今週はちょっとしたトラブルがあり、いつもの週次ブログを書くことができませんでした。
そこで今回は少し趣向を変えてみます。
前半は今の米国株相場について。
そして後半は、最近僕が考えていることを書いてみようと思います。
テーマは、
「今、本当に一番持っていたい株は何なのか?」
です。
途中からかなり妄想が入ります(笑)。
ただし、最後に出てくる数字は妄想ではありません。
むしろ、その数字を見ているからこそ、こんな妄想をしてしまうのかもしれません。
その前にマイクロンの株価チャートをみてみましょう。ついに、50日線を突破しMACDもマイナス圏からのゴールデンクロス。これは強いとおもいます。

ということではじめましょう!
第1章 金利・業績・地政学――3つが「ちょうどいい塩梅」になってきた
今の米国株を見ていて僕が感じているのは、
金利・業績・地政学。
この3つのバランスが、株式市場にとって少しずつ「ちょうどいい塩梅」になってきたのではないか、ということです。
もちろんリスクがなくなったわけではありません。
むしろリスクそのものはたくさんあります。
でも株式市場というのは不思議なもので、
「悪材料がゼロ」
である必要はありません。
重要なのは、
これ以上悪くなりそうなのか、それとも悪化する圧力が弱くなっているのか。
僕は今、後者に少しずつ傾いてきているように感じています。
① 金利――「さらに上がる」圧力が弱くなってきた
まず金利です。
最近の雇用・物価関連のデータを見ていると、少なくとも、
「賃金インフレが再加速してFRBがどんどん利上げする」
というシナリオは少し後退してきました。
下表は7月の消費者物価指数、生産者物価指数、雇用統計の結果です。

雇用統計は決して景気後退を示すような内容ではありません。
一方で雇用の勢いには鈍化が見え、賃金上昇圧力にも以前ほどの強さはありません。
CPIも大きな上振れとはならず、PPIも落ち着いた内容。
これを受け、市場ではFRBの追加利上げへの警戒がやや後退しています。
実際、今週は弱めの雇用統計と落ち着いたインフレ指標を受け、米国株ファンドへ資金が戻りました。
つまり、
「金利が急低下する」
という話ではありません。
米10年債利回りはいまだ4.7%近辺。
十分高いです。
ただ、
「ここからさらに金利が上へ突き抜ける圧力が少し弱くなってきた」
ということです。
株式、特にグロース株にとっては、この違いはかなり大きいと思っています。
② 業績――結局、最後はここ
そして僕が最も重視しているのが企業業績です。
株価は短期的には金利やニュースで大きく動きます。
でも長期で見れば、
株価を押し上げる最大のエンジンは利益成長です。
2026年Q2のS&P500企業の決算は非常に強いものになっています。
直近ではS&P500のQ2利益成長率は前年比30%を超えるペース。
しかも決算を発表した企業の多くが市場予想を上回っています。
さらに重要なのが、その中心にAI投資があることです。
情報技術セクターの利益成長は約70%という非常に高い水準。
AIデータセンター投資が、
半導体。
メモリー。
クラウド。
ネットワーク。
電力。
冷却。
そして周辺設備。
さまざまな企業の利益へ波及し始めています。
つまり今起きているのは、
「AIというテーマで株価だけが上がっている」
のではなく、
実際に企業利益がついてきている。
ここはかなり重要だと思います。
JPMorganも2026年のS&P500 EPS予想を365ドルへ引き上げ、2027年についても420ドルを予想しています。
AI設備投資が実際の利益へ結びつき始めている。
これは今の米国株を支えるかなり強い材料です。
③ 地政学――米国とイランの戦争が「前提」になってきた
そして地政学です。
現在の最大の問題は、やはり米国・イスラエルとイランを巡る戦争でしょう。
ホルムズ海峡。
原油価格。
船舶への攻撃。
米国とイランの対立。
当然ながら、どれも株式市場にとってリスクです。
実際、ホルムズ海峡を巡る緊張は現在も続いています。
ただし株式市場という観点だけで見ると、少し状況が変わってきました。
戦争が始まった直後は、
「次に何が起こるか分からない」
という恐怖そのものが株価を下げます。
ところが長期間続くと、市場参加者は徐々に、
「この戦争が続いている状態」
を前提として株価を形成するようになります。
つまり地政学リスクが消えたわけではありません。
市場がそれをある程度織り込み始めたということです。
僕はむしろ、
「明日全面和平!」
「翌月また戦争!」
のように期待と失望を繰り返すより、
現在の緊張状態が少しずつ外交交渉へ向かう方が、市場にとっては読みやすいと思っています。
もちろん戦争が終わるなら、それが一番です。
ただ投資家として重要なのは、
地政学リスクが存在することと、それが新しい悪材料であることを区別すること。
今は少しずつ「未知のリスク」から「既知のリスク」へ変わってきているように感じています。
3つを合わせるとどうなる?
整理すると、
金利
→ 依然高いが、さらに上昇する圧力は弱まりつつある。
企業業績
→ 非常に強い。特にAI関連企業の利益成長が突出している。
地政学
→ リスクは大きいが、市場は戦争が続く状態を徐々に織り込みつつある。
つまり、
株式市場にとって上昇圧力がかかりやすい組み合わせになりつつある。
僕は今の相場をそんなふうに見ています。
そして、ここからが今回の本題です。
第2章 もし長澤まさみ、深田恭子、綾瀬はるかと4人で食事をしたら
ここからは完全な妄想です(笑)。
ある日の夜。
なぜそうなったのかは分かりません。
僕はレストランで3人の女性と食事をしています。
長澤まさみさん。
深田恭子さん。
綾瀬はるかさん。
そして僕。
4人でテーブルを囲んでいます。
この時点で、僕の人生の運をほぼ使い切っている気もします(笑)。

最初は仕事や旅行の話をしていたのですが、なぜか最近の投資ブームの話になります。
長澤まさみさんが言います。
「私、S&P500を積み立ててるんですよ」
すると深田恭子さん。
「私はオルカン。よく分からないけど(笑)」
綾瀬はるかさんも、
「私もNISAやってますよ」
僕は、
「それでいいと思いますよ。長期なら十分じゃないですか」
なんて答えながらコーヒーを飲んでいます。
ここまでは平和でした。
ところが。
長澤まさみさんが突然こちらを見ます。
「でもキートンさん、米国個別株もやってるんですよね?」
来た(笑)。
「今、1つだけ買うなら?」
「もし今、米国株を1つだけ買うなら何を買います?」
これは困ります。
普段、自分のお金で株を買うのとは訳が違います。
何しろ長澤まさみに勧めるんです(笑)。
すると深田恭子さんまで、
「私も知りたい」
綾瀬はるかさんも、
「じゃあ私も同じの買おうかな」
……。
責任重大です。
NVIDIA?
もちろん素晴らしい。
Google?
これもいい。
最近人気の光通信?
AIデータセンターには不可欠でしょう。
でも、
今の株価と、これからの利益成長を考えて1つだけ選ぶなら?
僕の答えは決まっています。
「マイクロンかな」
3人が、
「マイクロン?」
と同時にこちらを見る。
「メモリーを作っている会社です」
「Micron Technology。ティッカーはMU。アメリカのメモリー半導体メーカーです」
綾瀬はるかさんが聞きます。
「メモリーってスマホとかに入っているやつ?」
「そうそう。でも今はそれだけじゃなくて……」
まずい。
僕のスイッチが入ってしまいました(笑)。
「今、ものすごく重要なのがAIデータセンターなんですよ」
AIにはGPUだけではなく、大量のメモリーが必要
AIというとNVIDIAのGPUばかり注目されます。
もちろんGPUは重要です。
でもGPUだけではAIは動きません。
大量のデータを高速でGPUへ送り続けなければならない。
そこで重要になるのが、
HBM(High Bandwidth Memory)
です。
AIモデルが巨大になる。
推論が増える。
AIエージェントが増える。
データセンターが巨大化する。
そうなれば、
必要になるメモリー量そのものが増えていく。
だから僕はマイクロンを、
「単なる昔ながらのメモリー会社」
として見なくなってきています。
「でもマイクロンって景気循環株じゃないの?」
ここで深田恭子さん。
「でも半導体って、上がったり下がったり激しくないですか?」
なかなか鋭い(笑)。
「その通りなんですよ」
これまでのメモリー株は典型的な景気循環株でした。
需要が増える。
価格が上がる。
メーカーが儲かる。
設備投資が増える。
供給が増える。
供給過剰になる。
価格が下がる。
利益も株価も落ちる。
そしてまた次のサイクルへ。
何度も繰り返されてきました。
でも今回は本当に同じなのか?
僕は3人に言います。
「でもね。今回はちょっと違うと思ってるんですよ」
「何が?」
「AIです」
僕が考えているのは、
「AIで一時的にメモリー需要が増えた」
という話ではありません。
AIによって、
世界で必要とされるメモリー量そのものが、一段上の水準へ移ったのではないか。
ということです。
僕が考える「メモリー・スーパーサイクル」
もちろん景気循環がなくなるとは思っていません。
これからも上がったり下がったりするでしょう。
ただ、その波が乗っている土台自体が右肩上がりになる。
イメージとしては、
上がる → 調整する → もっと上がる → また調整する → さらに上へ
という世界です。
短期のメモリーサイクルを繰り返しながら、
長期需要そのものは成長し続ける。
僕が考えている、
「メモリー・スーパーサイクル」
とはそういうものです。
そして興味深いことに、Micron自身もAIによってメモリー産業が、
「structurally transformed」
つまり、
構造的に変革された
と表現しています。
「じゃあ30%下がったら?」
長澤まさみさんが聞きます。
「でもMUが30%下がったらどうするんですか?」
僕は答えます。
「理由によるかな」
株価が30%下がっても、
AI設備投資は伸びている。
HBM需要も伸びている。
DRAM需給も崩れていない。
利益率も高い。
EPS予想も上がっている。
だったら、
僕はたぶん売りません。
逆に株価が上がっていても、
需要が鈍化する。
メモリー価格が崩れる。
在庫が増える。
利益予想が下がる。
供給過剰になる。
なら売ることを考える。
つまり、
株価ではなく「MUを買った理由」が壊れたかを見る。
それが僕の考えるガチホです。
「でも最近、光通信すごいですよね?」
今度は深田恭子さん。
「最近、光通信の株もすごいですよね?」
恭子さん、かなり株を見ています(笑)。
「そうなんですよ。僕も持ってます」
光通信も非常に有望です。
AIデータセンターが巨大化すれば、GPU間、ラック間、データセンター間をつなぐ高速通信の重要性はさらに増すでしょう。
だから僕も保有しています。
でも、
光通信がいいからMUを売る。
これは違うと思っています。
GPUも必要。
光通信も必要。
電力も必要。
冷却も必要。
ストレージも必要。
そしてメモリーも必要。
だったら、
AIスーパーサイクルの中で、自分が最もお買い得だと思っている株を、人気テーマへ乗り換えるために捨てる必要はない。
そう考えています。
Xを見ていると「隣の芝生」が青くなる
Xを開けば毎日のように、
「次は○○!」
「今度は△△!」
「これが次の10倍株!」
そんな投稿が流れてきます。
実際に株価が上がっていると、自分の持っている株が急につまらなく見えてくる。
でも、
安いところで買った優良株を売り、すでに人気化した株へ乗り換える。
これを繰り返していいのか。
そこで僕は最近、
「この株を大切な人にも勧められるか?」
と考えるようになりました。
目の前にいる、
長澤まさみさん。
深田恭子さん。
綾瀬はるかさん。
この3人から、
「あなたを信用するから1銘柄だけ教えて」
と言われたら。
自分のお金以上に真剣に調べるでしょう。
その答えがまだMUなのであれば、
なぜ自分はMUを売ろうとしているのか?
ということになります。
気づけば料理が冷めている
……。
ここまで一気に話して、ふと我に返ります。
料理が冷めています(笑)。
長澤まさみさんが笑っています。
深田恭子さんも笑っています。
綾瀬はるかさんが、
「キートンさん、本当に株が好きなんですね(笑)」
……。
しゃべりすぎた。
でも僕は証券マンではありません。
3人がMUを買っても僕に手数料は入りません。
僕が期待する手数料は――
彼女たちの、僕だけへの笑顔です(笑)。
妄想はここまで。
ここからは現実の数字を見てみましょう。
第3章 妄想ではない。マイクロンの利益がすごいことになっている
ここまで散々、
「AIスーパーサイクルだ」
「MUを持っておきたい」
と書いてきました。
では、本当に業績はついてきているのか。
ここが一番重要です。
答えは、下のグラフを見るとかなり分かりやすいと思います。

売上高 87億ドル → 415億ドル
まず青い線。
売上高です。
2025年度Q1は約87億ドルでした。
それが、
Q2 81億ドル
Q3 93億ドル
Q4 113億ドル
2026年度Q1 136億ドル
Q2 239億ドル
そしてQ3――
415億ドル。
わずか6四半期で、
約4.8倍
です。
前年同期の93億ドルと比べても約4.5倍。
これだけでも驚きます。
でも僕がもっと注目しているのはオレンジの線です。
純利益 19億ドル → 282億ドル
純利益です。
2025年度Q1は約19億ドル。
それが2026年度Q3には、
約282億ドル。
約15倍です。
売上が約4.8倍になった一方で、
利益は約15倍。
つまり、
売上以上のスピードで利益が増えている。
ここが非常に重要です。
最新Q3のGAAP粗利益率は、
84.6%。
営業利益率は、
80.4%。
そして希薄化後EPSは、
24.67ドル。
Micron自身が「過去最高のQ3」と表現したのも当然の数字です。
なぜこれほど利益が増えているのか
理由は単純な数量増加だけではありません。
AI時代になり、メモリーの価値そのものが変わってきています。
特にHBM。
そしてデータセンター向けDRAM。
AIサーバーでは大量かつ高速なメモリーが必要になるため、高付加価値製品の比率が上がります。
実際、Micronの2026年度Q3では、
クラウド・メモリー部門の売上高が約138億ドル。
コア・データセンター部門も約115億ドル。
この2部門だけで、
約253億ドル。
全社売上415億ドルの約6割に達します。
つまりMicronの売上構造そのものが、
「PCやスマホ景気に左右されるメモリー会社」
から、
「AIデータセンターを支えるメモリー会社」
へ変わり始めている。
僕がスーパーサイクルを考える最大の理由がここです。
「景気循環株だから低PER」はいつまで通用するのか
昔のMicronなら、
「今は利益のピークだからPERが低いだけ」
という説明がかなり説得力を持っていました。
もちろん今回も、その可能性は常に考えておく必要があります。
でももし、
AIデータセンター投資が数年間続く。
HBM需要が拡大する。
サーバー1台あたりのDRAM搭載量が増える。
高付加価値メモリーの比率が上昇する。
そして顧客との複数年契約によって業績の予測可能性まで高まる。
となったらどうでしょう。
市場が、
「MU=典型的な景気循環株」
として付けている評価そのものが間違っている可能性が出てきます。
つまり僕が期待しているのは、
利益成長+バリュエーションの見直し
です。
これが起きれば、MUを見る景色はかなり変わります。
今週のまとめ――「一番上がる株」ではなく「一番持っていたい株」
今週の話を全部つなげてみます。
まず相場全体。
金利上昇への警戒は少し後退。
企業業績は強い。
地政学リスクは残るものの、市場はそれを徐々に前提として織り込み始めている。
つまり僕は、
米国株にとって悪くない環境になりつつある
と見ています。
その中でもAI関連企業の利益成長は突出しています。
そして僕がその中心で注目しているのがMicronです。
もちろん光通信もいい。
GPUもいい。
電力もいい。
ストレージもいい。
僕も複数持っています。
でも、
「最近一番上がっている株」と「今一番お買い得だと思う株」は同じとは限りません。
だから僕は、Xで次のテーマが盛り上がったからといって、MUを捨ててそこへ偏らせるつもりはありません。
自分が大切な人にも、
「今ならこれを買う」
と言える株。
そして株価が下がっても、
「業績をもう一度確認してみよう」
と思える株。
今の僕にとって、それがMicronです。
そしていつの日か。
また長澤まさみさん、深田恭子さん、綾瀬はるかさんと4人で食事をして、
長澤まさみさん。
「キートンさん、MU上がりましたね」
深田恭子さん。
「売らなくてよかった」
綾瀬はるかさん。
「じゃあ次は何を買えばいいですか?」
僕。
「じゃあ次はHBM4EとSCAについて説明しますね」
3人。
「それはもういいです(笑)」
……。
そんな未来を妄想しながら、
来週はちゃんといつものブログを書きたいと思います(笑)。

