金利vs. AI産業革命・第2幕|Oracle決算で見えたAI投資の勝者【ウィークリー米国株ニュース260912】

ウィークリーニュース

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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

今週の米国株は、かなり厳しい一週間でした。

ダウは週間で約1.6%安、ナスダックは約0.7%安、S&P500は約0.8%安。

WTI原油は100ドルを超え、米10年債利回りは一時ほぼ5%。PPIは上振れし、CPIコア前月比も市場予想を上回りました。

普通に考えれば、AI・半導体のようなグロース株にはかなり強い逆風です。

ところが金曜日は、ナスダックが0.96%高、SOX指数は1.81%高。半導体株にも買いが戻りました。

「金利5%目前、原油100ドル超でも、なぜAI株は崩れ切らないのか?」

その答えを考えるうえで、今週のOracle決算は非常に重要でした。

Oracleのクラウドインフラ売上は前年比121%増。さらに300億ドル超のAIクラウド契約を新たに獲得し、30万基を超えるGPUを顧客へ提供しています。

そしてTSMCの8月売上高も前年同月比53.3%増。

AI需要は「期待」ではなく、契約・設備・GPU配備・売上として実際の数字に変わっています。

今週は先週の「金利vs. AI産業革命」の第2幕として、その巨大なAI投資から、誰が先に利益を受け取るのかを考えてみます。

  1. 3行で要約
  2. こんな人向けの記事です
  3. 今週の米国株を動かした主な材料
    1. 中東情勢悪化で原油が急騰
    2. 米10年債は5%目前まで上昇
    3. CPIコア前月比が予想を上回る
    4. Oracle決算がAI投資の実需を証明
    5. TSMCの8月売上は前年比+53.3%
  4. 主要3指数の週間騰落率
  5. ダウ
    1. ダウ週間上昇ランキング
    2. ダウ週間下落ランキング
  6. ナスダック
    1. ナスダック週間上昇ランキング
    2. ナスダック週間下落ランキング
  7. S&P500
    1. S&P500週間上昇ランキング
    2. S&P500週間下落ランキング
  8. 経済イベント(経済指標)
    1. 経済指標の推移
    2. 今週の経済指標結果
    3. 来週の経済指標
  9. 米10年債利回り
  10. 今週のセクター別騰落一覧
    1. 直近1カ月のセクター別ETF推移
  11. Fear & Greed Index
  12. VIX
  13. ドル円
  14. WTI原油
  15. 保有・監視銘柄
  16. 考察:金利vs. AI産業革命・第2幕
    1. Oracleは「AI工場の貸し主」
    2. Oracle決算:AI需要が「契約→設備→売上」へ
    3. 6,640億ドル全部がAI受注ではない
    4. Oracle自身には「設備投資の重さ」がある
    5. AI投資の「支払者」と「先に現金を得る会社」
    6. NVDA:30万基超のGPU配備が需要を裏付け
    7. MU・SKHY:AI工場が増えればHBM・DRAMも必要
    8. MRVL・CRDO:AI工場では高速接続が必要
    9. VRT:850MW増設は電力・冷却需要そのもの
    10. WDC・SNDK・STX:AIが作ったデータは保存される
    11. TSMC月次売上がOracleの話を別方向から裏付ける
    12. Xで書いた「PERが下がっても利益が伸びれば株価は上がる」
    13. ただし「長期テーマが正しい=いつ買ってもいい」ではない
  17. キートン流、今週の投資判断
    1. 1.Oracle決算は「AI需要の一次情報」として重視
    2. 2.RPO6,640億ドルをAI受注と誤解しない
    3. 3.AI投資の「設備を売る側」を引き続き重視
    4. 4.金利5%目前では余力を残す
    5. 5.FOMC前に答えを決めつけない
  18. 今週の相場を一言でいうと
  19. 来週の注目ポイント
    1. FOMC
    2. 小売売上高
    3. 米10年債5%を超えるか
    4. WTI原油100ドルを維持するか
    5. Oracle決算後の株価と半導体への波及
    6. Micron月末決算への準備
  20. キートンの投資方針
  21. 質問コーナー
    1. OracleのRPO6,640億ドルは全部AIの受注ですか?
    2. Oracle決算が良いならOracle株を買えばいいですか?
    3. Oracle決算はMUに直接プラスですか?
    4. 米10年債が5%を超えたらAI相場は終わりますか?
    5. なぜVRTやMRVLもAI銘柄なのですか?
  22. 最後に
  23. 次に読むおすすめ記事
  24. ウィブル証券のご紹介

3行で要約

  • ダウ-1.6%、ナスダック-0.7%、S&P500-0.8%。原油100ドル超と米10年債5%目前が相場を圧迫しました。
  • OracleはOCI売上+121%、AIクラウド契約300億ドル超。TSMCの8月売上も+53.3%で、AI需要の実需は依然として非常に強いです。
  • Oracle自身は巨額設備投資でFCFがマイナス。AI投資の「支払者」より、GPU・メモリー・通信・電力設備を先に売る企業が早く恩恵を受ける可能性があります。

こんな人向けの記事です

  • 今週の米国株を初心者向けに整理したい人
  • 金利5%目前でもAI株が崩れ切らない理由を知りたい人
  • Oracle決算がNVDA・MU・MRVL・CRDO・VRTへどうつながるか知りたい人
  • MU、WDC、SNDK、STX、SKHYなどメモリー・ストレージ株を保有・監視している人
  • 来週のFOMCを前に投資方針を整理したい人

今週の米国株を動かした主な材料

中東情勢悪化で原油が急騰

米国とイランの衝突激化やホルムズ海峡への警戒でWTIは一時103ドル台へ。インフレ再加速への懸念が強まり、株式市場の重荷になりました。

米10年債は5%目前まで上昇

PPI上振れと原油高で早期利上げ観測が強まり、10年債利回りは一時4.99%台へ。高PER株のバリュエーションには強い逆風です。

CPIコア前月比が予想を上回る

8月CPIは前年比3.4%で予想通りでしたが、コア前月比は+0.3%と予想+0.2%を上回りました。9月FOMCでの利上げ観測が強まりました。

Oracle決算がAI投資の実需を証明

OracleのOCI売上は74億ドルで前年比+121%。新規AIクラウド契約300億ドル超、GPU30万基超の提供など、AIインフラ需要の強さを数字で示しました。

TSMCの8月売上は前年比+53.3%

TSMCの8月売上は5,148億台湾ドルで前年比+53.3%。1~8月累計も+39.3%となり、先端半導体需要の強さを改めて確認できました。

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主要3指数の週間騰落率

指数週間騰落率週末終値今週の特徴
ダウ約-1.6%52,573.29原油・金利高で週間下落。金曜は509ドル反発
ナスダック約-0.7%26,333.04AI株が下支えし、主要3指数では最も底堅い
S&P500約-0.8%7,656.984日続落後、金曜に0.9%反発

週間では3指数とも下落しました。

ただし、金曜は原油高が一服したことで主要指数がそろって反発。高金利でもAI・半導体への買いが残っていることが確認できました。

ダウ

ダウは52,573.29

週中に7月下旬以来の安値まで下落しました。原油と金利に振り回される展開ですが、金曜は大きく反発しています。

ダウ週間上昇ランキング

  • AAPL:+3.84%
  • IBM:+3.58%
  • CSCO:+2.68%
  • CVX:+2.62%
  • TRV:+1.58%
  • DIS:+1.18%
  • CAT:+0.57%
  • KO:+0.25%
  • GOOGL:+0.01%
  • WMT:+0.01%

原油高でChevronが上昇し、AppleやIBMも底堅く推移しました。

ダウ週間下落ランキング

  • AMGN:-13.70%
  • NVDA:-5.24%
  • UNH:-4.54%
  • CRM:-4.44%
  • MRK:-4.26%
  • NKE:-4.17%
  • HD:-3.83%
  • JNJ:-3.51%
  • HON:-3.46%
  • SHW:-3.12%

NVIDIAは週間では下落しました。AI需要が強くても、10年債5%目前ではバリュエーション調整が起きることを示しています。

ナスダック

ナスダックは26,333.04

木曜まで4日続落しましたが、金曜は0.96%高。MarvellやIntelなど半導体株に買いが戻りました。

ナスダック週間上昇ランキング

  • AMD:+8.07%
  • QCOM:+7.84%
  • INTC:+7.45%
  • TER:+6.36%
  • MRVL:+5.61%
  • LITE:+5.19%
  • META:+5.07%
  • ARM:+5.04%
  • ADI:+4.56%
  • TXN:+3.97%

半導体・通信関連が上位を占めました。

高金利でも「AI設備投資に直接つながる企業」には資金が戻っている点が今週の特徴です。

ナスダック週間下落ランキング

  • AMGN:-13.70%
  • SHOP:-11.23%
  • CPRT:-11.18%
  • BKNG:-10.02%
  • MSTR:-8.28%
  • TRI:-7.88%
  • GEHC:-7.16%
  • AXON:-7.05%
  • BKR:-6.99%
  • ALNY:-6.55%

S&P500

S&P500は7,656.98

週間では0.8%下落しましたが、金曜は0.9%反発しました。原油と金利が少し落ち着くだけで買いが戻る地合いです。

S&P500週間上昇ランキング

  • HPE:+19.40%
  • SWKS:+19.36%
  • CIEN:+8.89%
  • HPQ:+8.70%
  • COHR:+8.34%
  • DELL:+8.23%
  • AMD:+8.07%
  • GLW:+7.84%
  • QCOM:+7.84%
  • INTC:+7.45%

サーバー、通信、半導体関連が上位に並びました。AI投資の波及がGPU以外へ広がっています。

S&P500週間下落ランキング

  • COO:-22.53%
  • CASY:-18.60%
  • FDS:-13.99%
  • AMGN:-13.70%
  • HWM:-11.44%
  • CPRT:-11.18%
  • PODD:-10.52%
  • BSX:-10.08%
  • DLTR:-10.08%
  • BKNG:-10.02%

経済イベント(経済指標)

経済指標の推移

景気は急失速していませんが、原油高と物価上振れが再びインフレを押し上げています。

「景気は強い・インフレも高い」という、株式市場には少し難しい組み合わせです。

今週の経済指標結果

  • 中古住宅販売件数:398万件(予想400万件)
  • CPI前年比:+3.4%(予想+3.4%)
  • CPI前月比:+0.4%(予想+0.4%)
  • コアCPI前年比:+2.4%(予想+2.4%)
  • コアCPI前月比:+0.3%(予想+0.2%)
  • ミシガン大学消費者信頼感指数:47.8(予想51.1)

加えて10日発表のPPIは前年比+5.4%と予想+5.3%を上回りました。

インフレ再加速の警戒から、FOMCでの利上げ観測が一段と高まっています。

来週の経済指標

  • 9月16日:小売売上高 前月比(予想+0.9%)
  • 9月16日:小売売上高コア 前月比(予想+0.5%)
  • 9月17日 3:00(日本時間):FOMC政策金利
  • 9月17日:フィラデルフィア連銀景況指数
  • 9月18日:鉱工業生産、設備稼働率

最大の焦点はFOMCです。

市場では利上げ観測がかなり強まっていますが、重要なのは「上げるかどうか」だけでなく、その後の利上げペースとインフレ見通しです。

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米10年債利回り

米10年債利回りは4.971%

一時4.99%台まで上昇し、5%が目前です。

金利だけを見ればAI・グロース株にはかなり厳しい環境です。

それでも金曜に半導体株が反発した理由は、OracleやTSMCが示した利益成長期待が強いからだと考えています。

今週のセクター別騰落一覧

ヒートマップではNVIDIAが弱い一方、AMD、Intel、Marvell、Qualcommなど半導体の一角が強く、同じAI関連でも明暗が分かれています。

直近1カ月のセクター別ETF推移

ETFセクター騰落率
VDEエネルギー+7.96%
VOX通信サービス+1.33%
VGT情報技術+0.68%
VFH金融-1.08%
VHTヘルスケア-1.89%
VPU公益-1.93%
VDC生活必需品-2.25%
VNQ不動産-2.38%
VAW素材-3.98%
VCR一般消費財-5.40%
VIS資本財-6.69%

原油高を背景にエネルギーが突出しています。

一方、情報技術がプラス圏を維持している点は、5%近い長期金利の中でもAI利益成長への期待が残っている証拠です。

Fear & Greed Index

Fear & Greed Indexは33でFear

  • 前日:33(Fear)
  • 1週間前:45(Neutral)
  • 1カ月前:60(Greed)
  • 1年前:60(Greed)

市場心理はかなり慎重になっています。

VIX

VIXは15.85

今週は一時18近くまで上昇しましたが、金曜には11.2%低下しました。

Fear & GreedはFearでも、VIXはまだパニック水準ではありません。

ドル円

ドル円は153.744円

8月の163円台から大きく円高方向へ調整しています。

米金利上昇だけではドル高にならず、日銀やリスク回避も含めた複数材料で為替が動いています。

WTI原油

WTI原油は100.26ドル

金曜は3.54%下落しましたが、依然として100ドルを超えています。

原油高が長引けば、企業コスト・CPI・長期金利を通じてAI株にも逆風になります。

保有・監視銘柄

現在の保有・監視銘柄は、MU、WDC、SNDK、AMD、STX、TSM、VRT、MRVL、CRDO、SKHYです。

銘柄株価見るポイント
MU975.26ドルHBM・サーバーDRAM需要、月末決算
WDC447.18ドルAIデータ保存と大容量HDD
SNDK1,633.35ドルNAND・SSD需要
AMD516.13ドルAIアクセラレーターとCPU
STX830.17ドルNearline HDD需要
TSM433.24ドル先端プロセス・AI半導体実需
VRT257.06ドル電力・冷却設備
MRVL236.10ドルカスタム半導体・ネットワーク
CRDO162.95ドル高速接続・AEC
SKHY190.07ドルHBM量産力と需給

考察:金利vs. AI産業革命・第2幕

Oracleは「AI工場の貸し主」

Oracleの本業はデータベースや企業向けソフトウエアですが、今の成長の中心はクラウド「OCI」です。

初心者向けに言えば、Oracleは巨大なAI工場を作って、その計算能力を企業へ貸す会社になりつつあります。

NVIDIAなどが高性能な調理器具を作る会社なら、Oracleは巨大な給食センターを建てて企業へ貸す会社、というイメージです。

Oracle決算:AI需要が「契約→設備→売上」へ

Oracle Q1 FY2027の主な数字です。

項目結果意味
総売上193億ドル、+30%会社全体の成長が加速
クラウド売上116億ドル、+62%クラウドが成長の中心
OCI(IaaS)74億ドル、+121%AI計算能力の貸出需要が2倍超
新規AIクラウド契約300億ドル超今後使いたい顧客が大量に契約
RPO6,640億ドル将来提供する契約残高
GPU提供数30万基超実際のAI設備も急拡大
追加データセンター容量850MW電力・冷却需要も拡大

重要なのは、「AIは将来すごい」という物語ではありません。

企業が契約 → Oracleがデータセンターを建設 → GPU・メモリー・通信・冷却を購入 → OCI売上が121%増

ここまで数字で確認できたことです。

6,640億ドル全部がAI受注ではない

ここは誤解しやすいので、はっきり分けます。

RPO6,640億ドルはOracle全体の契約残高です。全部がAIクラウド契約ではありません。

今回AI関連として明確に開示された新規契約は300億ドル超です。

  • 「OracleのRPOは6,640億ドル」→正しい
  • 「AI受注残が6,640億ドル」→言い過ぎ

RPOは今すぐ入る売上や現金でもなく、数年かけて売上化されます。

Oracle自身には「設備投資の重さ」がある

Oracleの需要は強い一方、その需要に応えるには先に巨額の設備投資が必要です。

  • 営業キャッシュフロー:約231億ドル
  • 設備投資:約285億ドル
  • フリーキャッシュフロー:約-54億ドル
  • 普通株発行:約200億ドル

つまりOracleは、生徒から大量の予約が入ったものの、給食費を全部受け取る前に校舎・調理器具・電気設備へ大金を使っている状態です。

需要が強いことと、Oracle自身が一番儲かることは別問題。

ここが今回の決算で最も大切な点だと思います。

AI投資の「支払者」と「先に現金を得る会社」

OracleがAI工場を建てるためには、まず設備を買わなければなりません。

そこで資金の流れを考えると、

AI投資の支払者=Oracle
先に売上を得る受益者=GPU・メモリー・通信・電力・冷却・ストレージ企業

という構図が見えてきます。

NVDA:30万基超のGPU配備が需要を裏付け

OracleはQ4終了後から30万基超のGPUをAIクラウド顧客へ提供しました。

メーカー別内訳は公表されていないため、すべてNVIDIA製とは言えません。

それでも、巨大なGPU需要が現実に存在することは明らかです。

MU・SKHY:AI工場が増えればHBM・DRAMも必要

MUは975.26ドル

OracleがGPUを増やせば、その周辺にHBM・サーバーDRAMが必要になります。

ただし、OracleがMicron製HBMを何基分使っているかは開示されていません。

ここは「需要全体にはプラス」と「Micronの直接売上」を分けて見ます。

SKHYは190.07ドル。HBM需要の強さが続く中、量産力・歩留まり・供給枠を確認します。

MRVL・CRDO:AI工場では高速接続が必要

MRVLは236.10ドル。今週のナスダック上昇ランキングにも入りました。

GPUが増えるほど、GPU同士やラック同士を高速につなぐ通信需要も増えます。

CRDOは162.95ドル。株価は調整中ですが、AIデータセンターの高速接続という長期テーマは継続監視します。

VRT:850MW増設は電力・冷却需要そのもの

VRTは257.06ドル

Oracleが850MWのデータセンター容量を追加したことは、GPUだけでなく電源・冷却設備への需要が同時に増えることを示しています。

AIデータセンターは「GPUを買えば完成」ではありません。

WDC・SNDK・STX:AIが作ったデータは保存される

WDCは447.18ドル

SNDKは1,633.35ドル

STXは830.17ドル

AIが生成した会話、映像、企業データ、分析結果は保存されます。

Oracle決算から3社への直接売上効果までは確認できませんが、AIデータ量の増加はNAND・SSD・大容量HDDに中長期の追い風です。

TSMC月次売上がOracleの話を別方向から裏付ける

TSMCの8月売上高は5,148.06億台湾ドル、前年同月比+53.3%

1~8月累計は3兆3,868.70億台湾ドル、前年同期比+39.3%です。

Oracleだけが特殊なのではなく、半導体製造側でも強い需要が数字に表れています。

TSMは433.24ドル。AI需要の「川上」を確認する重要なベンチマークとして継続監視します。

Xで書いた「PERが下がっても利益が伸びれば株価は上がる」

Xでは9月2日に、こんな考え方を書きました。

EPS10ドル×PER25倍=250ドル。
金利上昇でPERが20倍へ下がれば200ドル。
でもEPSが15ドルへ伸びれば、15×20=300ドル。

つまり、金利が上がるとPERには逆風ですが、利益成長がそれ以上なら株価は上がれます。

OracleのOCI+121%、TSMC+53.3%という数字は、この考え方をもう一段裏付けています。

ただし「長期テーマが正しい=いつ買ってもいい」ではない

10年債は5%目前、原油は100ドル超、FOMCも控えています。

AI需要が強くても、短期ではPER圧縮やポジション調整で20%、30%下落することはあります。

だから私は、長期テーマに強気でも、買値・余力・分割を別問題として考えます。

キートン流、今週の投資判断

1.Oracle決算は「AI需要の一次情報」として重視

契約、GPU、データセンター容量、OCI売上がすべて増えています。AI設備投資が実際の売上へ変わっているかを見る重要な指標です。

2.RPO6,640億ドルをAI受注と誤解しない

強気材料ほど数字を正確に分けます。AI新規契約は300億ドル超。RPO全体と混同しません。

3.AI投資の「設備を売る側」を引き続き重視

MU、MRVL、CRDO、VRT、WDC、SNDK、STXなど、AI工場を作るために必要な企業の売上・利益を確認します。

4.金利5%目前では余力を残す

ファンダメンタルズが良くても高金利は株価の逆風です。一括買いを避け、買う場合は分割・引けを基本にします。

5.FOMC前に答えを決めつけない

利上げの有無だけでなく、今後の政策金利見通しが重要です。イベント通過後の金利と株価の反応を確認します。

今週の相場を一言でいうと

金利5%目前でもAI需要は止まらない。Oracleが払う巨額投資マネーを、誰が先に売上へ変えるかを見る相場。

来週の注目ポイント

FOMC

日本時間9月17日3時。政策金利そのものに加え、声明文と今後の利上げペースを確認します。

小売売上高

9月16日発表。総合は前月比+0.9%、コアは+0.5%が予想されています。強すぎる消費は追加利上げ観測を高める可能性があります。

米10年債5%を超えるか

5%は心理的にも大きな節目です。AI利益成長が強くても、金利上昇のスピードが速すぎれば株価は調整します。

WTI原油100ドルを維持するか

金曜は反落しましたが、供給不安は残ります。100ドル超が長期化するとCPI、企業コスト、消費へ影響が広がります。

Oracle決算後の株価と半導体への波及

Oracleの強い需要が、NVDA・MU・MRVL・VRTなどへ継続的に波及するかを確認します。

Micron月末決算への準備

今月末にはMicron決算があります。HBM、DRAM価格、粗利益率、来期EPSを中心に事前期待がどこまで織り込まれるかを見ます。

キートンの投資方針

  • MU、WDC、SNDK、STX、MRVL、VRT、SKHYは基本ホールド
  • AI需要の強さはOracle・TSMCで再確認
  • 10年債5%目前なので、急いでポジションを増やさない
  • 買う場合は引け付近で分割する
  • 信用余力とキャッシュを優先する
  • FOMC通過後の米10年債・ドル円・WTIを確認する
  • Micron決算前にHBM需給と市場期待を再点検する

質問コーナー

OracleのRPO6,640億ドルは全部AIの受注ですか?

いいえ。Oracle全体の契約残高です。今回、AI関連として明確に発表された新規契約は300億ドル超です。

Oracle決算が良いならOracle株を買えばいいですか?

需要は非常に強いですが、巨額設備投資でFCFはマイナスです。「需要が強い」と「投資回収がうまくいく」は分けて考えます。

Oracle決算はMUに直接プラスですか?

GPU増設はHBM・DRAM需要全体にはプラスです。ただしOracleがMicron製メモリーをどの程度採用しているかは開示されていません。

米10年債が5%を超えたらAI相場は終わりますか?

5%という数字だけでは決まりません。重要なのはPER圧縮とEPS上方修正のどちらが大きいかです。ただし急激な金利上昇には警戒します。

なぜVRTやMRVLもAI銘柄なのですか?

AIデータセンターにはGPUだけでなく、高速ネットワーク、電源、冷却が必要です。Oracleの850MW増設は周辺設備需要の大きさを示しています。

最後に

今週は、相場だけを見れば嫌な一週間でした。

原油100ドル超。

米10年債5%目前。

PPIもCPIコアも強い。

それでも金曜日には半導体株が反発しました。

理由のひとつが、Oracle決算だと思います。

OCI売上+121%。

新規AIクラウド契約300億ドル超。

GPU30万基超。

データセンター容量850MW増加。

さらにTSMCの8月売上は+53.3%。

AI需要は、まだ数字として加速しています。

でも、ここからが投資家として大事です。

AI投資が増えれば、誰もが同じだけ儲かるわけではありません。

Oracleは巨大な契約を取っている一方、設備投資負担も巨大です。

その設備を建てる前に、GPU、メモリー、ネットワーク、電源・冷却を買わなければならない。

つまり、

AI投資の「支払者」を見るだけでなく、そのお金を先に受け取る会社を見る。

これが「金利vs. AI産業革命・第2幕」で一番伝えたいことです。

もちろん金利5%は無視できません。

FOMCも控えています。

長期テーマに強気でも、短期の熱狂には流されない。

余力を残し、分割し、一次情報を確認する。

そして月末のMicron決算へ備えます。

それでは今日はこのへんで。

本日もご覧いただきありがとうございました。

では、また!(^-^)/


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主な参照先:添付資料「米国株一週間のニュース」「キートン メモ」、TradingView添付チャート、経済指標資料、Oracle Investor Relations、TSMC Investor Relations、AP、Reuters、キートンのX(@masterkeaton19)。
重要な数値:Oracle Q1 FY2027 売上193億ドル(+30%)、Cloud 116億ドル(+62%)、OCI 74億ドル(+121%)、RPO 6,640億ドル、新規AIクラウド契約300億ドル超、GPU30万基超、追加データセンター容量850MW。TSMC 8月売上5,148.06億台湾ドル(+53.3%)。
RPO6,640億ドルはOracle全体の契約残高で、全額がAI契約ではありません。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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キートン@米国株投資 (@masterkeaton19) on X
米国株で現物、信用取引、CFD取引やってます(NISAも)。ブログ「キートンの米国株投資」も是非見てやって下さいm(__)m バイクが好きなフツーの会社員です。よろしくお願いします。 Youtube→ ✨🌙*゚

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