キートンのウィークリー米国株ニュース250329/次の上昇

ウィークリーニュース
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 今週は先週と打って変わってかなり軟調さが目立ちましたね。
 昨日はPCEコアデフレータの発表があったのですが、若干予想を上回っただけではあるが、インフレが強調されました雰囲気をもたらしました。
 関税発動直前の週末ともあって、さすがに売りが目立ちました。
が、しかし逆に言うと関税発動後については。。

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次の上昇

 が待っているのではないかと思います。
関税シリーズのメインどころは、自動車と相互関税なので、これらが発動?されると、ある程度新規の悪材料は出尽くし感が出て、リスクオフモードが後退していきそうな感じです。
 その関税発動については4/2(水)、自動車関税については4/3(木)の予定でして、来週はまさに関税ウィーク、関税シリーズのクライマックスといっても過言ではないといってもいいのではないでしょうか。
 そう考えると、この関税によるインフレ懸念は相場の重荷として今週リアルに眼前にせまって投資家心理の冷え込ませたのは納得できますし、このくらいの軟調さは仕方ないのかなと思えてきます。
 ところでこのインフレについては果たして現実的なものになるのかといいますと、理屈的にはインフレの要因の一つにはなるのではないかと思います。
 がしかし、ただただ関税をかけることだけがトランプさんの目的ではなく関税を他国に課することいによる他国からのアウトプットを引き出すこと。それこそが本来の目的です。それがある程度得られれば関税の軽減もしくは撤廃もありえますし、4/2,3の発動もけん制だけで終わるかもしれません。
 先日のTSMCなどのように、「うちの企業もアメリカに工場建てまっせ!」的な収穫を得られることも充分考えられるので、あくまで関税発動は手段のひとつで出したりひっこめることも意も介さずやれるものとトランプさんは思っているのでしょう。しかもそれにより一定の効果はもうすでに出始めております。
 ということが市場に刷り込まれれば、目先の関税によるインフレではなくその先にある経済発展に目が行き始めて、今度、株価はそちらを織り込みにいくのではと思います。
 そして今の株価の値段的にはかなり調整をしている状態でして、4月におけるパフォーマンスがどうなるかというと、下落の反動というものがその関税ウィークを超えたあたりから出てくるものと思われます。で、去年はどうだったんだといいますと、ちょうど一年前株価は上昇中で、さて4月末にかけては少し軟調になるかもと思ってた矢先、イランvsイスラエルの事件が4月初旬に勃発し地政学リスクというのが現実になり株価は一気に下落となりました。これは一過性のものとはいえ上がってた株価がどこかで調整が必要となっていたため、ちょうどよい地政学リスクがあったためこれをきっかけに下落、調整ができました。
 今回は上がりすぎてた株価が調整したのは健全なる動きではあるものの、今後もずっと続くのかというとハテナでして、もし今年4月での起こりえた調整があったのならば、それは今の3月に前倒しされたと認識してもよいかと思います。
 先週はドカンと下げた調整もさすがに少し戻りはしましたが、来週に控えている大きな関税発動を目の前にしては下げざるを得なかったのでしょう。でも最近このような大きな下げしかも何週も続いてるような局面は2022年以来かもですね。もう少し、もう少しの辛抱で深くて暗くて冷たい霧は晴れてくることでしょう。その晴れた暁には反動もひとしおでものすごい勢いの上昇が見られると思われ、それがなんとも楽しみになってきます。

Q.株価急落ですが暴落しますか?

A.しないでしょう。暴落する材料がありません。

Q.では今売らないとまずいですか?

A.いや逆です。買ったほうが良いと思います。

Q.いま買うならなんの銘柄?

A.グロース銘柄が良いでしょう

Q.具体的には?

A.個人的にはQQQ、VUGといった指数がいいでしょう。

ということで、いつものごとく今週の各種指標について。まずはこちらから。。

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ダウ、ナスダック、S&P500

3指数は終値ベース、先週末比で

  • ダウは-1.0%(終値:41583.90)
  • ナスダックが-2.6%(17322.99)
  • S&P500-1.5%(5580.94)

でした。

ダウ

下図をご覧ください。
テクニカル的に一言でいうと、「200日移動平均線での攻防」といったところでしょうか。
ここらが調整相場のレンジというのが見えてきたということですね。
あとはトランプさんの発言次第、経済指標次第でしょうね。来週は雇用統計がありますのであまりにも冷えた数字でなければよしとされる地合いだと思います。

今週上げたのは

今週下落したのは(下位10銘柄)

 やっぱりエヌビディアが矢面に立たされて、こういうときにはこれでもかと売られてしまいますね。。
企業の業績としてはどこもまったく悪くないのですが、全体的に軟調な局面ですので、この悪い空気を打破するようなニュースが必要かもです。
 ですが4月に入ると決算発表シーズンがまた来ます。悪いニュースもそうは続きません。いまは利上げ局面ではなく利下げ局面です。朝がこない夜はないということで、公園の散歩と思って穏やかに過ごすのが一番ですね。

↓↓エヌビディア(NVDA)の株価チャート(日足)

ナスダック

下図をごらんください。
 週の序盤は窓開け上昇をみせてくれたのですが、やはり関税発動前夜となると心理的に弱くなっていったのが伺えます。週の最後で大きく下げたのは下げたのですが、これがなんと前回の底で止まって踏ん張ってくれたのです。ふふふ、これが「底ぢから」かもしれませんね(笑)

ナスダック100
今週上昇したのは(上位10銘柄)

今週下落したのは(下位10銘柄)

 ついこないだまでイケイケの企業達がことごとく下落しております。
テスラはさすがに下落幅がハンパなかったため、今週は反動で上昇した感じです。
しかしいま実はロボティクスが話題でして、テレビで見る限りほぼ人間と同じ手足で同じような速さで動くロボットが出てきております。テスラだと300万?中国だとその半額位?と性能もさることながらもはや価格まで出てきているということはもう一般に実用段階に入ってるわけで、これはAIの進化版として捉え、テスラはもしや買いかもしれません。

S&P500

下図をご覧ください。

 こちらは前回の下落ラインまではいってないものの、その上でよく踏ん張ってますね。ある程度見切りをつけた投資家は売らないでホールドしたのではと思われます。いわゆる戻り売りはどこかで来るだろうとは思っていたのですが、昨日は絶好のタイミングで売りが売りを呼んだのではと推測します。

今週のS&P500上昇銘柄は(上位10銘柄)

下落銘柄は(下位10銘柄)

ハイテク銘柄ばかりが売られてる、というよりは地合いが悪いため、大きく買われた銘柄が大きく売られるという言い方のほうが正しいかもですね。
ま、とにかく来週の関税発動がどうなるか見極める必要があり、足元このように株価が不安定な時はしばらくじっとしるほうがよさそうですね。

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米10年債利回り

下図をご覧ください。
4.251%と先週とほぼ変わらずです。

 上下のボラティリティが激しいのですが週末ベースだとここ数週間ほぼ変わっておりません。
21日も50日移動平均線も200日移動平均線へ向かっており、だいぶ高かった4.8%の位置からは落ち着いてきております。
今はFRBが4.25-4.5%の政策金利で引き締め継続中ですが、まだまだ利下げ余地は残されておりポジション的にいい位置にいるとFEDは思ってるのではないでしょうか。このバックボーンがあるためアメリカ経済は強さを維持でき、しかも大崩れしないと踏んでます。

今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)

 先週は一旦回復の兆しが現れたのですが
戻り売りに関税懸念の不安が重なり昨日は大きく下げたため、かなりレッド寄りの見た目になってしまいました。個人的にはもう少し上がってから半値戻し手前くらいからの下落かな~と、そして二番底をつけてからの~決算発表シーズン突入で上昇~みたいな勝手なシナリオを予想してたのですが、ちょっと早めに下落してしまいましたね。。

下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。

 

1位は
VDE(エネルギー エクソンモービル、シェブロン、コノコフィリップス
2位は
VPU(公益 ネクステラエナジー、サザン、デュークエナジー
3位は
VAW(素材 リンデ、シャーウィンウィリアムズ、エアープロダクツ&ケミカルズ

 上位はひきつづきディフェンシブセクターが独占しており、株式市場全体が弱いときの定番が再現されております。
がしかし、ディフェンシブセクターもエネルギーだけがプラスで他は全部マイナスなので3月は相当みんなやられた感じです。今回の調整局面ですが何がきっかけで上昇してくるか、大注目です!

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VIX(恐怖指数)

下図をご覧ください。
21.66と先週からまた約2ポイントほど上昇です。

 昨日だけで大きく上昇し関税発動を控え、手じまいムード炸裂してます。来週月曜日は3月末つまり4半期末ということでここもまた手じまい売りでVIXが上がるのか、はたまた反動で低下していくのか、巷ではどっちともの予想がそれなりの根拠をもってあるのですが、ちょっと不安ですね。

ドル円の状況

下図をご覧ください。
149.82円/ドルと先週からさらにやや上昇です。

 今週は150円台を長い時間キープしていたのですが、昨日一日で割ってしまいました。
一時は151円もつけてましたので、また来週以降で150円は戻りそしてさらに上を目指すのではと思います。いまチャートも上昇トレンドですからね。

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経済イベント(経済指標)

 米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。

<過去分>

今週のイベント結果(経済指標の結果)


PMI(購買担当者景気指数・速報値) 03月 [製造業PMI・速報値]→前回52.7 予想51.6 結果49.8
PMI(購買担当者景気指数・速報値) 03月 [非製造業PMI・速報値]→前回51.0 予想51.0 結果54.3
PMI(購買担当者景気指数・速報値) 03月 [コンポジットPMI・速報値]→前回51.6 予想 結果53.5
新築住宅販売件数 02月→前回-10.5% 予想3.4% 結果67.6万件
コンファレンスボード消費者信頼感指数 03月→前回98.3 予想94.1 結果92.9
耐久財受注(速報値) 02月 [前月比]→前回3.2% 予想-1.0% 結果0.9%
耐久財受注(速報値) 02月 [輸送除くコア・前月比]→前回0.0% 予想0.2% 結果0.7%
実質GDP(確報値) 第4四半期 [実質GDP・前期比年率]→前回2.3% 予想2.4% 結果2.4%
中古住宅販売成約指数 02月 [前月比]→前回-4.6% 予想1.3% 結果2.0%
PCEデフレータ 02月 [PCEデフレータ・前年比]→前回2.5% 予想2.5% 結果2.5%
PCEデフレータ 02月 [PCEコアデフレータ・前年比]→前回2.6% 予想2.7% 結果2.8%

来週のイベント

2025年04月01日(火)
PMI(購買担当者景気指数・確報値) 03月 [製造業PMI・確報値]→前回49.8 予想 結果
JOLTS求人件数 02月→前回774.0万人 予想770.0万人 結果
ISM製造業景気指数 03月→前回50.3 予想49.9 結果

2025年04月02日(水)
ADP雇用者数 03月 [前月比]→前回7.7万人 予想12.0万人 結果
耐久財受注(確報値) 02月 [前月比]→前回0.9% 予想0.9% 結果
耐久財受注(確報値) 02月 [輸送除くコア・前月比]→前回0.7% 予想0.7% 結果

2025年04月03日(木)
貿易収支 02月→前回-1314億ドル 予想-1100億ドル 結果
ISM非製造業景気指数 03月→前回53.5 予想53.2 結果

2025年04月04日(金)
雇用統計 03月 [非農業部門雇用者数・前月比]→前回15.1万人 予想15.1万人 結果
雇用統計 03月 [失業率]→前回4.1% 予想4.1% 結果

最後に

以上、「キートンのウィークリー米国株ニュース250329/次の上昇」
ということでお伝えしました。
いかがでしたでしょうか
 4月に入ると決算発表シーズンがまた来ます。悪いニュースもそうは続きません。いまは利上げ局面ではなく利下げ局面です。朝がこない夜はないということで、公園の散歩と思って穏やかに過ごすのが一番ですね。

株って勉強すればするほど、ほんと楽しいですね。

それでは今日はこのへんで
みなさんの投資ライフにお役に立てれば幸いです。

本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/

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