金利vs. AI産業革命|米10年債4.8%でもメモリ・半導体株が上がる理由【ウィークリー米国株ニュース260905】

ウィークリーニュース

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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

今週の米国株は、一見すると「ほぼ横ばい」の一週間でした。

ダウは週間で約0.3%安、ナスダックは約0.4%高、S&P500は約0.1%高。

ところが、金曜日の中身を見るとかなり面白いことが起きています。

8月雇用統計が予想を大幅に上回り、米10年債利回りは一時4.81%まで上昇。

普通なら高PERの半導体・AI株にはかなり厳しい環境です。

それなのに、SNDKは+11%超、MUは+6%、WDCは+5%台、STXは+6%台、MRVLやVRTも大きく上昇しました。

「金利が高いのに、なぜAIインフラ株は上がるのか?」

今週はここを中心に考えます。

結論から言うと、AI産業革命が金利を無効にしたわけではありません。

金利上昇によるPER低下圧力を、AI需要による利益予想の上方修正が上回っている。

この見方が、今週の相場をかなりきれいに説明してくれます。

  1. 3行で要約
  2. こんな人向けの記事です
  3. 今週の米国株を動かした主な材料
    1. 中東情勢再緊迫で原油・金利が上昇
    2. Dell好決算でAIインフラ需要を再確認
    3. BroadcomのAI半導体売上が+221%
    4. FRB高官発言でいったん利上げ警戒が後退
    5. 強い雇用統計でもメモリー・半導体が逆行高
  4. 主要3指数の週間騰落率
  5. ダウ
    1. ダウ週間上昇ランキング
    2. ダウ週間下落ランキング
  6. ナスダック
    1. ナスダック週間上昇ランキング
    2. ナスダック週間下落ランキング
  7. S&P500
    1. S&P500週間上昇ランキング
    2. S&P500週間下落ランキング
  8. 経済イベント(経済指標)
    1. 経済指標の推移
    2. 今週の経済指標結果
    3. 来週の経済指標
  9. 米10年債利回り
  10. 今週のセクター別騰落一覧
    1. 直近1カ月のセクター別ETF推移
  11. Fear & Greed Index
  12. VIX
  13. ドル円
  14. WTI原油
  15. 保有・監視銘柄
  16. 考察:金利vs. AI産業革命
    1. 金利が上がると、なぜグロース株に不利なのか
    2. Dellの受注残950億ドルが示したAI需要
    3. BroadcomのAI半導体売上+221%
    4. なぜMU・SNDK・WDC・STXまで上がったのか
    5. MRVL・VRTも「GPU以外」のAI需要
    6. CRDO:強い決算でも株価は下落
    7. 金利に勝てるAI銘柄・負けるAI銘柄
    8. AI需要が金利に負け始める条件
    9. Xで感じた長期成長とメンタルの両立
  17. キートン流、今週の投資判断
    1. 1.金利4.8%でも上がる銘柄を観察する
    2. 2.金利より利益成長が速いかを見る
    3. 3.Dell・Broadcomの受注を先行指標として見る
    4. 4.高金利なので一括買いはしない
    5. 5.Xの熱狂に流されない
  18. 今週の相場を一言でいうと
  19. 来週の注目ポイント
    1. 9月7日:レーバーデーで米国市場休場
    2. 9月11日:CPI
    3. Oracle決算
    4. Adobe決算
    5. 米10年債5%・WTI100ドル方向
  20. キートンの投資方針
  21. 質問コーナー
    1. 米10年債が4.8%でも半導体株は買えますか?
    2. 今週のメモリー株上昇は一時的ですか?
    3. MUは1,000ドルを超えても持てますか?
    4. CRDOは決算後の急落で売るべきですか?
    5. 金利が何%になったらAI相場は終わりますか?
  22. 最後に
  23. 次に読むおすすめ記事
  24. ウィブル証券のご紹介

3行で要約

  • ダウ-0.3%、ナスダック+0.4%、S&P500+0.1%。米10年債4.8%近辺でも指数は大きく崩れませんでした。
  • DellのAIサーバー受注残950億ドル、BroadcomのAI半導体売上+221%など、AI設備投資の実需が改めて確認されました。
  • 金利上昇は逆風ですが、利益予想の上方修正がそれ以上なら株価は上がれます。来週はCPIとOracle決算が重要です。

こんな人向けの記事です

  • 今週の米国株を初心者向けに整理したい人
  • 米10年債4.8%でも半導体株が上がる理由を知りたい人
  • MU、WDC、SNDK、STX、MRVL、VRTを保有・監視している人
  • Dell・Broadcomの決算からAI需要を確認したい人
  • 高金利の中でAI株を買い増してよいか考えている人

今週の米国株を動かした主な材料

中東情勢再緊迫で原油・金利が上昇

週初は米国とイランの衝突再燃でWTI原油が急上昇。インフレ再加速への警戒から米10年債利回りも上がり、ダウとナスダックは売られました。

Dell好決算でAIインフラ需要を再確認

DellはAIサーバー受注60.9Bドル、売上16.4Bドル、受注残95Bドルを記録。従来型サーバー+122%、ストレージ+26%と、AI需要の波及が確認されました。

BroadcomのAI半導体売上が+221%

BroadcomのQ3 AI半導体売上は16.7Bドルで前年比+221%。Q4は21.7Bドルを見込み、カスタムAIチップとネットワーク需要の強さを示しました。

FRB高官発言でいったん利上げ警戒が後退

ウォラー理事がインフレ鈍化の兆しに言及し、3日は米長期金利が低下。株式市場には安心感が広がり、ダウとナスダックが続伸しました。

強い雇用統計でもメモリー・半導体が逆行高

8月雇用者数は16.2万人増と予想を大幅上回り、10年債は4.81%へ。それでもMU、SNDK、WDC、STXなどAIインフラ関連は買われました。

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主要3指数の週間騰落率

指数週間騰落率週末終値今週の特徴
ダウ約-0.3%53,414.25原油・金利上昇で週間マイナス
ナスダック約+0.4%26,506.99半導体・AIインフラ株が下支え
S&P500約+0.1%7,718.61高値圏でも底堅く横ばい

3指数は方向感が分かれましたが、米10年債が4.8%近くまで上がったわりに、指数は大きく崩れていません。

特にナスダックが週間プラスだったことは、AI関連の利益成長期待がまだ強いことを示しています。

ダウ

ダウは53,414.25

8月高値から調整していますが、50日線の上を維持しています。短期的には金利と原油が上値を抑える一方、中期トレンドが完全に崩れた形ではありません。

ダウ週間上昇ランキング

  • NVDA:+5.89%
  • WMT:+3.93%
  • CVX:+3.34%
  • JNJ:+2.68%
  • PG:+1.85%
  • CAT:+1.71%
  • MRK:+1.33%
  • CRM:+1.26%
  • BA:+1.16%
  • AMGN:+1.11%

NVIDIAが上昇トップ。金利高でもAI需要への期待が強く、指数を支えました。

ダウ週間下落ランキング

  • HON:-3.60%
  • MCD:-3.51%
  • MMM:-3.32%
  • SHW:-3.23%
  • NKE:-3.03%
  • AMZN:-2.97%
  • HD:-2.77%
  • MSFT:-2.69%
  • DIS:-2.58%

景気敏感・消費関連に加え、AmazonやMicrosoftも週間では下落しました。

ナスダック

ナスダックは26,506.99

週前半に売られた後、AI・半導体株への買いで切り返しました。21日線近辺を維持し、50日線の上にあります。

ナスダック週間上昇ランキング

  • SNDK:+17.17%
  • ALNY:+12.24%
  • MSTR:+12.17%
  • MU:+8.98%
  • NBIS:+8.23%
  • CEG:+8.03%
  • ALAB:+7.23%
  • INTC:+7.07%
  • META:+6.70%
  • CRWV:+6.09%

SanDiskとMicronが上位に入りました。金利高の中でも、メモリー・AIインフラの実需が評価されています。

ナスダック週間下落ランキング

  • ADSK:-16.40%
  • AXON:-14.16%
  • CDNS:-14.01%
  • SNPS:-11.02%
  • DASH:-10.56%
  • PANW:-10.32%
  • DDOG:-10.15%
  • TTWO:-8.79%
  • ADBE:-8.58%
  • INTU:-7.08%

ソフトウエアや高PER銘柄の一角は大きく下落しました。

つまり「高金利でもハイテクなら何でも上がる」のではなく、実際の売上・利益につながるAIインフラへ資金が集中しています。

S&P500

S&P500は7,718.61

高値圏で横ばい。週末は0.38%安でしたが、週間では小幅プラスを維持しました。

下図の月間騰落率資料では9月は歴史的に弱い傾向があるため、指数が高値圏にある今は短期の値幅拡大には注意したいところです。

Screenshot

S&P500週間上昇ランキング

  • SNDK:+17.17%
  • HOOD:+17.12%
  • DELL:+14.88%
  • SWKS:+12.51%
  • DE:+10.03%
  • MOS:+9.53%
  • BBY:+9.50%
  • VRT:+9.12%
  • ULTA:+9.01%
  • MU:+8.98%

DELL、VRT、MU、SNDKが上昇上位に入りました。

AIサーバー、電力・冷却、メモリー、ストレージと、AIデータセンターの「周辺部分」に資金が広がっています。

S&P500週間下落ランキング

  • FICO:-19.18%
  • EIX:-19.10%
  • LULU:-16.72%
  • ADSK:-16.40%
  • CIEN:-15.18%
  • AXON:-14.16%
  • CDNS:-14.01%
  • PCG:-13.86%
  • SNPS:-11.02%
  • DASH:-10.56%

経済イベント(経済指標)

経済指標の推移

景気指標は依然として拡大圏を維持しています。

一方、雇用統計が強く、原油も高いため、FRBが9月に利上げへ動く可能性は消えていません。

今週の経済指標結果

  • 製造業PMI:53.9(予想53.2)
  • ISM製造業景気指数:54.6(予想55.2)
  • ADP雇用者数:3.8万人増(予想4.9万人)
  • 耐久財受注:前月比+1.1%
  • 貿易収支:-886億ドル
  • サービス業PMI:56.5
  • ISM非製造業景気指数:55.4(予想54.2)
  • 非農業部門雇用者数:16.2万人増(予想5.5万人)
  • 失業率:4.1%

最大のサプライズは雇用統計です。

景気が強いこと自体は企業利益にプラスですが、同時に金利高を長引かせる材料でもあります。

来週の経済指標

  • 9月10日:中古住宅販売件数
  • 9月11日:CPI前年比 予想+3.4%
  • 9月11日:CPI前月比 予想+0.4%
  • 9月11日:コアCPI前年比 予想+2.4%
  • 9月11日:コアCPI前月比 予想+0.2%
  • 9月11日:ミシガン大学消費者信頼感指数

来週最大のイベントはCPIです。

CPIが上振れすると、米10年債利回り5%が現実味を帯び、AI株にもさすがに強い逆風になります。

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米10年債利回り

米10年債利回りは4.784%

一時4.810%まで上昇しました。

5月以降の上昇トレンドが明確で、21日線・50日線も上向きです。

それでもメモリー・半導体株が上がっている。

ここが今週のテーマです。

今週のセクター別騰落一覧

NVIDIA、Micron、AMD、Intelなど半導体の緑が目立つ一方、Microsoft、Amazon、Alphabetなどには売りが出ました。

「AI全体」ではなく、利益成長の見える部分への選別が進んでいます。

直近1カ月のセクター別ETF推移

ETFセクター騰落率
VDEエネルギー+8.87%
VHTヘルスケア+5.63%
VGT情報技術+5.32%
VAW素材+4.11%
VFH金融+1.10%
VOX通信サービス+0.47%
VDC生活必需品-0.76%
VPU公益-2.71%
VNQ不動産-3.08%
VCR一般消費財-3.08%
VIS資本財-4.24%

エネルギーが首位ですが、情報技術も+5.32%。

金利高の中でテクノロジーが上位を維持している点は、利益成長期待の強さを示しています。

Fear & Greed Index

Fear & Greed Indexは42でFear

  • 前日:35(Fear)
  • 1週間前:52(Neutral)
  • 1カ月前:59(Greed)
  • 1年前:61(Greed)

指数自体は高値圏ですが、市場心理はFearまで低下しました。

これは「全員が楽観している高値相場」ではありません。

VIX

VIXは14.52

Fear & GreedはFearですが、VIXは低位です。

市場全体のパニックというより、金利と業績を見ながら銘柄を選別する相場と考えやすいでしょう。

ドル円

ドル円は156円台

8月の163円台から大きく円高方向へ調整しています。なんらかの外圧がかかってるようにもみえますが155円台からすぐに156円台へ回復してるところみると今後も円安トレンドはかわらなそうですね。

米国株を円で買う側にとっては、株価だけでなく為替面でも以前より入りやすくなっています。

WTI原油

WTI原油は91.23ドル

中東情勢の悪化で90ドルを突破しました。

Xでもホルムズ海峡の再封鎖を警戒してきましたが、原油高が続けばCPIと金利を通じてAI・グロース株の逆風になります。

保有・監視銘柄

保有・監視銘柄はMU、WDC、SNDK、AMD、STX、TSM、VRT、MRVL、CRDO、SKHYです。

今週は「AIインフラ需要が本当に利益へつながっているか」をDell・Broadcomの決算がかなり強く裏付けました。

考察:金利vs. AI産業革命

金利が上がると、なぜグロース株に不利なのか

株価をものすごく単純化すると、

株価 ≒ 利益予想 × PER

と考えられます。

金利が上がると、将来利益の現在価値が下がるためPERは低下しやすくなります。

例えば利益予想100、PER30倍なら株価は3,000。

金利上昇でPERが27倍へ低下すると、利益が同じなら株価は2,700です。

ところがAI需要で利益予想が100から130へ増えれば、

130 × 27 = 3,510

となります。

PERは下がっても、利益成長の方が大きければ株価は上がる。

今週起きたのは、これに近い現象です。

Dellの受注残950億ドルが示したAI需要

DELLは524.14ドル

DellのQ2 FY2027では、AIサーバー受注が609億ドル、AIサーバー売上が164億ドル、受注残が950億ドル

さらに、

  • AI最適化サーバー売上:前年比+100%
  • 従来型サーバー・ネットワーク:+122%
  • ストレージ:+26%
  • 通期AIサーバー売上見通し:600億ドル → 740億ドル

まで広がりました。

ここが重要です。

AI需要はGPUだけで終わっていません。

サーバー、CPU、ネットワーク、メモリー、ストレージへ波及しています。

BroadcomのAI半導体売上+221%

BroadcomのQ3 FY2026 AI半導体売上は167億ドル、前年比+221%

Q4は217億ドルを見込んでいます。

さらに経営陣はAI半導体売上について、

  • FY2027:約1,150億ドル
  • FY2028:約2,300億ドル

という成長軌道を示しました。

カスタムXPUとAIネットワークの需要が、NVIDIA以外にも巨大な市場を作り始めています。

なぜMU・SNDK・WDC・STXまで上がったのか

MUは1,016.59ドル

9月4日は+6%、週間でも+8.98%でした。

HBMの増産観測に加え、Dell・Broadcomの数字から「AI設備投資そのものが止まっていない」と確認できたことが追い風です。

SNDKは1,740ドル。週間+17.17%。

WDCは467.46ドル

STXは849.28ドル

AIが作るデータは保存されます。

AIサーバーが増えれば、NAND、SSD、大容量HDDへの需要が増えるという「保存層」のテーマが再評価されています。

MRVL・VRTも「GPU以外」のAI需要

MRVLは223.55ドル

VRTは280.53ドル

MRVLはカスタム半導体・ネットワーク、VRTは電力・冷却。

AI産業革命のボトルネックはGPUだけではありません。

通信、電力、冷却、ストレージまで揃わないとデータセンターは動きません。

CRDO:強い決算でも株価は下落

CRDOは170.57ドル

Q1 FY2027売上は4.79億ドルで前年比+114.7%、Non-GAAP EPSは1.20ドル。Q2売上見通しも5.25~5.35億ドルと成長継続です。

それでも株価は決算後に大きく下落しました。

ここでも「悪い決算」より、市場の高い期待値と利益率への警戒が株価を動かしています。

金利に勝てるAI銘柄・負けるAI銘柄

今週の値動きから見えるのは、AI株なら何でも上がる相場ではないということです。

金利に比較的強い銘柄

  • 受注残が増えている
  • 売上・EPSが上方修正されている
  • AI設備投資から売上までの経路が明確
  • 供給不足やボトルネックを握っている

金利に弱くなりやすい銘柄

  • PERだけが先に上がっている
  • AIテーマはあるが利益がまだ出ていない
  • 売上成長率が鈍化している
  • 顧客集中・資金調達依存が大きい

AI需要が金利に負け始める条件

強気一辺倒にはしません。

  • ハイパースケーラーが設備投資計画を削減する
  • AIサーバーの受注残が減り始める
  • 売上は伸びても粗利益率が低下する
  • 金利上昇の速度が利益予想の上方修正を上回る
  • 顧客企業がAI投資の収益化を説明できなくなる
  • メモリーメーカーの増産で供給不足が解消へ向かう

見るべきなのは金利の「水準」だけではありません。

利益予想と金利のどちらが速く上がっているか。

これが重要です。

Xで感じた長期成長とメンタルの両立

Xでは最近、AI半導体市場が2030年まで大きく成長するという見通しを取り上げました。

長期テーマには強い期待を持っています。

一方で、「最大のリスクは市場ではなく、自分自身が熱狂に飲み込まれること」という考えにも共感しています。

AI産業革命が本物でも、株価は一直線には上がりません。

強いテーマほど、買い煽り・売り煽りに流されず、業績・成長性・割安度を確認します。

キートン流、今週の投資判断

1.金利4.8%でも上がる銘柄を観察する

悪材料があるのに上がる銘柄は強い。MU、SNDK、WDC、STX、MRVL、VRTの相対強度を確認します。

2.金利より利益成長が速いかを見る

「10年債が何%なら売る」と固定せず、EPS上方修正の速度と金利上昇を比較します。

3.Dell・Broadcomの受注を先行指標として見る

GPUだけでなく、サーバー、ネットワーク、ストレージまで伸びているかを確認します。

4.高金利なので一括買いはしない

10年債4.8%は無視できません。買う場合は分割し、信用余力とキャッシュを優先します。

5.Xの熱狂に流されない

Xの情報の多さと速さは非常に有用です。ただ、長期テーマに強気でも、ポジションサイズと買値は別問題。自分のルールを優先します。

今週の相場を一言でいうと

金利がAIに負けたのではない。AIの利益成長が、今のところ金利上昇によるPER低下を上回っている一週間。

来週の注目ポイント

9月7日:レーバーデーで米国市場休場

月曜は米国市場が休場。3連休明けのポジション調整に注意します。

9月11日:CPI

最大のイベントです。前年比3.4%、前月比0.4%が予想。上振れれば9月FOMCの利上げ観測がさらに強まります。

Oracle決算

9月10日引け後。OCIのAIクラウド成長、巨額AI設備投資、受注残が実際の売上へ転換しているかを確認します。

Adobe決算

9月10日引け後。生成AI競争の中で既存ソフトウエア企業が利益成長を維持できるかを確認します。

米10年債5%・WTI100ドル方向

この2つが同時に近づくなら、AI利益成長が強くてもバリュエーションへの圧力が一段強まります。

キートンの投資方針

  • MU、WDC、SNDK、STX、MRVL、VRT、SKHYは基本ホールド
  • 金利4.8%でも強い銘柄を優先的に観察する
  • 信用余力とキャッシュを優先する
  • CPI前の大きな新規ポジションは控える
  • Dell・BroadcomのAI受注と利益率を継続確認する
  • 米10年債、WTI、KOSPI、DRAM ETFを毎日確認する

質問コーナー

米10年債が4.8%でも半導体株は買えますか?

高金利は明確な逆風です。ただし利益予想の上方修正がそれ以上なら株価は上昇できます。一括買いではなく、業績とチャートを確認して分割する方針です。

今週のメモリー株上昇は一時的ですか?

短期的な買い戻しは含まれますが、DellやBroadcomの決算を見る限りAI設備投資の実需は強いです。今後はHBM・NAND・HDDの価格と供給量を確認します。

MUは1,000ドルを超えても持てますか?

株価だけでは判断しません。HBM売上、来期EPS、利益率、設備投資とバリュエーションを確認し、長期仮説が崩れなければ基本ホールドです。

CRDOは決算後の急落で売るべきですか?

売上は前年比115%増で、次四半期ガイダンスも強い内容でした。短期の期待値調整と、利益率・光通信事業への懸念を分けて判断します。

金利が何%になったらAI相場は終わりますか?

固定の数字では決まりません。重要なのは、金利上昇によるPER低下と、利益予想の上方修正のどちらが大きいかです。

最後に

今週は、投資の教科書なら少し説明しにくい一週間でした。

米10年債利回りは4.8%近く。

雇用統計は強い。

原油は90ドル超。

普通なら半導体株にはかなり厳しい環境です。

それでもMU、SNDK、WDC、STX、MRVL、VRTは上がりました。

なぜか。

DellのAI受注残950億ドル。

BroadcomのAI半導体売上+221%。

AI設備投資が「テーマ」ではなく、実際の売上・受注・利益へ変わり続けているからだと思います。

金利上昇は無視できません。

でも、金利だけ見てAI相場を降りてしまうのも違う。

これから見るべきなのは、

利益成長の速度 > 金利上昇による評価低下

が続いているかどうかです。

AI産業革命はGPUだけではありません。

メモリー、ストレージ、ネットワーク、電力・冷却。

どこに本当のボトルネックがあり、どこに利益が落ちるのか。

そこを引き続き追っていきます。

そして、強気材料が多い時ほど熱狂に流されない。

余力を残し、分割し、決算と一次情報を確認する。

それでは今日はこのへんで。

本日もご覧いただきありがとうございました。

では、また!(^-^)/


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主な参照先:添付資料「米国株一週間のニュース」「キートン メモ」、TradingView添付チャート、経済指標資料、キートンのX(@masterkeaton19)、Dell Technologies Investor Relations、Broadcom Investor Relations、Credo Investor Relations、Oracle Investor Relations。
ファクトチェック:Dell Q2 FY2027 AIサーバー受注60.9Bドル、売上16.4Bドル、受注残95Bドル、Traditional Servers & Networking +122%、Storage +26%、FY27 AI-Optimized Servers revenue guidance 74Bドル。Broadcom Q3 FY2026 AI semiconductor revenue 16.7Bドル(+221% YoY)、Q4 21.7Bドル見通し。Broadcom経営陣はFY2027約115Bドル、FY2028約230BドルのAI半導体売上成長軌道を示しています。Credo Q1 FY2027売上479Mドル(+114.7% YoY)、Q2売上見通し525-535Mドル。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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