SKハイニクスがナスダックへ!AIメモリースーパーサイクル突入か【ウィークリー米国株ニュース 260704】

SKハイニクスがナスダックへ!AIメモリースーパーサイクル突入か ウィークリーニュース
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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

今週の米国株は、かなり分かりやすいようで、実はかなり奥が深い一週間でした。

ダウは最高値更新。
一方でナスダックと半導体株は調整。

特に、マイクロン、サンディスク、ウェスタンデジタル、シーゲート、マーベルなど、AIメモリー・ストレージ関連にはかなり厳しい売りが出ました。

おいおい、AIメモリー相場はもう終わりか?

と思った方も多いかもしれません。

でも、私はそうは見ていません。

むしろ今週の最大テーマは、
SKハイニクスがNASDAQにADR上場する意味
だと思っています。

SKハイニクスは、AI向けHBMで世界の中心にいる企業です。

AI時代の勝ち組企業!SKハイニクスとは?事業内容と今後の成長性を中学生でもわかるように解説
SKハイニクスとはどんな会社なのか?AI時代に注目される理由を、HBM・DRAM・NANDの違い、NVIDIAとの関係、業績推移、HBMシェア、今後の成長性まで中学生にもわかるように解説します。

その企業が米国市場で直接買えるようになる。これは単なる韓国株の話ではありません。
AIメモリー相場が、韓国市場のテーマから、米国株投資家が直接参加できるグローバルテーマへ変わる可能性があります。

今週はメモリー株が売られました。
でも、それは需要崩壊ではなく、上がりすぎたAIハードウェア株の利益確定とポジション調整に見えます。

それでは今週の米国株を振り返りながら、
SKハイニクスNASDAQ上場の意味
そして、
メモリー需要はスーパーサイクルに入ったのか
を考えていきます。


  1. 【3行で要約】
  2. 【こんな人向けの記事です】
  3. 今週の米国株を動かした主な材料
    1. ダウは最高値更新、ナスダックは半導体売りで失速
    2. 雇用統計で利上げ観測は後退、それでも半導体株は売られた
    3. 米イラン情勢の悪化懸念はやや後退
  4. ダウ、ナスダック、S&P500
    1. ダウ
      1. ダウ 週間上昇ランキングトップ10
      2. ダウ 週間下落ランキングトップ10
    2. ナスダック
      1. ナスダック 週間上昇ランキングトップ10
      2. ナスダック 週間下落ランキングトップ10
    3. S&P500
      1. S&P500 週間上昇ランキングトップ10
      2. S&P500 週間下落ランキングトップ10
  5. 米10年債利回り
  6. 今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)
  7. Fear & Greed Index
  8. VIX
  9. ドル円
  10. 経済イベント(経済指標)
    1. 今週のイベント結果(経済指標の結果)
    2. 来週のイベント
  11. 考察:SKハイニクスがNASDAQに上場する意味
    1. SKハイニクスのNASDAQ上場は、単なる上場イベントではない
    2. なぜ米国上場が重要なのか?
    3. なぜメモリー需要は構造的に増え続けるのか?
    4. メモリー需要はスーパーサイクルに入ったのか?
    5. MU、SNDK、WDC、STXの下落は終わりのサインか?
  12. キートンの投資方針
  13. 今週の相場を一言でいうと
  14. 来週の注目ポイント
      1. SKハイニクスADR上場への反応
      2. MU、SNDK、WDC、STXの反発力
      3. KOSPIと韓国半導体株
      4. 米10年債利回り
      5. Fear & Greed Index
  15. 保有銘柄一覧
  16. 質問コーナー
      1. Q.AI相場は終わったのでしょうか?
      2. Q.マイクロンは買い場ですか?
      3. Q.今は株を買った方がいいのでしょうか?
      4. Q.売りのサインはなんでしょうか?
  17. 最後に
  18. 次に読むおすすめ記事
  19. ウィブル証券のご紹介

【3行で要約】

  • ダウは最高値更新。一方、ナスダックとAI半導体・メモリー株には利益確定売り。
  • SKハイニクスのNASDAQ ADR上場計画は、AIメモリー相場が米国市場の主役級テーマになるサイン。
  • AI推論が増え続ける限り、HBM・DRAM・NAND・SSD・HDD需要は構造的に伸びる可能性がある。

【こんな人向けの記事です】

  • 今週の米国株の動きをサクッと整理したい人
  • ナスダック下落の理由を知りたい人
  • マイクロン、サンディスク、ウェスタンデジタルを保有している人
  • SKハイニクスのNASDAQ上場が何を意味するか知りたい人
  • AIメモリー相場が本物か気になっている人
  • 半導体株の押し目買いタイミングを探している人
  • AIスーパーサイクルに乗りたいけど、高値づかみが怖い人

今週の米国株を動かした主な材料

ダウは最高値更新、ナスダックは半導体売りで失速

週初の米国株は強いスタートでした。

6月29日の米国市場では、ダウ平均が306ドル高となり、終値で初めて5万2000ドル台に乗せました。ナスダックも6営業日ぶりに反発し、2.06%高。SOX指数も3.8%高と、前週に売られたハイテク株を買い戻す動きが出ました。

ただし、その流れは長く続きませんでした。

7月1日には、AI・半導体関連株に再び売りが出て、SOX指数は6.2%安と急落。マイクロンやインテルなどが大きく売られました。メタがAI向け計算資源を外部提供する事業を検討していると伝わり、AI投資過剰への見方が再燃したことも、半導体株の売り材料になりました。

さらに7月2日も、ダウは594ドル高で最高値を更新した一方、ナスダックは続落。SOX指数は5.4%安となり、マイクロン、インテル、KLAなど半導体・製造装置・メモリー関連株が売られました。

つまり今週は、
ダウは強い。ナスダックと半導体は弱い。
この対比がかなりはっきり出た週でした。


雇用統計で利上げ観測は後退、それでも半導体株は売られた

7月2日に発表された6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比5万7000人増にとどまり、市場予想の11万5000人増を下回りました。4月と5月の雇用者数も下方修正されています。これを受けて、FRBが利上げを急ぐ必要はないとの見方が広がりました。

普通なら、利上げ観測の後退はグロース株に追い風です。

しかし今週は、半導体やメモリー株には売りが続きました。

これは金利よりも、

  • 年前半に上がりすぎたAI関連株の利益確定
  • AI投資の回収不安
  • ハイパースケーラーの設備投資過剰への警戒
  • 半導体から出遅れ銘柄への資金移動

が勝った形だと思います。

つまり、今週の半導体安は、マクロ全体の悪化というより、
AIハードウェア内のポジション調整
と見た方が自然です。


米イラン情勢の悪化懸念はやや後退

週初には、米国とイランが実務レベルの会合を開く可能性が報じられ、軍事衝突拡大への警戒がやや和らぎました。市場では、米イラン情勢が一段と悪化していないことが投資家心理の支えになったと受け止められました。

地政学リスクが落ち着けば、原油価格やインフレ懸念も落ち着きやすくなります。

ただし、今週の主役は地政学ではなく、
AI株のポジション調整とメモリー株の再評価
だったと思います。

ここからは、実際に各指数や金利、VIXを見ながら今の相場を整理していきます。

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ダウ、ナスダック、S&P500

3指数は終値ベース、先週末比で見ると、

  • ダウ:52905.28 +2.0%
  • ナスダック:25832.67で+2.1%
  • S&P500:7483.25で+1.8%

という形でした。

今週は、指数だけ見るとそれほど大崩れではありません。
ただし中身を見ると、かなり大きな資金移動が起きています。

AIハードウェア、メモリー、ストレージから資金が抜け、
一部の大型株、ヘルスケア、消費、金融などに資金が移った一週間でした。


ダウ

下図をご覧ください。

ダウはかなり強いです。

添付チャートでは、ダウは高値圏を維持し、終値は52,905.28
週内には最高値を更新し、景気敏感株、消費株、ヘルスケア、金融などにも資金が入りました。

大型テック一辺倒ではなく、資金が広がったのが今週の特徴です。

つまり、相場全体から資金が逃げたというより、
AIハードウェアから別の大型株へ資金が移動した
と見るのが自然です。


ダウ 週間上昇ランキングトップ10

今週上昇したダウ銘柄では、

  • AAPL
  • NKE
  • V
  • GOOGL
  • IBM
  • CRM
  • MSFT
  • TRV
  • AMGN
  • AMZN

などが目立ちました。

特にアップル、ナイキ、ビザ、アルファベットあたりが買われており、
AI半導体から資金が完全に逃げたというより、
大型株の中で物色対象が変わった
という印象です。


ダウ 週間下落ランキングトップ10

一方で、下落銘柄では、

  • HON
  • CAT
  • WMT
  • MMM
  • CVX
  • CSCO
  • UNH

などが弱めでした。

ただ、ダウ全体としては高値更新。
指数としてはかなり底堅い一週間でした。


ナスダック

下図をご覧ください。

ナスダックは、添付チャートでは25,832.67付近。
6月高値からは調整しています。

ナスダック全体が完全に崩れたというより、内部で明暗がかなり分かれました。

売られたのは、MU、SNDK、WDC、STX、MRVL、CRWV、NBISなど。
買われたのは、PLTR、PANW、CRWD、APP、AAPLなど。

つまり、
AIハードウェア売り、ソフトウェア・一部大型株買い
という流れです。


ナスダック 週間上昇ランキングトップ10

今週上昇したナスダック銘柄では、

  • AXON
  • MSTR
  • RKLB
  • PLTR
  • PANW
  • HONA
  • CRWD
  • APP
  • WDAY
  • AAPL

などが目立ちました。

特にPLTR、PANW、CRWD、APPなど、
AIを使う側、ソフトウェア側、セキュリティ側には買いが入りました。

つまり、AIテーマそのものが終わったわけではありません。

売られたのは、主にAIハードウェア。
買われたのは、AI活用・ソフトウェア・一部大型株。

ここはかなり大事です。


ナスダック 週間下落ランキングトップ10

今週下落したナスダック銘柄では、

  • SNDK:-16.54%
  • TER:-15.51%
  • CRWV:-15.36%
  • MU:-13.84%
  • LITE:-10.85%
  • NBIS:-10.27%
  • CEG:-9.38%
  • STX:-8.86%
  • WDC:-8.09%
  • MRVL:-8.05%

などが目立ちました。

メモリー、ストレージ、高速接続、データセンター、AIインフラ関連がそろって売られています。

ただし、これは需要崩壊というより、
年前半に上がりすぎた銘柄の利益確定
と見るのが自然です。


S&P500

下図をご覧ください。

S&P500は高値圏で踏みとどまっています。

ナスダックほど大きく崩れてはいません。
これは、相場全体がリスクオフになったというより、セクターやテーマごとの資金移動が起きたことを示していると思います。

ここで大事なのは、
S&P500が大崩れしていないのに、メモリー株だけが大きく売られている
という点です。

これは、相場全体のクラッシュではなく、テーマ内の調整と見る余地があります。


S&P500 週間上昇ランキングトップ10

今週のS&P500上昇銘柄では、ヘルスケアや一部の出遅れ銘柄が目立ちました。

AIハードウェアから抜けた資金が、
ヘルスケア、消費、金融、ソフトウェアの一部に回ったように見えます。


S&P500 週間下落ランキングトップ10

下落銘柄では、WDC、STX、MRVL、QCOM、MPWRなど、半導体・AIインフラ関連が目立ちました。

やはり今週の売りの中心は、
AIハードウェアとメモリー・ストレージ株
でした。

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米10年債利回り

下図をご覧ください。

添付チャートでは、米10年債利回りは4.485%

まだ高い水準です。
ただし、5%方向へ一気に上昇しているわけではありません。

雇用統計が弱めだったことで、FRBが利上げを急ぐ必要はないとの見方も出ています。

AI株にとって金利高は逆風ですが、今週の半導体売りは金利だけでは説明しにくいです。

むしろ、
高値警戒、ポジション調整、AI投資回収への不安
が主因だったと思います。しました。

今週のセクター別騰落一覧(ヒートマップ)

下図をご覧ください。

ヒートマップを見ると、赤が目立つのは半導体・AIハードウェアです。

NVDA、AVGO、MU、AMD、MRVL、SNDK、WDC、STXなどが売られています。

一方で、AAPL、MSFT、GOOGL、AMZN、ヘルスケア、金融の一部には緑もあります。

つまり今週は、
AI相場が終わった週ではなく、AIハードウェアの過熱感が冷まされた週
だったと思います。

ここからは、何でもAIなら買われる相場ではなく、
本当に業績につながるAI銘柄だけが選別される相場
になっていきそうです。

下図をご覧下さい。1か月のセクター毎の株価指数の推移です。

1位は
VHT(ヘルスケア ユナイテッドヘルス、イーライリリー、J&J
2位は
VFH(金融 JPモルガン、バークシャハサウェイ、マスターカード
3位は
VPU(公益 ネクステラエナジー、サザン、デュークエナジー

こちらでもディフェンシブの強さがわかります。反対に情報技術(VGT)の弱さも鮮明ですね。ただディフェンシブ銘柄に資金をいれていくかと問われたら、ちょっととまどいますね(笑)

Fear & Greed Index

下図をご覧ください。

添付画像では、Fear & Greed Indexは32で「Fear」でした。

1週間前は25の「Extreme Fear」。
1カ月前は53の「Neutral」。
1年前は77の「Extreme Greed」。

つまり、今の市場は強気一辺倒ではありません。

半導体株は売られていますが、市場全体がパニックになっているわけではない。
むしろ、警戒感を残しながら銘柄選別が進んでいる印象です。

これは個人的には悪くないです。

みんなが楽観しきっている相場より、
Fearが残っている相場の方が、押し目買いの余地はあります。


VIX

下図をご覧ください。

添付チャートでは、VIXは16.14

大きなクラッシュ相場というより、特定テーマの調整という印象です。

もし本当にAI相場が崩壊するなら、VIXはもっと跳ねてもおかしくありません。

でも今週は、指数の中身では大きな資金移動が起きている一方、
VIXは比較的落ち着いています。

つまり、今週の下落は、
市場全体の恐怖ではなく、AI半導体・メモリー株のポジション調整
と見ています。


ドル円

下図をご覧ください。

添付チャートでは、ドル円は161円台

円安が続いているため、日本の個人投資家にとっては、米国株の上昇だけでなく為替も資産額に大きく影響します。

ただし、円安が進みすぎると介入警戒も出ます。

ドル資産を持つ意味は大きいですが、為替リスクも忘れないようにしたいところです。

経済イベント(経済指標)

 米経済の過去のイベントを時系列に並べて下記に示しております。
過去の指標からながめていくとなんとなく米経済全体の流れが見え、最新ニュースの意味がより深く理解できるようになります。

<過去分>

今週のイベント結果(経済指標の結果)

来週のイベント

考察:SKハイニクスがNASDAQに上場する意味

ここからが今週の本題です。

SKハイニクスのNASDAQ上場は、単なる上場イベントではない

SKハイニクスは、米国でADRを上場する計画を進めています。Reutersは、SKハイニクスが米国上場を通じて最大140億ドル規模の資金調達を目指す可能性があり、AIデータセンター向け先端メモリー需要の拡大を背景に、米国投資家層の拡大を狙っていると報じています。

MarketWatchも、SKハイニクスがNASDAQでADR上場を計画していると報じており、米国投資家が同社に投資しやすくなる可能性があります。

これは大きいです。

なぜならSKハイニクスは、AI向けHBMで世界の中心にいる会社だからです。

その企業が米国市場で直接買えるようになる。

これは、AIメモリーが韓国株テーマから、
米国株投資家のど真ん中のテーマへ昇格する
ということだと思います。


なぜ米国上場が重要なのか?

理由は3つあります。

1つ目は、米国投資家が直接買いやすくなることです。

これまでは、SKハイニクスに投資したくても、韓国株を直接買うか、韓国ETFやメモリーETF経由で買う必要がありました。

でもNASDAQでADRが買えるようになれば、米国株投資家にとって一気に身近になります。

2つ目は、バリュエーションの見直しです。

SKハイニクスは、AI向けHBMで非常に強い会社です。
Reutersは、SKハイニクスがNVIDIA向けHBMの主要供給企業であり、Q1時点のHBM市場で大きなシェアを持つと報じています。

それにもかかわらず、これまでは韓国株としての評価にとどまっていました。

米国市場で取引されるようになれば、マイクロンやNVIDIA関連銘柄と比較されやすくなります。

つまり、SKハイニクスが米国市場で高く評価されるようになると、
マイクロン、サンディスク、ウェスタンデジタル、シーゲートなども、
AIメモリー・ストレージ銘柄として再評価される可能性
があります。

3つ目は、AIメモリーの資金調達競争が始まることです。

HBMは簡単には増産できません。
工場、EUV、先端パッケージング、歩留まり改善。
どれも時間と巨額投資が必要です。

SKグループは、AI需要に対応するため、SKハイニクスのウエハー能力を今後5年で倍増させる計画を示しています。さらに供給制約は2030年ごろまで続く可能性にも触れています。

これは、AIメモリー需要が一時的なブームではなく、
巨額投資を必要とする長期テーマになっている
ことを示していると思います。


なぜメモリー需要は構造的に増え続けるのか?

では、なぜメモリー需要は一時的なブームではなく、構造的に増え続ける可能性があるのでしょうか。

答えは、AI推論の動作原理にあります。

AIは、学習して終わりではありません。
むしろ本番は、私たちが日々使う「推論」です。

ChatGPTに質問する。
画像を生成する。
動画を作る。
企業がAIエージェントを動かす。
工場、医療、金融、広告、ロボット、自動運転でAIが判断する。

このすべてで、AIは毎回データを読み込み、計算し、結果を返します。

つまり、AIが推論を止めない限り、生成されるデータは増え続けます。
そして、そのデータを処理するために、HBM、DRAM、NAND、SSD、HDDといったメモリー・ストレージ需要も増え続けます。

ここが、これまでのメモリー市況と違うところです。

昔のメモリー需要は、パソコン、スマホ、サーバーの出荷台数にかなり左右されました。
景気が悪くなれば在庫が増え、価格が下がり、メモリー株も売られました。

しかしAI時代は、需要の中心が「端末の台数」から、
AIがどれだけ使われるか
に変わりつつあります。

AI推論が増える。
生成されるデータが増える。
保存するデータが増える。
高速に読み書きする必要が増える。
その結果、メモリーとストレージの需要が増える。

この流れが続く限り、需要は簡単には折れません。
そして需要が折れない限り、価格も簡単には崩れにくい。

極端に言えば、
AIが世の中から消えるまで、メモリー需要の増加トレンドは続く可能性がある
ということです。

もちろん、短期的には株価も価格も調整します。
供給が増えすぎれば、一時的に価格が下がることもあります。

でも、AI推論という巨大な需要源が生まれたことで、メモリー株は単なる市況株から、
AIインフラ株
へ変わり始めているのかもしれません。

つまり、AIが動き続ける限り、メモリーは食われ続ける。
これはもう、ただの半導体市況ではなく、AI時代の“電気・水道”に近い需要なのかもしれません。


メモリー需要はスーパーサイクルに入ったのか?

私は、かなりその可能性が高いと思っています。

これまでのメモリー株は、典型的な市況株でした。

需要が増える。
価格が上がる。
メーカーが増産する。
供給過剰になる。
価格が下がる。
株価が下がる。

この繰り返しでした。

ところが今回は、少し違います。

AIデータセンターでは、GPUだけでなくHBMが必要です。
しかもHBMは、普通のDRAMより高度で、製造難易度も高い。
供給をすぐに増やすことができません。

Reutersは、SKハイニクスが投資家に対し、HBMの良好な価格環境が来年まで続くと見ており、NVIDIAの次世代AIプラットフォーム向けLPDDR需要が、2027年以降に広いメモリー市場をさらに逼迫させる可能性があると伝えています。

ここが重要です。

HBMだけではなく、LPDDR、DRAM、NAND、SSD、HDDまで含めて、AI需要が周辺市場を巻き込んでいる可能性があります。

これは、単なる短期の市況回復ではありません。

AIインフラに必要な基幹部品として、メモリーの価値そのものが上がっている
ということです。


MU、SNDK、WDC、STXの下落は終わりのサインか?

今週は、メモリー・ストレージ株がかなり売られました。

でも、私はこれを需要崩壊のサインとは見ていません。

むしろ、ここまで上がりすぎたので、いったん利益確定が出た。
そこにナスダック全体の調整と、AI投資過剰への警戒が重なった。
そういう動きだと思います。

特にマイクロンは、急騰後の調整です。
サンディスク、ウェスタンデジタル、シーゲートも、AIストレージ需要のテーマが崩れたというより、短期的に過熱を冷ましている段階に見えます。

AIデータセンターでは、HBMだけでは足りません。

学習データ、推論ログ、動画、画像、モデル、バックアップ。
とにかく保存するものが増えます。

だから私は、
メモリーだけでなくストレージもAIスーパーサイクルの一部
だと考えています。


キートンの投資方針

今回の下落を見て、私はメモリー株を全部売る場面ではないと思っています。

ただし、一気に買う場面でもありません。

方針としては、

  • MUは基本ホールド
  • SNDK、WDC、STXも需要が崩れていなければホールド
  • ただし急騰後なので一括買いは避ける
  • 21日線、50日線、出来高を見ながら分割
  • S&P500が崩れるなら無理しない
  • KOSPIとSKハイニクスの値動きを確認する
  • SKハイニクスADR上場後の出来高と機関投資家の反応を見る

という感じです。

特に注目したいのは、SKハイニクスがNASDAQに上場した後、
米国投資家の資金がどれだけAIメモリー株へ向かうか
です。

SKハイニクスが買われるなら、MU、SNDK、WDC、STXにも再評価が入りやすい。
逆にSKハイニクスが上場後に売られるなら、いったんメモリー株全体も調整が長引くかもしれません。

なので来週以降は、
SKハイニクスADRの初値・出来高・機関投資家の反応
がかなり重要になると思います。


今週の相場を一言でいうと

AIメモリー株は売られた。でも、SKハイニクス上場でスーパーサイクルの本番はこれからかもしれない。


来週の注目ポイント

SKハイニクスADR上場への反応

NASDAQ上場が実現すれば、米国投資家がSKハイニクスへ直接アクセスしやすくなります。
初値、出来高、機関投資家の買い、アナリスト評価に注目です。

MU、SNDK、WDC、STXの反発力

今週大きく売られたメモリー・ストレージ株が、来週どこで下げ止まるか。
特にMUが50日線付近で反発できるかは重要です。

KOSPIと韓国半導体株

KOSPIが再び高値を目指すなら、AIメモリー相場はまだ強いと見ます。
SKハイニクスとサムスン電子の値動きは要チェックです。

米10年債利回り

4.5%前後で落ち着くなら、グロース株には追い風。
逆に4.7%、4.8%方向へ上がるなら、AI株には重しになります。

Fear & Greed Index

現在はFear。
ここからNeutralへ戻るならリスクオン再開。
Extreme Fearへ逆戻りするなら、もう一段の調整に注意です。

保有銘柄一覧

それではキートンの個別の保有銘柄はというと。こんな感じです。

質問コーナー

Q.AI相場は終わったのでしょうか?

A始まったばかりです

Q.マイクロンは買い場ですか?

A.買いです。PER=8です!

Q.今は株を買った方がいいのでしょうか?

A.S&P500が利益見通しラインより下にあり、企業利益の見通しが崩れていないなら、分割での買いはありだと思います。50日線割れだけを理由に全面撤退する必要はありません。

Q.売りのサインはなんでしょうか?

A.みんなが株高で強気のときです。S&P500が利益見通しラインより上にあるときです。

最後に

以上、「SKハイニクスがナスダックへ!AIメモリースーパーサイクル突入か【ウィークリー米国株ニュース 260704】」
いかがでしたでしょうか

今週は、見た目だけだと「ナスダックが弱い」「メモリー株が売られた」という一週間でした。

でも私は、むしろかなり重要な転換点だと思っています。

なぜなら、SKハイニクスがNASDAQに上場することで、AIメモリーが米国株投資家のど真ん中に入ってくる可能性があるからです。

これまでAI相場といえば、まずNVIDIA。
その次にマイクロン、ブロードコム、マーベル。
そんな見方が多かったと思います。

でも、AIデータセンターを作るには、GPUだけでは足りません。

HBMがいる。
DRAMがいる。
NANDがいる。
SSDがいる。
HDDがいる。
高速接続がいる。
電力と冷却もいる。

つまりAI相場は、NVIDIAだけの相場から、
AIインフラ全体の相場
へ広がっていると思います。

今週は、その中でもメモリー・ストレージ株が大きく売られました。
でも、需要が崩れたわけではありません。

むしろ、SKハイニクスのNASDAQ上場は、
メモリー需要がスーパーサイクルに入ったことを市場が認め始めたサイン
かもしれません。

もちろん、株価は一直線には上がりません。
むしろ上がるテーマほど、途中で強烈な下落があります。

だからこそ、焦らず、でも見失わず。
余裕資金を残しながら、メモリー相場の本流に乗っていきたいですね。

それでは今日はこのへんで。
本日もご覧いただきありがとうございました。
では、また!(^-^)/

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