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こんにちは~、キートンです!(^-^)/
今週の米国株は、かなり厳しい一週間でした。
ダウは週間で約1.6%安、ナスダックは約0.7%安、S&P500は約0.8%安。
WTI原油は100ドルを超え、米10年債利回りは一時ほぼ5%。PPIは上振れし、CPIコア前月比も市場予想を上回りました。
普通に考えれば、AI・半導体のようなグロース株にはかなり強い逆風です。
ところが金曜日は、ナスダックが0.96%高、SOX指数は1.81%高。半導体株にも買いが戻りました。
「金利5%目前、原油100ドル超でも、なぜAI株は崩れ切らないのか?」
その答えを考えるうえで、今週のOracle決算は非常に重要でした。
Oracleのクラウドインフラ売上は前年比121%増。さらに300億ドル超のAIクラウド契約を新たに獲得し、30万基を超えるGPUを顧客へ提供しています。
そしてTSMCの8月売上高も前年同月比53.3%増。
AI需要は「期待」ではなく、契約・設備・GPU配備・売上として実際の数字に変わっています。
今週は先週の「金利vs. AI産業革命」の第2幕として、その巨大なAI投資から、誰が先に利益を受け取るのかを考えてみます。
- 3行で要約
- こんな人向けの記事です
- 今週の米国株を動かした主な材料
- 主要3指数の週間騰落率
- ダウ
- ナスダック
- S&P500
- 経済イベント(経済指標)
- 米10年債利回り
- 今週のセクター別騰落一覧
- Fear & Greed Index
- VIX
- ドル円
- WTI原油
- 保有・監視銘柄
- 考察:金利vs. AI産業革命・第2幕
- Oracleは「AI工場の貸し主」
- Oracle決算:AI需要が「契約→設備→売上」へ
- 6,640億ドル全部がAI受注ではない
- Oracle自身には「設備投資の重さ」がある
- AI投資の「支払者」と「先に現金を得る会社」
- NVDA:30万基超のGPU配備が需要を裏付け
- MU・SKHY:AI工場が増えればHBM・DRAMも必要
- MRVL・CRDO:AI工場では高速接続が必要
- VRT:850MW増設は電力・冷却需要そのもの
- WDC・SNDK・STX:AIが作ったデータは保存される
- TSMC月次売上がOracleの話を別方向から裏付ける
- Xで書いた「PERが下がっても利益が伸びれば株価は上がる」
- ただし「長期テーマが正しい=いつ買ってもいい」ではない
- キートン流、今週の投資判断
- 今週の相場を一言でいうと
- 来週の注目ポイント
- キートンの投資方針
- 質問コーナー
- 最後に
- 次に読むおすすめ記事
- ウィブル証券のご紹介
3行で要約
- ダウ-1.6%、ナスダック-0.7%、S&P500-0.8%。原油100ドル超と米10年債5%目前が相場を圧迫しました。
- OracleはOCI売上+121%、AIクラウド契約300億ドル超。TSMCの8月売上も+53.3%で、AI需要の実需は依然として非常に強いです。
- Oracle自身は巨額設備投資でFCFがマイナス。AI投資の「支払者」より、GPU・メモリー・通信・電力設備を先に売る企業が早く恩恵を受ける可能性があります。
こんな人向けの記事です
- 今週の米国株を初心者向けに整理したい人
- 金利5%目前でもAI株が崩れ切らない理由を知りたい人
- Oracle決算がNVDA・MU・MRVL・CRDO・VRTへどうつながるか知りたい人
- MU、WDC、SNDK、STX、SKHYなどメモリー・ストレージ株を保有・監視している人
- 来週のFOMCを前に投資方針を整理したい人
今週の米国株を動かした主な材料
中東情勢悪化で原油が急騰
米国とイランの衝突激化やホルムズ海峡への警戒でWTIは一時103ドル台へ。インフレ再加速への懸念が強まり、株式市場の重荷になりました。
米10年債は5%目前まで上昇
PPI上振れと原油高で早期利上げ観測が強まり、10年債利回りは一時4.99%台へ。高PER株のバリュエーションには強い逆風です。
CPIコア前月比が予想を上回る
8月CPIは前年比3.4%で予想通りでしたが、コア前月比は+0.3%と予想+0.2%を上回りました。9月FOMCでの利上げ観測が強まりました。
Oracle決算がAI投資の実需を証明
OracleのOCI売上は74億ドルで前年比+121%。新規AIクラウド契約300億ドル超、GPU30万基超の提供など、AIインフラ需要の強さを数字で示しました。
TSMCの8月売上は前年比+53.3%
TSMCの8月売上は5,148億台湾ドルで前年比+53.3%。1~8月累計も+39.3%となり、先端半導体需要の強さを改めて確認できました。
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主要3指数の週間騰落率

| 指数 | 週間騰落率 | 週末終値 | 今週の特徴 |
|---|---|---|---|
| ダウ | 約-1.6% | 52,573.29 | 原油・金利高で週間下落。金曜は509ドル反発 |
| ナスダック | 約-0.7% | 26,333.04 | AI株が下支えし、主要3指数では最も底堅い |
| S&P500 | 約-0.8% | 7,656.98 | 4日続落後、金曜に0.9%反発 |
週間では3指数とも下落しました。
ただし、金曜は原油高が一服したことで主要指数がそろって反発。高金利でもAI・半導体への買いが残っていることが確認できました。
ダウ

ダウは52,573.29。
週中に7月下旬以来の安値まで下落しました。原油と金利に振り回される展開ですが、金曜は大きく反発しています。
ダウ週間上昇ランキング

- AAPL:+3.84%
- IBM:+3.58%
- CSCO:+2.68%
- CVX:+2.62%
- TRV:+1.58%
- DIS:+1.18%
- CAT:+0.57%
- KO:+0.25%
- GOOGL:+0.01%
- WMT:+0.01%
原油高でChevronが上昇し、AppleやIBMも底堅く推移しました。
ダウ週間下落ランキング

- AMGN:-13.70%
- NVDA:-5.24%
- UNH:-4.54%
- CRM:-4.44%
- MRK:-4.26%
- NKE:-4.17%
- HD:-3.83%
- JNJ:-3.51%
- HON:-3.46%
- SHW:-3.12%
NVIDIAは週間では下落しました。AI需要が強くても、10年債5%目前ではバリュエーション調整が起きることを示しています。
ナスダック

ナスダックは26,333.04。
木曜まで4日続落しましたが、金曜は0.96%高。MarvellやIntelなど半導体株に買いが戻りました。
ナスダック週間上昇ランキング

- AMD:+8.07%
- QCOM:+7.84%
- INTC:+7.45%
- TER:+6.36%
- MRVL:+5.61%
- LITE:+5.19%
- META:+5.07%
- ARM:+5.04%
- ADI:+4.56%
- TXN:+3.97%
半導体・通信関連が上位を占めました。
高金利でも「AI設備投資に直接つながる企業」には資金が戻っている点が今週の特徴です。
ナスダック週間下落ランキング

- AMGN:-13.70%
- SHOP:-11.23%
- CPRT:-11.18%
- BKNG:-10.02%
- MSTR:-8.28%
- TRI:-7.88%
- GEHC:-7.16%
- AXON:-7.05%
- BKR:-6.99%
- ALNY:-6.55%
S&P500

S&P500は7,656.98。
週間では0.8%下落しましたが、金曜は0.9%反発しました。原油と金利が少し落ち着くだけで買いが戻る地合いです。
S&P500週間上昇ランキング

- HPE:+19.40%
- SWKS:+19.36%
- CIEN:+8.89%
- HPQ:+8.70%
- COHR:+8.34%
- DELL:+8.23%
- AMD:+8.07%
- GLW:+7.84%
- QCOM:+7.84%
- INTC:+7.45%
サーバー、通信、半導体関連が上位に並びました。AI投資の波及がGPU以外へ広がっています。
S&P500週間下落ランキング

- COO:-22.53%
- CASY:-18.60%
- FDS:-13.99%
- AMGN:-13.70%
- HWM:-11.44%
- CPRT:-11.18%
- PODD:-10.52%
- BSX:-10.08%
- DLTR:-10.08%
- BKNG:-10.02%
経済イベント(経済指標)
経済指標の推移

景気は急失速していませんが、原油高と物価上振れが再びインフレを押し上げています。
「景気は強い・インフレも高い」という、株式市場には少し難しい組み合わせです。
今週の経済指標結果

- 中古住宅販売件数:398万件(予想400万件)
- CPI前年比:+3.4%(予想+3.4%)
- CPI前月比:+0.4%(予想+0.4%)
- コアCPI前年比:+2.4%(予想+2.4%)
- コアCPI前月比:+0.3%(予想+0.2%)
- ミシガン大学消費者信頼感指数:47.8(予想51.1)
加えて10日発表のPPIは前年比+5.4%と予想+5.3%を上回りました。
インフレ再加速の警戒から、FOMCでの利上げ観測が一段と高まっています。
来週の経済指標

- 9月16日:小売売上高 前月比(予想+0.9%)
- 9月16日:小売売上高コア 前月比(予想+0.5%)
- 9月17日 3:00(日本時間):FOMC政策金利
- 9月17日:フィラデルフィア連銀景況指数
- 9月18日:鉱工業生産、設備稼働率
最大の焦点はFOMCです。
市場では利上げ観測がかなり強まっていますが、重要なのは「上げるかどうか」だけでなく、その後の利上げペースとインフレ見通しです。
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米10年債利回り

米10年債利回りは4.971%。
一時4.99%台まで上昇し、5%が目前です。
金利だけを見ればAI・グロース株にはかなり厳しい環境です。
それでも金曜に半導体株が反発した理由は、OracleやTSMCが示した利益成長期待が強いからだと考えています。
今週のセクター別騰落一覧

ヒートマップではNVIDIAが弱い一方、AMD、Intel、Marvell、Qualcommなど半導体の一角が強く、同じAI関連でも明暗が分かれています。
直近1カ月のセクター別ETF推移

| ETF | セクター | 騰落率 |
|---|---|---|
| VDE | エネルギー | +7.96% |
| VOX | 通信サービス | +1.33% |
| VGT | 情報技術 | +0.68% |
| VFH | 金融 | -1.08% |
| VHT | ヘルスケア | -1.89% |
| VPU | 公益 | -1.93% |
| VDC | 生活必需品 | -2.25% |
| VNQ | 不動産 | -2.38% |
| VAW | 素材 | -3.98% |
| VCR | 一般消費財 | -5.40% |
| VIS | 資本財 | -6.69% |
原油高を背景にエネルギーが突出しています。
一方、情報技術がプラス圏を維持している点は、5%近い長期金利の中でもAI利益成長への期待が残っている証拠です。
Fear & Greed Index

Fear & Greed Indexは33でFear。
- 前日:33(Fear)
- 1週間前:45(Neutral)
- 1カ月前:60(Greed)
- 1年前:60(Greed)
市場心理はかなり慎重になっています。
VIX

VIXは15.85。
今週は一時18近くまで上昇しましたが、金曜には11.2%低下しました。
Fear & GreedはFearでも、VIXはまだパニック水準ではありません。
ドル円

ドル円は153.744円。
8月の163円台から大きく円高方向へ調整しています。
米金利上昇だけではドル高にならず、日銀やリスク回避も含めた複数材料で為替が動いています。
WTI原油

WTI原油は100.26ドル。
金曜は3.54%下落しましたが、依然として100ドルを超えています。
原油高が長引けば、企業コスト・CPI・長期金利を通じてAI株にも逆風になります。
保有・監視銘柄

現在の保有・監視銘柄は、MU、WDC、SNDK、AMD、STX、TSM、VRT、MRVL、CRDO、SKHYです。
| 銘柄 | 株価 | 見るポイント |
|---|---|---|
| MU | 975.26ドル | HBM・サーバーDRAM需要、月末決算 |
| WDC | 447.18ドル | AIデータ保存と大容量HDD |
| SNDK | 1,633.35ドル | NAND・SSD需要 |
| AMD | 516.13ドル | AIアクセラレーターとCPU |
| STX | 830.17ドル | Nearline HDD需要 |
| TSM | 433.24ドル | 先端プロセス・AI半導体実需 |
| VRT | 257.06ドル | 電力・冷却設備 |
| MRVL | 236.10ドル | カスタム半導体・ネットワーク |
| CRDO | 162.95ドル | 高速接続・AEC |
| SKHY | 190.07ドル | HBM量産力と需給 |
考察:金利vs. AI産業革命・第2幕
Oracleは「AI工場の貸し主」

Oracleの本業はデータベースや企業向けソフトウエアですが、今の成長の中心はクラウド「OCI」です。
初心者向けに言えば、Oracleは巨大なAI工場を作って、その計算能力を企業へ貸す会社になりつつあります。
NVIDIAなどが高性能な調理器具を作る会社なら、Oracleは巨大な給食センターを建てて企業へ貸す会社、というイメージです。
Oracle決算:AI需要が「契約→設備→売上」へ

Oracle Q1 FY2027の主な数字です。
| 項目 | 結果 | 意味 |
|---|---|---|
| 総売上 | 193億ドル、+30% | 会社全体の成長が加速 |
| クラウド売上 | 116億ドル、+62% | クラウドが成長の中心 |
| OCI(IaaS) | 74億ドル、+121% | AI計算能力の貸出需要が2倍超 |
| 新規AIクラウド契約 | 300億ドル超 | 今後使いたい顧客が大量に契約 |
| RPO | 6,640億ドル | 将来提供する契約残高 |
| GPU提供数 | 30万基超 | 実際のAI設備も急拡大 |
| 追加データセンター容量 | 850MW | 電力・冷却需要も拡大 |

重要なのは、「AIは将来すごい」という物語ではありません。
企業が契約 → Oracleがデータセンターを建設 → GPU・メモリー・通信・冷却を購入 → OCI売上が121%増
ここまで数字で確認できたことです。
6,640億ドル全部がAI受注ではない
ここは誤解しやすいので、はっきり分けます。
RPO6,640億ドルはOracle全体の契約残高です。全部がAIクラウド契約ではありません。
今回AI関連として明確に開示された新規契約は300億ドル超です。
- 「OracleのRPOは6,640億ドル」→正しい
- 「AI受注残が6,640億ドル」→言い過ぎ
RPOは今すぐ入る売上や現金でもなく、数年かけて売上化されます。
Oracle自身には「設備投資の重さ」がある
Oracleの需要は強い一方、その需要に応えるには先に巨額の設備投資が必要です。
- 営業キャッシュフロー:約231億ドル
- 設備投資:約285億ドル
- フリーキャッシュフロー:約-54億ドル
- 普通株発行:約200億ドル
つまりOracleは、生徒から大量の予約が入ったものの、給食費を全部受け取る前に校舎・調理器具・電気設備へ大金を使っている状態です。
需要が強いことと、Oracle自身が一番儲かることは別問題。
ここが今回の決算で最も大切な点だと思います。
AI投資の「支払者」と「先に現金を得る会社」
OracleがAI工場を建てるためには、まず設備を買わなければなりません。
そこで資金の流れを考えると、
AI投資の支払者=Oracle
先に売上を得る受益者=GPU・メモリー・通信・電力・冷却・ストレージ企業
という構図が見えてきます。
NVDA:30万基超のGPU配備が需要を裏付け
OracleはQ4終了後から30万基超のGPUをAIクラウド顧客へ提供しました。
メーカー別内訳は公表されていないため、すべてNVIDIA製とは言えません。
それでも、巨大なGPU需要が現実に存在することは明らかです。
MU・SKHY:AI工場が増えればHBM・DRAMも必要

MUは975.26ドル。
OracleがGPUを増やせば、その周辺にHBM・サーバーDRAMが必要になります。
ただし、OracleがMicron製HBMを何基分使っているかは開示されていません。
ここは「需要全体にはプラス」と「Micronの直接売上」を分けて見ます。

SKHYは190.07ドル。HBM需要の強さが続く中、量産力・歩留まり・供給枠を確認します。
MRVL・CRDO:AI工場では高速接続が必要

MRVLは236.10ドル。今週のナスダック上昇ランキングにも入りました。
GPUが増えるほど、GPU同士やラック同士を高速につなぐ通信需要も増えます。

CRDOは162.95ドル。株価は調整中ですが、AIデータセンターの高速接続という長期テーマは継続監視します。
VRT:850MW増設は電力・冷却需要そのもの

VRTは257.06ドル。
Oracleが850MWのデータセンター容量を追加したことは、GPUだけでなく電源・冷却設備への需要が同時に増えることを示しています。
AIデータセンターは「GPUを買えば完成」ではありません。
WDC・SNDK・STX:AIが作ったデータは保存される

WDCは447.18ドル。

SNDKは1,633.35ドル。

STXは830.17ドル。
AIが生成した会話、映像、企業データ、分析結果は保存されます。
Oracle決算から3社への直接売上効果までは確認できませんが、AIデータ量の増加はNAND・SSD・大容量HDDに中長期の追い風です。
TSMC月次売上がOracleの話を別方向から裏付ける

TSMCの8月売上高は5,148.06億台湾ドル、前年同月比+53.3%。
1~8月累計は3兆3,868.70億台湾ドル、前年同期比+39.3%です。
Oracleだけが特殊なのではなく、半導体製造側でも強い需要が数字に表れています。

TSMは433.24ドル。AI需要の「川上」を確認する重要なベンチマークとして継続監視します。
Xで書いた「PERが下がっても利益が伸びれば株価は上がる」
Xでは9月2日に、こんな考え方を書きました。
EPS10ドル×PER25倍=250ドル。
金利上昇でPERが20倍へ下がれば200ドル。
でもEPSが15ドルへ伸びれば、15×20=300ドル。
つまり、金利が上がるとPERには逆風ですが、利益成長がそれ以上なら株価は上がれます。
OracleのOCI+121%、TSMC+53.3%という数字は、この考え方をもう一段裏付けています。
ただし「長期テーマが正しい=いつ買ってもいい」ではない
10年債は5%目前、原油は100ドル超、FOMCも控えています。
AI需要が強くても、短期ではPER圧縮やポジション調整で20%、30%下落することはあります。
だから私は、長期テーマに強気でも、買値・余力・分割を別問題として考えます。
キートン流、今週の投資判断
1.Oracle決算は「AI需要の一次情報」として重視
契約、GPU、データセンター容量、OCI売上がすべて増えています。AI設備投資が実際の売上へ変わっているかを見る重要な指標です。
2.RPO6,640億ドルをAI受注と誤解しない
強気材料ほど数字を正確に分けます。AI新規契約は300億ドル超。RPO全体と混同しません。
3.AI投資の「設備を売る側」を引き続き重視
MU、MRVL、CRDO、VRT、WDC、SNDK、STXなど、AI工場を作るために必要な企業の売上・利益を確認します。
4.金利5%目前では余力を残す
ファンダメンタルズが良くても高金利は株価の逆風です。一括買いを避け、買う場合は分割・引けを基本にします。
5.FOMC前に答えを決めつけない
利上げの有無だけでなく、今後の政策金利見通しが重要です。イベント通過後の金利と株価の反応を確認します。
今週の相場を一言でいうと
金利5%目前でもAI需要は止まらない。Oracleが払う巨額投資マネーを、誰が先に売上へ変えるかを見る相場。
来週の注目ポイント
FOMC
日本時間9月17日3時。政策金利そのものに加え、声明文と今後の利上げペースを確認します。
小売売上高
9月16日発表。総合は前月比+0.9%、コアは+0.5%が予想されています。強すぎる消費は追加利上げ観測を高める可能性があります。
米10年債5%を超えるか
5%は心理的にも大きな節目です。AI利益成長が強くても、金利上昇のスピードが速すぎれば株価は調整します。
WTI原油100ドルを維持するか
金曜は反落しましたが、供給不安は残ります。100ドル超が長期化するとCPI、企業コスト、消費へ影響が広がります。
Oracle決算後の株価と半導体への波及
Oracleの強い需要が、NVDA・MU・MRVL・VRTなどへ継続的に波及するかを確認します。
Micron月末決算への準備
今月末にはMicron決算があります。HBM、DRAM価格、粗利益率、来期EPSを中心に事前期待がどこまで織り込まれるかを見ます。
キートンの投資方針
- MU、WDC、SNDK、STX、MRVL、VRT、SKHYは基本ホールド
- AI需要の強さはOracle・TSMCで再確認
- 10年債5%目前なので、急いでポジションを増やさない
- 買う場合は引け付近で分割する
- 信用余力とキャッシュを優先する
- FOMC通過後の米10年債・ドル円・WTIを確認する
- Micron決算前にHBM需給と市場期待を再点検する
質問コーナー
OracleのRPO6,640億ドルは全部AIの受注ですか?
いいえ。Oracle全体の契約残高です。今回、AI関連として明確に発表された新規契約は300億ドル超です。
Oracle決算が良いならOracle株を買えばいいですか?
需要は非常に強いですが、巨額設備投資でFCFはマイナスです。「需要が強い」と「投資回収がうまくいく」は分けて考えます。
Oracle決算はMUに直接プラスですか?
GPU増設はHBM・DRAM需要全体にはプラスです。ただしOracleがMicron製メモリーをどの程度採用しているかは開示されていません。
米10年債が5%を超えたらAI相場は終わりますか?
5%という数字だけでは決まりません。重要なのはPER圧縮とEPS上方修正のどちらが大きいかです。ただし急激な金利上昇には警戒します。
なぜVRTやMRVLもAI銘柄なのですか?
AIデータセンターにはGPUだけでなく、高速ネットワーク、電源、冷却が必要です。Oracleの850MW増設は周辺設備需要の大きさを示しています。
最後に
今週は、相場だけを見れば嫌な一週間でした。
原油100ドル超。
米10年債5%目前。
PPIもCPIコアも強い。
それでも金曜日には半導体株が反発しました。
理由のひとつが、Oracle決算だと思います。
OCI売上+121%。
新規AIクラウド契約300億ドル超。
GPU30万基超。
データセンター容量850MW増加。
さらにTSMCの8月売上は+53.3%。
AI需要は、まだ数字として加速しています。
でも、ここからが投資家として大事です。
AI投資が増えれば、誰もが同じだけ儲かるわけではありません。
Oracleは巨大な契約を取っている一方、設備投資負担も巨大です。
その設備を建てる前に、GPU、メモリー、ネットワーク、電源・冷却を買わなければならない。
つまり、
AI投資の「支払者」を見るだけでなく、そのお金を先に受け取る会社を見る。
これが「金利vs. AI産業革命・第2幕」で一番伝えたいことです。
もちろん金利5%は無視できません。
FOMCも控えています。
長期テーマに強気でも、短期の熱狂には流されない。
余力を残し、分割し、一次情報を確認する。
そして月末のMicron決算へ備えます。
それでは今日はこのへんで。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
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重要な数値:Oracle Q1 FY2027 売上193億ドル(+30%)、Cloud 116億ドル(+62%)、OCI 74億ドル(+121%)、RPO 6,640億ドル、新規AIクラウド契約300億ドル超、GPU30万基超、追加データセンター容量850MW。TSMC 8月売上5,148.06億台湾ドル(+53.3%)。
RPO6,640億ドルはOracle全体の契約残高で、全額がAI契約ではありません。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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