いよいよ、穏やかでない地政学リスクというものがやってまいりました。
イランとイスラエルがイランを攻撃したとのことで6/13(金)の朝にニュースが入ってきました。
これまでも警戒はされており懸念は高まっておりましたが、いよいよとなりました。
今週の出来事としては
- TSMC5月売上高が前年比プラス39.6%と大幅高
- 米中の閣僚級会議が開催。中国側レアアース輸出を6か月間認める。アメリカ側エンジン輸出規制緩和。
- 米CPI(消費者物価指数)が予想を下回りインフレ懸念後退。長期金利低下。
- 米10年債入札が債券需要の底堅さを示す結果となり、長期金利が一段と下がった。
- オラクル好決算で人工知能需要強さ示す。一時15%上昇、AI開発需要の高まりなどからクラウド事業が好調で、見通しも全般に強気だった。
- インドで旅客機(ボーイング製)墜落。
- イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊迫化。イスラエル軍は13日、イラン各地の核施設や軍事施設など100カ所以上の標的を攻撃した。イランも反撃。
今週の終わりに発生した地政学リスク、これにて原油は高騰しエネルギー関連株は上昇するも、りょこ関連、航空関連株は下落。軍事関連は上昇となりました。
金利を横目に、地政学リスクを注視しなくてはならない緊迫した情勢となってきました。
さて、どう立ち回りましょうかねー。。
ということで、いつものごとく今週の各種指標について。まずはこちらから。。
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ダウ、ナスダック、S&P500
3指数は終値ベース、先週末比で
- ダウは-1.3%(終値:42197.79)
- ナスダックが-0.6%(19406.83)
- S&P500-0.4%(5976.97)
ダウ
下図をご覧ください。
金曜日の地政学リスクの高まりがやはり目立ちます。
ここ数週間いい感じで上げてきてたのですが21日移動平均線を下回っております。

ダウ 週間上昇ランキングトップ10
今週上げたのは

ダウ 週間下落ランキングトップ10
今週下落したのは(下位10銘柄)

エネルギー関連のシェブロン(CVX)がトップです。原油上がってますからねー
ちなみにこの10銘柄以外は週間ではマイナスでした。。
↓↓シェブロン(CVX)の株価チャート(日足)

ナスダック
下図をごらんください。
イスラエルvsイランの戦争が勃発したといえども値動きはそれほどでもなく、21日移動平均線の上にまだあります。
来週も下げる可能性大、なのですが21日移動平均線が支えるかどうか見ものです。

ナスダック 週間上昇ランキングトップ10
今週上昇したのは(上位10銘柄)

ナスダック 週間下落ランキングトップ10
今週下落したのは(下位10銘柄)

これまでちょっと軟調だった「テスラ」(TSLA)が上昇トップ。やはり人気ありますねー。
軍事関連のパランティアもさすがに上げてきました。
2位のダイヤモンドバックエナジー(FANG)はエネルギー関連です。
あと注目はマイクロンテクノロジー(MU)ですが、ここ最近かなり調子がいいです。
↓↓テスラ(TSLA)の株価チャート(日足)

↓↓パランティアテクノロジー(PLTR)の株価チャート(日足)

↓↓ダイヤモンドバックエナジー(FANG)の株価チャート(日足)

↓↓マイクロンテクノロジー(MU)の株価チャート(日足)

S&P500
下図をご覧ください。
6000オーバーをキープしておりましたが週末はやはり6000切ってしまいました。
こちらもナスダック同様21日移動平均線の上ですのでまだまだ相場は強いです。

S&P500 週間上昇ランキングトップ10
今週のS&P500上昇銘柄は

S&P500 週間下落ランキングトップ10
下落銘柄は(下位10銘柄)

冒頭申しました通り、オラクル(ORCL)が好決算をたたき出してくれたおかげでAI関連銘柄が上昇。
週末の中東情勢による原油上昇で、エネルギー関連銘柄が入ってきてます。
↓↓オラクル(ORCL)の株価チャート(日足)

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米10年債利回り
下図をご覧ください。
4.407%と先週から0.1ほど低下です。

中東情勢による原油上昇で、インフレ懸念が再燃、金利は上昇しましたが、上昇幅は小幅にとどまっております。
さて、この長期金利来週は大きく動くかもですね。
今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)

今週もいろいろと事件がありましたので各銘柄まちまちです。
エネルギー関連銘柄は全体的に上昇してます。
いっぽう金融は大きく下落となりました。
下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。

VDE(エネルギー)がいっきに上昇しましたが、意外とVHT(ヘルスケア)がじわじわ上げてトップとなってます。
みなさん資金をシフトさせているのでしょうか。守りの体制にはいってますね。
とはいえ全体を見てるとほぼ横ばいとみても良いかと思います。
地政学リスクがおさまれば上昇率の高いVGT(情報技術)などがまた復活するかもですね。
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VIX(恐怖指数)
下図をご覧ください。
20.81と先週から4ほど上昇しました。

イスラエルのイランへの攻撃が起因してますが、ショックというほどの上昇ではありませんでした。
かといって、軽視していいかというと、これが起点でネガティブになることもあり得ますし、ショート勢の動きが活発になる可能性もあります。
充分警戒はしておくべきでしょう。
ドル円の状況
下図をご覧ください。
144.03円/ドルと先週から若干の低下です。

今週は金利低下要因のニュースがありつつも、週末の中東問題でインフレ懸念が高まりましたので
いってこいのレンジ相場となってます。
関税政策の不透明感と来週のFOMCを控えて、投機筋は動きにくいのでしょうね。
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経済イベント(経済指標)
米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。
<過去分>

今週のイベント結果(経済指標の結果)

来週のイベント

考察
冒頭にイスラエルのイラン攻撃に触れましたが、当初アメリカはだんまりだったのですが、しばらくしてこれまた、トランプさんが出てきました。
イランとの核合意を提案して60日の猶予をあげたがどうなった?とイランに投げかけました。
またもやトランプディールの始まりです。
イランの出方待ちですが、どっちにしろトランプさん有利ってことは明らかでありこれも時間の問題かと思われます。米国はイスラエルを子供の使いみたく使えるので米国は一切傷つかないわけです。
これで一時株価は下がるのですが「砲声は買い!」という格言もあるくらいですので
これはまたもやエントリーチャンスがやってきたといっても良いでしょう。
(※正確には「遠くの砲声は買い」。つまり、戦闘地域から離れた米国全体の株価は下がるのですが時間が経つと慣れてまた上昇するという自然の摂理みたいな現象です。ウクライナvsロシアのときも砲声は買いで正解でしたよね。)
去年の4月も同様なことが起きましたがそのときは実際の戦闘に至りませんで、実際の戦争という意味では過激な事態までには発展しませんでした。
ところが株価は数日だけでなく2週間の期間下落し続けました。
↓↓2024年4月 S&P500(SPX)の株価チャート(日足)

ただこの時期は長期金利も上昇中、業績もネガティブにとらえられた部分もありましたので、地政学リスクだけではありませんでした。
しかし、株価下落のきっかけにはなったでしょうから、今回も同様、いやそれ以上下落が長引く可能性があります。
もし、長引かせない力が働くのであれば、今回はトランプさんが脅しをかけているのでそのディールが炸裂したときかなと思います。
とこうやっていろいろと考えを巡らせてみると
「砲声は買い!」で買うことは買うのですが
今のポジションは手じまいせず、ルール通りストップロスに任せて置き
なにかしらの指数を段階的に買っていく
という戦略がいいのかなと思います。
ナスダック、S&P500は今まだ強気相場ですので、一時的な下げは買いでいいかと思います。
で、来週はいよいよFOMCが開催されます。
意地でも利下げは保留なのか、しかし時間は残酷にも過ぎていきます。
だいぶ煮詰まってきていると思いますので、ぽろっとハト派発言が出そうな雰囲気もないでもないような気がします。こちらも超重要イベントですね。
ここからは個人的な話になりますが
今週頭から保有銘柄を立て続けに決済しました。
基準は売ってはならない銘柄だけのこして他は全部売って、
先週調子のよかった(週間上昇ランキングの)銘柄を選りすぐってエントリーし
新陳代謝を促進させポートフォリオをがらりと変えました。
それまでもちょこちょこやってはいたのですが、
ちょっと相場の雰囲気が変わってきたのと
ルール的な面からも
必然的にそうなった感じです。
そして週末引け際でQQQを少し買いました。
来週も下がればまた買い増そうかと思っております。
せっかくノーポジにしようかと迷ってたとこだったのですが、ポジション作ってしまいました。。
ちなみに今の個別銘柄のポートフォリオです。

Q.トランプ関税、地政学リスク、利下げ今後どうなる?
A.関税関連ニュースによる影響より、イスラエルvsイラン、FOMCに注目かと。地政学リスクはいずれ収まり、利下げ圧力は高まってる気がします。
Q.来週の相場は?
A.地政学リスクとFOMC前ということで一旦は下げるでしょう。FOMCでどうなるかを見極める必要があり、そのころにはイスラエルvsイランの見通しも明らかになるでしょう。
Q.今は株を買った方がいいのでしょうか?
A.「砲声は買い」ですので、来週下がるようであれば段階的に買っていくのいいかと思います。指数がおススメかな。
Q.売りのサインはなんでしょうか?
A.売りは激ムズなので、別途記事「キートンの米国株トレード術」を見てください。あっさり簡単ですよ!
最後に
以上、「ウィークリー米国株ニュース250614/砲声は買い!」
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか
中東情勢が悪化しそうな感じです。いまのポジションを切るべきか?はたまたどこかで買い増すか?
こんな時どうしたらいいんでしょうね。(;^_^。ま、解説したとおりですが。
それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/
※参考 ↓↓「キートンの米国株トレード術」
https://puretwostrokespirit.com/archives/6122/keatonstrading/
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