要な値動きをした一週間だったと思います。
株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
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