こんにちは~、キートンです!(^-^)/
ダウ指数なんと! 10連騰しました!いわば2週間ずっーっと上げっぱなしということです。
やっぱり今年のサマーラリーは去年のサマーラリーとは勢いが違いますね。
利上げの最終局面が長引けば長引くほど株高が続くと思います。みんな期待に胸をふくらませてますからね。
とはいえこれがバブルになるとマズいので、ちゃんと業績(EPS)が伴っているかはしっかり見ていきましょう。
さあ第2四半期の決算発表シーズンがはじまりました。
ヘルスケアの
JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)
は収益 予想2.617ドル→結果2.80ドル 売上高 予想24.63B→結果25.53B
UNH(ユナイテッドヘルス)
は収益 予想5.99ドル→結果6.14ドル 売上高 予想90.96B→結果92.90B
と両社とも決算クリアして株価は上昇してます。
一方
TSLAは 予想0.79ドル→結果0.91ドル 売上高 予想24.22B→結果24.93Bと双方よかったのですが、
営業利益率が9.6%と3四半期連続で低下したとのことで株価は急落。今年は販売拡大のために値下げをしてきましたので、その影響が表れました。
ただ、ことしの販売目標もまだ達成する見込みがたってないことも悪材料となりました。
来週も決算発表続きますが、大型ハイテクのアップルやマイクロソフトなどどういった決算内容になるかちょっと心配ですよね。
マイクロソフトについてはチャットGPTをマイクロソフトOfficeにサブスクで組み込むことを発表し、株価は上昇しました。マネタイズのしくみは確立しつつあるのですが、果たしてこのマネタイズのしくみが機能するのかどうかはハテナ??です。
ここで株式市場の空模様をみわたしてみると、バリューにかかってた雲がグロースのほうへうごきつつあるのかなという気配です。
グロースに雲がいくということはいまS&P500などの指数をけん引している大型ハイテク株が軟調になる可能性があります。ということは指数も軟調になるかもです。
そうなると、バリューなのか?という想いがはせるわけですが、バリューもディフェンスとしては良いかと思います。しかしほかにも目を向けると、インドや新興国といった手もあるわけでして。。
たとえばインドだと下図の通り、年初から右肩上がりです。
あと新興国のETFであるFMは、最近調子を上げております。
このように、選択肢を広げて軸足をいつでも移せるよう準備が必要になってきたかなという段階です。
そして、金利はといいますと、先週のCPIの鈍化により、今年の利上げは1回という確率が高まっていましたが、労働市場がやっぱり堅調で賃金インフレが加速するよねという懸念がたかまり、年内2回利上げのムードが再燃してきてます。
利上げとなるとグロース株には不利ですので、ここも注意すべきところだと思います。
てなわけで、業績(決算)も大事ですが、金利はもっと大事です。全体を見渡しつつ、資産の配分だったり、資金の整理をしてうまく立ち回れるよう準備しておきましょう。
それでは、決算発表シーズン入りした今週の米国主要3指数を振り返ってみたいと思います。
ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
でした。
ダウ
冒頭もうしましたが10連騰中です!
先週のヘルスケアセクターのユナイテッドヘルスが好決算を示し、ダウをけん引しましたが、今週はジョンソンエンドジョンソンがやってくれました。まさにディフェンシブの横綱勢がいまは米国株を支えております。
4月からはボックス相場が続いておりましたが、ようやく上抜けまして、新高値を更新するような勢いです。たしかに先週とかは10年債利回りが上昇したにもかかわらず、一切勢いを落とさず登り続けてますね。さすがです、ディフェンシブ。
ナスダック
先週比では若干下落です。
テスラやネットフリックスの決算ミスが効いてるような気がします。今後ハイテク企業の決算がこけたり、FOMCで利上げやっぱ2回ね。とかなるとナスダックちょっと危ないかもです。で、その可能性というのは今回充分にあると思います。もはやGAFAMは成長企業ではないし、成長率はいまはほぼゼロで去年の反動で上がってるようなものです。利上げに関してはやっぱり労働市場が強いのでなんとかそれを抑え込みにかかるでしょう。株価も高いのでそれも抑える意味で。。
S&P500
まずはチャートを。
そして来週の決算発表企業は?
下図をご覧ください。マイクロソフト、GOOGLE、3M、GE、VISA、META、コカ・コーラ、ボーイング、マクドナルド、マスターカード、P&G、エクソンモービル、シェブロン。。と決算バトルロイヤルです。
FACT SET によると
「S&P500の12ヶ月先PERは19.5。このPERは5年平均(18.6)を上回り、10年平均(17.4)を上回っている。」
ということで、割高感が否めない状況です。したがって今後は下落することが予想されます。
となると米国株オワコン??となるかもしれませんが、そうはならないのが米国株、多少軟調な時期がくるでしょうが、資金は抜けず、セクターローテーションがあるので、どこかのセクターに移るだけになります。
で・す・の・で。このバトルロイヤルの勝者を見極めることが非常に重要になります。
ついでにセクターローテーションをみますと、次のセクターは?
図でいうといまは逆金融相場?となるとエネルギーセクターとなります。
でも、今年はイレギュラーな年ですので、どこのセクターが有利かというとなかなか難しいところです。
目安としては金利が高くて、景気が強いので素材株、消費循環株も妙味がありそうですね。
あくまでも目安ですので、金利と業績を眺めながら、個別もしくはセクターを見極めましょう。
あ、あと住宅関連も最近調子いいですよね。ちょっと指標が落ちましたが。
米10年債利回り
下図をご覧ください。
3.841と先週から横ばいです。3.7%台にいったん下がったんですが、労働市場が堅調なことから、やっぱり今年の利上げは2回というタカ派ムードが再燃してきて若干上昇してます。
来週のFOMCでは0.25%の利上げが確実視されております。それはそれですでに織り込み済ですが、年内あと何回、どれだけ利上げするのか、はたまたしないのか、そこにパウエル議長が言及するのかしないのか、が注目されます。
おそらく、今後は賃金に重視し必要とあらば2回だろうが3回だろうが上げていくようなコメントが出されるような気がします。
そうなるとやはり金利高に弱いグロースが不利ですので、業績に関係なく、いったんは資金を引いとくのがベストかなと思います。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
緑と赤がくっきり分かれる結果となりました。とくに金融、ヘルスケア、エネルギーセクターで大きな上昇がみられました。
もしかしたら今週が天下分け目の週だったかもしれませんね。グロースとディフェンシブの。
今、政策金利が5.125%とこんだけ高くて、さらに利上げといっており、さすがに利上げ最終局面といえども、成長しないグロース株がこのまま上がり続けるのもおかしな話でして。。
短期狙いのVTIやVOO保有してるならば、逆指値いれておいて、決済したら、個別のディフェンシブか新興国あたりに資金移動したほうがいいかもですね。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。
ほらほら、見てください。この図でも先週までと様相がガラリと変わっております。
トップがVDE(エネルギー)で次がVFH(金融)でその次がVNQ(不動産)とディフェンシブが並んでます。
VGT(情報技術)やアマゾン、テスラなどのVCR(一般消費財)がガタ落ちしてますね。
で、VHT(ヘルスケア)とVDC(生活必需品)がプラス圏内に浮上しております。
VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
現在は13.59と依然としてかなり低水準にいます。さあ来週FOMCがあります。決算発表があります。
おそらく、このままの数字出ないことはほぼ予想されます。
となると、もうディフェンシブに資金移しといてもいいかもですね。
ドル円の状況
下図をご覧ください。
現在は141.83円近辺で、先週から3円近くあげました。
アメリカ長期金利はそんなに変わってないのですが、円売りが進みました。日銀が金融緩和継続するとのことです。
また、しばらくは円安基調かなと思われます。
ま、日本株が高いのに、わざわざ金融引き締めするわけないですね。ほんとはしないといけないと思うんですけど。。そうなると、もう日本あきらめてまたさらに海外株に資金が抜けていきますね。となるとまた円安。。
経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>
最後に
以上、キートンのウィークリー米国株ニュース 230722
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。
ダウ指数なんと!10連騰しました!そして決算発表シーズン。さらに来週FOMC。
盛者必衰の理をあらわすことになるのか?来週はグロース株とディフェンシブの天下分け目の決戦がくるかもです。それともインドや新興国も参戦してバトルロイヤルになるのか。
株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
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