キートンのウィークリー米国株ニュース 230729

株式投資・お金
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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

 今週はFOMCが開催され、0.25%の利上げで予想通りでした。
そしてパウエル議長の発言ではやはり今後も利上げはありうるとの選択肢を残して終了となりました。
ま、この発言も予想通りでして、直後の株価はそこまで動かずトントンという結果でした。

 あくる日は利益確定狙いの売りで一瞬株価落ちましたが、リセッションないんじゃない?という期待が大きく膨れ株価はまた上昇しました。

 パウエル議長もFRBスタッフでリセッションを予想している人はいないという発言も後押ししたようですね。
 それに加えPCEデフレータの数字も鈍化していることも影響したようです。

決算についてはアルファベットが大きく株価を伸ばしました。第二四半期の広告改善により利益が上振れしました。また、メタはAIを活用した広告売上が上昇。
 マイクロソフトはAIの支出が利益を上回り下落。マクドナルド、P&Gは利益上振れで上昇。ボーイングは赤字縮小、737MAXの生産増強計画で急騰しました。

 結局ダウ指数は13連騰を記録し、1987年以来の上昇でした。
つまりサマーラリーがきており、去年同様、8月中旬までは上昇する可能性が高いです。ましてや今年は利上げ停止の年ですからね。ちなみに去年はS&P500でいうと、3674→4280⇒606ポイント上昇。今年は4314→4582⇒268ポイント上昇とまだ上値余地がたっぷりあります。今年のほうがまだ上昇ペースは低いのですが、ソフトランディングの可能性がこのままであれば、もしかしたらサマーラリーだけでなくオータム、ウィンターラリーといった2023ラリーがくるかもしれません。
 前にも申しました通り、利上げ停止の年はアノマリーに関係なく上昇しっぱなしでしたし、コロナ以降はイレギュラーが続いており、これからもしばらくイレギュラーの可能性が大ですので。。

 とはいえ、いま、原油がじわじわ上がってきてます。株価も上がってきてます。賃金はまだ下落兆候が見えない状況です。
 もしかしたら、インフレ再燃という可能性がでてきます。それはおそらく、CPI、PPIが下がらなくなってくるころから懸念され始めると思います。するとそれはいつかというと次回の7月度CPI、PPIの発表からだと思います。
 あれ?鈍化しなくなってきたぞ、なんかインフレが収まらない?と思ってるうちに原油がガソリンが上がり、物価が上昇、当然失業率も低いままで賃金上昇が始まり、、といったサイクルに入る可能性が今後もしかしたらでてくるのも想定に入れておきましょう。

 原油価格はほぼOPECが操作してますので、激しい減産などはおこなわないとは思いますが、なにがあるかわかりません。

 ま、とりあえず、このサマーラリーに乗っていけるよう、決算発表シーズン真っ只中の今週の米国主要3指数を振り返ってみたいと思います。

ダウ、ナスダック、S&P500

3指数は終値ベース、先週末比で

米国主要3指数
  • ダウは0.7%↑(終値:35459.30)
  • ナスダックが2.0%↑(14316.66)
  • S&P500は1.0%↑(4582.24)

でした。

ダウ

13連騰すばらしい記録です。

 ボーイング、P&G、コカ・コーラ、インテルといった老舗のディフェンシブが好決算を発表し、ダウをけん引しました。
 FOMC後で一時的な下げでしたが、PPIの発表で反発し、落ち着きをとりもどしております。
マイクロソフトは先ほどももうしましたとおり、株価は下落しましたが、半導体株の次に反発がきそうです。その反発なくともマイクロソフトは堅調を維持するとみており、グロースというより老舗のディフェンシブになりつつありますね。

ナスダック

先週比上昇と、今週はNVIDIA、アルファベット、メタが上昇に貢献しました。

グロースの決算が堅調なのは予想外でした。。
いまはもしかしたら、ハイテク市場の黎明期なのかもしれませんね。
 コロナ期をふりかえると、自粛ムードで自宅にいる機会がおおく、ネットに携わる機会が増えてハイテク企業の売り上げ、収益が伸びたことは想定内の出来事だったと思えるのですが、今現在、外出が増えたにもかかわらずネットに携わる機会が減ったのかというと、外でも持ち出せるスマホでみんないつでもどこでも利用してます。この環境がつづくかぎり、ハイテクの需要、開発はまだまだこれからというのもありえるかもですね。

S&P500

 さて来週の決算発表企業は?と先週もうしあげましたが結果はどうだったかといいますと。。
マイクロソフト×、GOOGLE〇、3M〇、GE〇、VISA〇、META〇、コカ・コーラ〇、ボーイング〇、マクドナルド〇、マスターカード×、P&G〇、エクソンモービル×、シェブロン×。。と決算バトルロイヤルはややグロース優勢で終わりました。エネルギー株が利益予想に届かずといった具合で株価下落してます。

でもS&P500は上昇しました。
 サマーラリーはまだまだ続きそうです。次の注目ポイントはまずは来週のアップルの決算発表でしょう。ここでおおきくこけない限りはハイテクもS&P500もまだまだいけそうです。雇用統計もありますが、これも予想とほぼ同等であれば、問題ないと思います。
で、その次は8月開催のジャクソンホールでのパウエル議長の発言です。去年2022年のジャクソンホールでは

 インフレ抑制が家計や企業にいくらかの痛みをもたらすとしつつも、「物価の安定を取り戻せなければ、さらに大きな痛みを伴うことになる」「物価安定を取り戻すためには、(金融政策において)しばらくの間制約的な政策スタンスを維持する必要がある」と述べ、現状の急速な引き締めペースの継続を示唆した。

ジェトロ ビジネス短信より

とあり、ここで2022年のサマーラリーは終わり、ここから滑り台のごとく10月まで株価はすべり落ちることとなりました。

 で、今年2023年はというと、急速な金融引き締めを示唆することはなく、あとどのくらい利上げをするかという着地点が論点となることでしょう。となると株価は去年みたいに大幅に下落することは難しく、サマーラリーの延長戦が始まるかもです。

米10年債利回り

下図をご覧ください。
3.953と先週から大きく上昇しました。

 やっぱり利上げあと1回は必要じゃない?という懸念からPCEデフレータの結果から、やっぱりインフレ鈍化してるから利上げはもう終わりかもね。と利上げ懸念が高まったり、後退したりとまだまだ振れがあります。
「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

という格言があります。これは。

  1. 市場が総悲観となった局面が、強気相場の出発点になりやすい
  2. 先行きに警戒感や疑い(懐疑)が残るうちは徐々に上昇(回復)を続ける
  3. 警戒感が薄れ楽観的になったころは、相場の天井圏が近い
  4. 市場が総強気や幸福感に浸っているときに、上昇相場が終わることが多い

いまは2.のところだと思います。実はこの2.が今は非常に長くつづくものと思われます。それは労働市場がまだ逼迫して利上げなのかどうなのかを様子見してるところだからです。
 10年債利回りが4%を常に超えてくると危ないと思いますが、この微妙なところでの振れ程度であれば株価にそこまで影響してこないでしょう。
 

今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)

 まちまちの様相ですが、目立つのはハイテクがまだまだ元気です。アルファベット、メタが今週は10%を超える上昇でした。
 だけどこれでハイテクに資金が流入する可能性が高くなりました。来週のアップルが好決算であれば、またグロース株に資金が流入することでしょう。で、これからこれらの銘柄にエントリーできるかというとなかなか難しいかと思います。となると指数VTIでお茶を濁すのが賢明かと思われます。ただこれからGAFAMの株価が落ちていくのかといわれるとそれはNOだと思います。たしかにコロナ時期はめざましい急伸を見せてきましたが、過去にS&P500上位の銘柄ですべてがすべて株価が落ちていったかというとそうではありません。新製品は今、パッとしませんがあきらかにアップルには魅力があります。単独エントリーもありかもです。

下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。

トップがVDE(エネルギー)で次がVOX(電気通信)でその次がVFH(金融)となっており、VOXのメタやアルファベットが急伸してきましたね。
ようやくすべてのセクターがプラス圏内に収まり切りました。

VIX(恐怖指数)

下図をご覧ください。

 現在は13.34と依然としてかなり低水準にいます。無事FOMCを通過したことを意味します。株価にとってはかなりいい環境だと思います。ですので今トレードのチャンスでもあります。どのセクターにもエントリー、手じまいのチャンスがころがっているということです。信用取引でもCFDでもなんでもいいのでやってみる価値は大きいと思いますね。

ドル円の状況

下図をご覧ください。

 現在は141.15円近辺で、先週からみると若干下げで終わってます。
がしかし、日銀の金融政策決定会合があって、YCC(イールドカーブコントロール)の修正が実質決定されました。
 10年債利回りの上限0.5%を撤廃するということです。
それでいったん円高、ドル安に振れたのですが、一変また円安、ドル高に浮上しました。

その理由はといいますと、いったん日本の利上げが決まりましたが、ドルに比べるとわずかな利上げで、金利差はほぼかわらず、まだまだドルのほうがお得でいいということです。

経済イベント(経済指標)

 米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。

<過去分>

今週のイベント結果(経済指標の結果)
  • PMI(購買担当者景気指数) 07月[製造業PMI(速報値)]→前回46.3 予想46.1 結果49.0
  • PMI(購買担当者景気指数) 07月[非製造業PMI(速報値)]→前回54.4 予想54.2 結果52.4
  • PMI(購買担当者景気指数) 07月[コンポジットPMI(速報値)]→前回53.2 予想52.9 結果52.0
  • コンファレンスボード消費者信頼感指数 07月→前回109.7 予想111.9 結果117.0
  • 新築住宅販売件数 06月→前回76.3万件 予想72.0万件 結果69.7万件
  • FRB政策金利(FOMC) 07月[上限金利]→前回5.25% 予想5.50% 結果5.50%
  • FRB政策金利(FOMC) 07月[下限金利]→前回5.00% 予想5.25% 結果5.25%
  • 実質GDP(速報値) 第2四半期[実質GDP]→前回2.0% 予想1.7% 結果2.4%
  • 実質GDP(速報値) 第2四半期[個人消費]→前回4.2% 予想1.3% 結果1.6%
  • 耐久財受注(速報値) 06月[前月比]→前回1.8% 予想1.1% 結果4.7%
  • 耐久財受注(速報値) 06月[コア・前月比]→前回0.7% 予想0.2% 結果0.6%
  • 中古住宅販売成約指数 06月[前月比]→前回-2.7% 予想-0.5% 結果0.3%
  • 雇用コスト指数 第2四半期[前期比]→前回1.2% 予想1.1% 結果1.0%
  • PCEデフレータ 06月[PCEデフレータ・前年比]→前回3.8% 予想3.0% 結果3.0%
  • PCEデフレータ 06月[PCEコアデフレータ・前年比]→前回4.6% 予想4.2% 結果4.1%
来週のイベント
  • PMI(購買担当者景気指数) 07月[製造業PMI(確報値)]→前回49.0 予想49.0 結果
  • JOLTS求人件数 06月→前回982.4万人 予想 結果
  • ISM製造業景気指数 07月→前回46.0 予想46.8 結果
  • ADP雇用者数 07月→前回49.7万人 予想18.7万人 結果
  • 耐久財受注(確報値) 06月[前月比]→前回4.7% 予想4.7% 結果
  • 耐久財受注(確報値) 06月[コア・前月比]→前回0.6% 予想0.6% 結果
  • ISM非製造業景気指数 07月→前回53.9 予想53.1 結果
  • 雇用統計 07月[非農業部門雇用者数]→前回20.9万人 予想19.1万人 結果
  • 雇用統計 07月[失業率]→前回3.6% 予想3.6% 結果

最後に

以上、キートンのウィークリー米国株ニュース 230729
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか。

 サマーラリーがきており、去年同様、8月中旬までは上昇する可能性が高いです。ましてや今年は利上げ停止の年ですからね。去年に比べ、今年のほうがまだ上昇ペースは鈍いのですが、ソフトランディングの可能性がこのままであれば、もしかしたらサマーラリーだけでなくオータム、ウィンターラリーといった2023ラリーがくるかもしれません。

株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。

それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。

本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/

キートン@米国株投資 (@masterkeaton19) on X
米国株で現物、信用取引、CFD取引やってます(NISAも)。ブログ「キートンの米国株投資」も是非見てやって下さいm(__)m バイクが好きなフツーの会社員です。よろしくお願いします。愛車はYAMAHA TZR250R 3XV 1992 ✨🌙*゚

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