キートンのウィークリー米国株ニュース 241005/今後の明暗分けた雇用統計

株式投資・お金
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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

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今後の明暗分けた雇用統計

 大統領選挙前の9月、10月は株式は弱いというアノマリーがあります。
がしかし、9月は予想を反してS&P500はプラスで終えました。

さて10月は9月の反動で下がるのかどうなのかというところであり
まだ市場はビクビクしているところで
昨日、雇用統計が発表されました。

結果は下記の通りで

  • 雇用統計 09月[非農業部門雇用者数・前月比]→前回14.2万人 予想14.0万人 結果25.4万人
  • 雇用統計 09月[失業率]→前回4.2% 予想4.2% 結果4.1%

雇用は強く、リセッション(景気後退)の可能性は低く
FRBが示す政策金利は大幅利下げの必要性はないとの結果となりました。

ということで、今後も景気は維持可能かつ株価も堅調に推移するトレンド
に入りそうです。

 もし、今回の結果で雇用が弱かったら、10月株式は軟調なものになってた可能性があります。

さて、今週はいろいろありまして
とくに地政学リスク、イスラエルがヒズボラ&イランに対抗を示したことで月曜からずっと下落基調でした。しかも大統領選挙1か月前ということで、市場はピリピリしてたと思います。
ま、その中でもJOLTS求人数やADP雇用者数が予想を上回り、株価下落を食い止めてた状態からの週末の雇用統計でのこの結果でしたので一気に市場不安が吹き飛んだ形です。

 中東戦争も引き続き拡大リスクはあるものの状況は比較的本格的でなく市場に与える影響は限定的になりつつあります。
 港湾ストもなんとか鎮静化、原油価格は急騰するもまだ70ドル台前半
 いわゆるゴルディロックス(適温)相場みたいな方向へいきつつありますね。

さて、今月の株式どうなるのか
といいますと
 来週からいよいよ決算発表シーズンにはいっていきます。
企業ごとの色彩が分かれるところですが
 利下げ効果が企業見通しを明るくする可能性はあり、株式としてはかなりチャンスがくるものと推測しております。
 11月12月は上がるでしょうから10月は買い場の月でして
金融相場に有利なセクターにエントリーしていく準備をしておきたいと思います。

さらにいうと
来週は消費者物価指数の発表があり、これまでほどの株式への影響は少ないとは思いますが
これまでと同等の結果であれば、株式にはこれも追い風となります。

あとトレンドとして
テクニカル的にS&P500は
あの8月の大幅下落から
実は下値が切りあがってる

のも安心材料です。

ということで、いつものごとく今週の各種指標について。まずはこちらから。。

ダウ、ナスダック、S&P500

3指数は終値ベース、先週末比で

  • ダウは+0.0%(終値:42352.75)
  • ナスダックが+0.0%(18137.85)
  • S&P500は+0.0%でした。(5751.07)

ダウ

下図をご覧ください。
先週から上昇し、またもや最高値更新を達成しました!

 依然として、大型株が強い、セクターに関係なく強い、ディフェンシブも強い
ということが伺えますね。

 42000台を比較的堅調に維持しているということで、日本株の42000円を付けた一時的なものとは全く性質が違います。
 21,50、200日移動平均線の右肩上がりっぷりが米国株です。

ちなみに日経平均はというと
こんな感じです↓↓

 

ね、米国株と全く違いますよね。

今週上げたのは

今週下落したのは

今週はナイキの決算が悪くダウの足を引っ張りました。セクターによる偏りは見られず、幅広いセクターでの取引だった印象です。

ナスダック

下図をごらんください。
まだまだ最高値には距離がありますが、21日移動平均線を支えに週ではプラスマイナスゼロで終えてます。

 ナスダックの上昇率が少し前と比べて軟調なのはグロースだけが買われてるというフェーズではなく
幅広い銘柄が買われている可能性があります。
 10月は決算発表シーズンですので、またしても半導体の今後の伸びに注目が集まり、伸びてくる可能性がありますので、あまり悲観的になる必要はないのかなと思います。

ナスダック100
今週上昇したのは(上位より)

今週下落したのは(下位より)

 ダイヤモンドバックエナジーがトップにきました。エネルギーセクターの優等生で
以前は株式市場を席捲した銘柄です。
 2位は先週に引き続きPDDが位置しており、一時的かと思いきや非常に好調です。
で、上昇率は8位ですがメタ(META)も安定的な伸びを見せており、これからも期待がもてます。

 先週好決算発表のあったMU(マイクロンテクノロジー)ですが
タイミング悪く今週は下落しております。
 たしかにちょっとボラティリティが大きい銘柄ではありましたのでエントリーは控えておりました。

ですが引き続きエヌビディア、ブロードコムとも売ってもいいサインは出てませんので
そこらへんはもっておいてよいと思われます。

S&P500

下図をご覧ください。

週の初めに最高値更新しており、週の半ばで失速するも、7月高値の青い線5667を支えとしてまたもや反発して週末上昇という非常に強い流れで終えてます。

そして冒頭もうしあげましたとおり、8月下落からの下値支持が切りあがっており、
ついに昨日7月高値の5667とクロスし今後の上昇トレンドを示唆している形となっております。

今週高値の5762.48を来週超えてくるかどうかですが、
今週で不安材料は取り除かれましたので、確率は高いものと推測します。

今週のS&P500上昇銘柄は

下落銘柄は

米10年債利回り

下図をご覧ください。

3.969%と先週から大きく上昇です。

最も影響を与えたのは昨日の雇用統計の結果で
大幅利下げの必要性なしということです。

かなり大きな陽線となっておりますので、昨日の結果で雇用の強さがほぼ確定し、そのインパクトはかなり市場に影響をあたえたものと思われます。

今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)

エネルギーセクターが強いのはわかりますが
結構、まんべんなくというか、セクター銘柄に偏りなく買われている印象です。

MSFTの右に小さく光っているPLTR(パランティア)は軍事関連のソフトも扱っている関係で+8.61%と今週はほぼずっと上げておりました。

下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。

1位は
VDE(エネルギー:エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップス)
2位は
VGT(情報技術:アップル、エヌビディア、マイクロソフト)
3位は
VOX(通信:メタ、GOOGLE、ベライゾン)

先週とはすべて順位が入れ替わりました。
原油の高騰とハイテクへの見直し買いが勢いをつけてきております。

利下げ局面での有利なセクターといえば
金融、情報技術、不動産
ですが、
まだ目立った成績を示しておりませんね。。
今月の決算発表では好決算銘柄とともに頭角を現してくれるとそこはエントリーになるかと思われ、気合入れて注視していきたいと思います。

VIX(恐怖指数)

下図をご覧ください。
先週末からは少し跳ねて19.20と約3ポイント上昇です。

中東での紛争で20オーバーもありましたが
雇用統計の好結果で鎮静化しました。
この流れをうけて来週も低下していくと買いのチャンスとなりそうです。

ドル円の状況

下図をご覧ください。148.66円と先週末より6円強の上昇です。

日本の金融緩和維持も意識されつつ
やはりアメリカ雇用統計の結果で跳ね上がりました。
テクニカル的には50日移動平均線を上回り、146円が下値支持されている状況です。

来週にも150円台をトライしそうな形ですね。

経済イベント(経済指標)

 米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。

<過去分>

今週のイベント結果(経済指標の結果)

  • PMI(購買担当者景気指数・確報値) 09月[製造業PMI・確報値]→前回47.0 予想47.0 結果46.6
  • JOLTS求人件数 08月→前回767.3万人 予想765.0万人 結果804.0万人
  • ISM製造業景気指数 09月→前回47.2 予想47.5 結果47.2
  • ADP雇用者数 09月[前月比]→前回9.9万人 予想12.1万人 結果14.3万人
  • 耐久財受注(確報値) 08月[前月比]→前回0.0% 予想0.0% 結果0.0%
  • 耐久財受注(確報値) 08月[輸送除くコア・前月比]→前回0.5% 予想0.5% 結果0.5%
  • ISM非製造業景気指数 09月→前回51.5 予想51.5 結果54.9
  • 雇用統計 09月[非農業部門雇用者数・前月比]→前回14.2万人 予想14.0万人 結果25.4万人
  • 雇用統計 09月[失業率]→前回4.2% 予想4.2% 結果4.1%

来週のイベント

  • 貿易収支 08月→前回-788億ドル 予想-713億ドル  結果
  • FOMC議事録 09月
  • 消費者物価指数(CPI) 09月[前月比]→前回0.2% 予想0.1% 結果
  • 消費者物価指数(CPI) 09月[前年比]→前回2.5% 予想2.3% 結果
  • 消費者物価指数(CPI) 09月[食品・エネルギー除くコア・前月比]→前回0.3% 予想0.2% 結果
  • 消費者物価指数(CPI) 09月[食品・エネルギー除くコア・前年比]→前回3.2% 予想3.2% 結果
  • ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) 10月→前回70.1 予想70.0 結果

最後に

以上、「キートンのウィークリー米国株ニュース 241005/今後の明暗分けた雇用統計」
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか

10月は買い場の月でして
11月12月は上がるでしょうから
金融相場に有利なセクターにエントリーしていく準備をしておきたいと思います。

トレンドとして
テクニカル的にS&P500はあの8月の大幅下落から実は下値が切りあがってるのも
安心材料です。

株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。

それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。

本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/

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