【ウィークリー米国株ニュース 260711】SKハイニクス上場で見えたAIメモリー新時代

SKハイニクス上場が示すAIメモリー新時代 ウィークリーニュース
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こんにちは~、キートンです!(^-^)/

今週の米国株は、中東情勢や原油価格、米長期金利に揺さぶられながらも、最後はAI・半導体株への買いが戻る一週間となりました。

その中心にいたのが、SKハイニックスです。

同社のNASDAQ上場では、公募価格149ドルに対して初値170ドル、終値168.01ドルと、公募価格を約13%上回る好調なスタートを切りました。

ただし、今回の重要なポイントは、SKハイニックスの株価が上がったことだけではありません。

今週はNVIDIA、Broadcom、AMD、Seagate、SanDisk、Western Digital、Lumentumなど、AIデータセンターを構成する企業にも買いが広がりました。

つまり市場は、AI相場の主役をNVIDIA一社だけではなく、

  • GPUを動かすメモリー
  • データを保存するストレージ
  • データを運ぶネットワーク

へ広げ始めています。

前回の記事では、SKハイニックスが米国へ上場する意味を考えました。

今回は、その上場に米国市場がどう反応したのか。そして、その反応がメモリー・ストレージ銘柄に何をもたらすのかを考えていきます。

関連記事:
SKハイニックスのAI・HBM成長を詳しく解説した前回記事はこちら

  1. 3行で要約
  2. こんな人向けの記事です
  3. 今週の主要指数
  4. 今週の米国株を動かした主な材料
    1. 半導体株の買い戻しでダウは初の5万3000ドル台
    2. サムスンの材料出尽くしとDeepSeek報道で半導体株が反落
    3. 米・イラン情勢の緊迫で原油と金利が上昇
    4. 原油安とAI設備投資継続で半導体株が復活
    5. SKハイニックスADR上場成功でメモリー株に買い
  5. ダウ
    1. ダウ週間上昇ランキング
    2. ダウ週間下落ランキング
  6. ナスダック
    1. ナスダック週間上昇ランキング
    2. ナスダック週間下落ランキング
  7. S&P500
    1. S&P500週間上昇ランキング
    2. S&P500週間下落ランキング
  8. 米10年債利回り
  9. 今週のセクター別騰落一覧
    1. 直近1カ月のセクター別ETF推移
  10. Fear & Greed Index
  11. VIX
  12. ドル円
  13. 保有個別銘柄
  14. 考察:米国マネーがAIメモリーへ向かい始めた
    1. 上場成功が示したのは「資金調達」より「評価の変化」
    2. AI相場は「GPU争奪戦」から「帯域争奪戦」へ
    3. AI推論は「一度作って終わり」ではない
    4. 今回のスーパーサイクルは二層構造
      1. 第1層:高性能メモリー
      2. 第2層:データ保存
    5. SKハイニックス上場はMicronに追い風か、逆風か
    6. メモリー各社の巨額投資は強気材料であり、将来のリスクでもある
    7. 今回の上場で恩恵を受ける銘柄
  15. キートンの投資方針
  16. 今週の相場を一言でいうと
  17. 来週の注目ポイント
    1. 米国CPI
    2. ASML決算
    3. TSMC決算
    4. 大手銀行決算
    5. Netflix決算
    6. SKハイニックスADRの値動き
  18. あとがき
  19. 次に読むおすすめ記事
  20. ウィブル証券のご紹介

3行で要約

  • SKハイニックスはNASDAQ上場初日に約13%上昇し、AIメモリーへの強い投資需要を確認。
  • NVIDIAだけでなく、HBM・DRAM・SSD・HDD・ネットワーク関連へ買いが波及。
  • AI相場は「演算能力の争奪戦」から「メモリー帯域と保存容量の争奪戦」へ広がり始めた。

こんな人向けの記事です

  • 今週の米国株を短時間で振り返りたい人
  • SKハイニックスの米国上場が気になる人
  • MU、WDC、SNDK、STXを保有している人
  • AIメモリーのスーパーサイクルに注目している人
  • 半導体株の押し目買いを検討している人
  • 来週のASML・TSMC決算を確認したい人

今週の主要指数

指数週間騰落率
ダウ約-0.5%
ナスダック約+1.7%
S&P500約+1.2%
ラッセル2000約-0.6%

ダウは週初に最高値を更新したものの、中東情勢を受けた急落を取り戻しきれませんでした。

一方、ナスダックとS&P500は、週後半のAI・半導体株の反発で週間上昇となりました。

指数はまちまちでも、半導体・ストレージ株には買いが戻った。

これが今週のポイントです。

今週の米国株を動かした主な材料

半導体株の買い戻しでダウは初の5万3000ドル台

7月6日は、前週に売られた半導体株を買い戻す動きが広がりました。

AMDは6.6%高。Broadcom、Qualcomm、Marvellなどにも買いが入り、SOX指数は2.1%上昇しました。

ダウは終値で初めて5万3000ドル台に乗せ、ナスダックも1.11%上昇しました。

サムスンの材料出尽くしとDeepSeek報道で半導体株が反落

翌7日は、サムスン電子が好調な業績速報を発表したものの、材料出尽くしで下落。

さらに、中国のDeepSeekが独自AI半導体を開発しているとの報道が伝わり、米国の半導体株にも売りが波及しました。

MU、INTC、半導体製造装置株などが下落し、SOX指数は4.6%安となりました。

ただし、これは需要の消滅というより、急騰していた銘柄に対するバリュエーション調整と見ています。

米・イラン情勢の緊迫で原油と金利が上昇

8日は、中東情勢の緊迫化を受けてWTI原油が一時1バレル76ドル台へ上昇。

米10年債利回りも一時4.59%となり、ダウは576ドル安。一時は800ドル以上下落しました。

原油高が続けば、インフレ再加速とFRBの金融引き締めが意識されます。

原油高 → インフレ → 金利上昇 → 高PER株売り

AI株にとっては、この流れが最大のリスクです。

それでもNVIDIAや一部の半導体株には押し目買いが入り、ナスダックは小幅高で終えました。

原油安とAI設備投資継続で半導体株が復活

9日は、米国によるイランへの追加攻撃が終了し、原油価格が反落。

同時に、Micronが米国内の半導体サプライチェーン強化へ最大30億ドルを投資すると発表しました。

さらにMetaが、自社設計半導体の生産を始め、翌年の計算能力を倍増させる方針を示したと伝わりました。

AI設備投資が減速するどころか、依然として高水準で続くとの見方が強まり、SOX指数は3%上昇しました。

SKハイニックスADR上場成功でメモリー株に買い

そして10日、SKハイニックスのADRがNASDAQに上場しました。

  • 公募価格:149ドル
  • 初値:170ドル
  • 高値:177ドル
  • 終値:168.01ドル
  • 公募価格比:約13%高

上場成功を受け、NVIDIA、AMD、SanDisk、Seagateなどにも買いが波及しました。

ダウ

添付のTradingViewでは、ダウは52642.27

週初には5万3000ドル台へ乗せましたが、中東情勢悪化による急落の影響を完全には取り戻せませんでした。

ただし、21日移動平均線の上で推移しており、上昇トレンドが完全に崩れたわけではありません。

ダウ週間上昇ランキング

  • NVDA:+8.28%
  • CSCO:+7.65%
  • CVX:+4.26%
  • GS:+3.35%
  • AAPL:+2.17%
  • WMT:+1.84%
  • AMZN:+1.10%

NVIDIAがダウ上昇率トップとなりました。

ダウ週間下落ランキング

  • SHW:-5.25%
  • MRK:-4.65%
  • HD:-4.08%
  • DIS:-3.90%
  • V:-3.63%
  • PG:-2.89%
  • AMGN:-2.88%

原油高と金利上昇を受け、住宅関連、消費関連、ヘルスケアの一角が売られています。

ナスダック

ナスダックは26,281.61

週の途中では半導体株の急落に押されましたが、週後半に反発し、週間ではプラスとなりました。

日足では21日線と50日線の上に戻りつつあり、短期的な地合いは改善しています。

ナスダック週間上昇ランキング

  • META:+14.81%
  • STX:+11.00%
  • AVGO:+10.96%
  • LITE:+10.12%
  • SNDK:+9.79%
  • CRWV:+8.73%
  • NVDA:+8.28%
  • WDC:+8.09%
  • AMD:+7.74%

前週に大きく売られたSTX、SNDK、WDCがそろって反発。

これは、前週の急落が需要崩壊ではなく、主に利益確定とポジション調整だった可能性を示しています。

ナスダック週間下落ランキング

  • RKLB:-19.33%
  • HONA:-10.68%
  • SPCX:-10.31%
  • INTC:-8.73%
  • CPRT:-8.31%
  • VRTX:-8.08%
  • PANW:-6.36%
  • MSTR:-6.08%
  • NFLX:-5.51%

AI・半導体銘柄すべてが上昇したわけではなく、個別銘柄ごとの差が大きくなっています。

S&P500

S&P500は7575.38

黒い下降トレンドラインを上抜け、高値圏へ戻ってきました。

添付チャートを見る限り、短期的には上放れを試している形です。

S&P500週間上昇ランキング

  • HPE:+17.73%
  • ANET:+16.86%
  • META:+14.81%
  • AKAM:+11.50%
  • STX:+11.00%
  • AVGO:+10.96%
  • HPQ:+10.44%
  • DELL:+10.31%
  • LITE:+10.12%
  • SNDK:+9.79%

ネットワーク、サーバー、ストレージ、高速通信など、AIデータセンター関連が多数入っています。

AI相場の中心は、GPUだけではありません。

ネットワーク、サーバー、光通信、メモリー、ストレージへ物色が広がっています。

S&P500週間下落ランキング

  • MRNA:-14.41%
  • HONA:-10.68%
  • BLDR:-10.63%
  • PSKY:-9.43%
  • ARE:-8.94%
  • INTC:-8.73%
  • CPRT:-8.31%
  • VRTX:-8.08%
  • BIIB:-7.85%
  • IFF:-7.52%

ヘルスケア、住宅、不動産関連の弱さが目立っています。

米10年債利回り

米10年債利回りは4.561%

中東情勢の緊迫と原油高を受け、一時4.59%まで上昇しました。

株価は上昇していますが、金利面では決して安心できる状態ではありません。

来週のCPIが予想を上回ると、高金利長期化への警戒から、AI・グロース株が再び売られる可能性があります。

今週のセクター別騰落一覧

今週のヒートマップを見ると、かなり特徴がはっきりしています。

  • NVDA:+8.28%
  • AVGO:+10.96%
  • AMD:+7.74%
  • SNDK:+9.79%
  • STX:+11.00%
  • WDC:+8.09%

一方で、INTCは-8.73%、MRVLもマイナスとなり、半導体内でも選別が進んでいます。

直近1カ月のセクター別ETF推移

6月11日から7月10日までのセクター別ETFを比較すると、上位はヘルスケアと金融でした。

順位ETFセクター騰落率
1VHTヘルスケア+5.81%
2VFH金融+5.58%
3VPU公益+2.87%
4VIS資本財+2.30%
5VOX通信サービス+2.25%
6VGT情報技術+1.73%
7VCR一般消費財+0.96%
8VNQ不動産-0.30%
9VDC生活必需品-1.13%
10VAW素材-1.84%
11VDEエネルギー-3.48%

AI・半導体株が相場を支えている一方、セクター全体ではヘルスケアと金融が情報技術を上回っています。

これは、投資資金がAI関連だけに集中しているのではなく、業績の安定したヘルスケアや金利環境の恩恵を受けやすい金融、ディフェンシブ性のある公益へも広がっていることを示しています。

一方、エネルギーは期間中に大きく下落しました。原油価格の変動が激しく、中東情勢に対する警戒と需給見通しの変化が交錯しているため、短期的には値動きの大きい状態が続きそうです。

AIが相場の中心であることに変わりはありませんが、資金はヘルスケア・金融・公益へも分散しています。

ナスダックや半導体株の強さだけでなく、こうしたセクターローテーションも確認しておくことで、市場全体のリスク選好をより正確に把握できます。

Fear & Greed Index

Fear & Greed Indexは49でNeutral

  • 前日:47
  • 1週間前:32
  • 1カ月前:26
  • 現在:49

前週までの恐怖状態から、中立まで戻っています。

ただし、Greedにはまだ入っていません。

VIX

VIXは15.02まで低下しました。

週の途中では中東情勢を受けて上昇しましたが、最終的には警戒感が大きく後退しています。

ドル円

ドル円は161.663円

一時163円近くまで円安が進みましたが、その後は反落しています。

米10年債利回りが高止まりしているため、ドル円の下値も限定的です。

保有個別銘柄

現在の保有・監視銘柄は、

  • MU
  • WDC
  • SNDK
  • AMD
  • STX
  • TSM
  • VRT
  • MRVL
  • CRDO

などです。

今週はSTX、SNDK、WDC、AMDが大きく上昇しました。

一方、MUは週後半に反発したものの、週間ではほぼ横ばい圏。MRVLもやや弱い動きでした。

考察:米国マネーがAIメモリーへ向かい始めた

上場成功が示したのは「資金調達」より「評価の変化」

SKハイニックスのNASDAQ上場を、単なる資金調達イベントとして見るだけでは不十分です。

今回の上場で注目したいのは、米国の投資家がSKハイニックスを、

韓国のメモリー市況株ではなく、AIインフラの中核企業として評価した

可能性です。

これまで米国のAI相場では、NVIDIAが圧倒的な主役でした。

しかし、どれほど高性能なGPUを作っても、必要なデータを素早く渡せなければ、本来の演算能力を発揮できません。

GPUの性能を生かすためには、

  • 大容量のHBM
  • 高速なサーバーDRAM
  • データを保存するSSD
  • 長期保存用のHDD
  • 高速ネットワーク

が必要です。

つまりAIの性能は、GPU単体ではなく、システム全体のデータ処理能力で決まります。

AI相場は「GPU争奪戦」から「帯域争奪戦」へ

これまでAI関連投資では、何個のGPUを確保できるかが注目されてきました。

しかし、今後はGPUの台数だけではなく、

どれだけ速くデータを読み込み、処理し、保存できるか

が重要になります。

AIモデルが大規模化するほど、演算装置とメモリーの間を行き来するデータ量は増えます。

特に生成AIの推論では、利用者からの質問に答えるたびに、モデルの情報や会話履歴などをメモリーへ読み込みながら処理します。

利用者が増える。
質問回数が増える。
生成する文章や画像、動画が増える。
AIエージェントが24時間動く。

そのたびに必要となるのが、メモリー容量と帯域です。

AI推論は「一度作って終わり」ではない

AI学習は、大規模な計算を一定期間行うプロジェクトです。

一方、AI推論はサービスが使われるたびに発生します。

  • ChatGPTへ質問する
  • 検索結果をAIが整理する
  • 企業のAIエージェントが顧客対応をする
  • 自動運転車が周囲を判断する
  • 工場のAIが不良を検出する

これらはすべて、一度きりではなく繰り返し行われます。

AIが推論を止めない限り、生成されるデータは増え続け、それを演算するメモリー需要も増え続ける。

ただし、「需要が無限に増える」「価格が絶対に下がらない」と考えるのは危険です。

AIの処理効率は改善しますし、各社が増産すれば、一時的な供給過剰や価格下落も起こります。

それでも、AIの利用量増加が効率改善を上回る状態が続けば、必要なメモリー量は構造的に増えます。

今回のスーパーサイクルは二層構造

従来のメモリーサイクルは、比較的単純でした。

需要が増える。
価格が上がる。
各社が増産する。
供給過剰になる。
価格が下がる。

しかし今回は、需要が二層に分かれています。

第1層:高性能メモリー

  • HBM
  • サーバーDRAM
  • AI向けLPDDR
  • CXLメモリー

AIサーバーの性能を直接左右する、高速・高付加価値の製品です。

第2層:データ保存

  • NAND
  • エンタープライズSSD
  • 大容量HDD
  • データバックアップ

推論によって生まれるデータを保存する製品です。

AIが生成したデータは、計算が終わったら消えるとは限りません。

会話履歴、映像、分析結果、モデル、ログ、企業データなど、多くは保存されます。

そのため、HBM需要が伸びた後には、SSDやHDD需要へ波及する可能性があります。

HBMが先導し、DRAM、NAND、SSD、HDDへ波及する二段階の相場

になる可能性があります。

SKハイニックス上場はMicronに追い風か、逆風か

SKハイニックスが米国市場で買えるようになれば、Micronから資金が移る可能性もあります。

ただし、中長期ではMicronにも追い風となる可能性が高いと考えています。

理由は、米国投資家がSKハイニックスとMicronを直接比較するようになるからです。

  • HBMの技術力
  • 売上高の成長率
  • EPSの伸び
  • 営業利益率
  • 設備投資
  • PER
  • 生産能力
  • NVIDIAなどへの供給状況

今後は単純なPERだけではなく、

来期EPSがどこまで伸びるのか
HBM売上がどれだけ利益へ貢献するのか

を重点的に見る必要があります。

メモリー各社の巨額投資は強気材料であり、将来のリスクでもある

現在の需給にとって、各社の積極投資は強い材料です。

ただし、各社が需要増加を見込み、同時に巨大工場を建設すれば、数年後には供給が一気に増える可能性があります。

スーパーサイクルの最大のリスクは、好況を見て各社が増産しすぎること。

今後は需要と同じくらい、以下を確認する必要があります。

  • SKハイニックス、Micron、Samsungの設備投資
  • 新工場の稼働時期
  • HBMの歩留まり
  • 通常DRAMへの生産能力配分
  • NANDの在庫水準
  • 長期契約価格
  • ハイパースケーラーの設備投資計画

今回の上場で恩恵を受ける銘柄

銘柄・分野今後の見方
SKハイニックスHBMの成長を米国市場で直接評価される銘柄。上場直後は値動きが大きくなりやすい。
Micron米国唯一の大手DRAMメーカーとして、SKハイニックスとの比較から再評価される可能性。
SanDisk・WDC・STXAI推論で増えたデータを保存する受け皿。HBMの次に資金が向かう可能性。
NVIDIA・AMDHBM供給増加はAIアクセラレーターの出荷拡大に必要。
Broadcom・Credo・Lumentumデータを高速で移動させるネットワークと光通信の恩恵。
Vertiv演算能力とメモリー容量が増えるほど、電力・冷却需要も増加。

キートンの投資方針

今回の上昇を見て、慌てて一括買いする必要はありません。

  • MU、WDC、SNDK、STXは基本ホールド
  • CPI、ASML、TSMC決算を確認
  • SKハイニックスADRの出来高と初値後の値動きを監視
  • DRAM・NAND価格と各社EPS見通しを重視

今回のSKハイニックス上場成功は、単なる大型上場ではありません。

米国市場が、

AI時代にはGPUだけでなく、メモリー帯域とストレージ容量が必要になる

と評価し始めた出来事だと考えています。

今週の相場を一言でいうと

SKハイニックス上場をきっかけに、AI相場の主役がGPUからメモリー・ストレージへ広がった一週間。

来週の注目ポイント

米国CPI

火曜日に発表予定のCPIが最大のマクロイベントです。

インフレが予想を上回れば、米10年債利回りが再び上昇し、AI・グロース株には逆風となります。

ASML決算

ASMLは半導体メーカーの設備投資意欲を見るうえで重要です。

受注額、EUV需要、TSMC・Samsung・SKハイニックス向け需要に注目します。

TSMC決算

TSMCのAI向け売上、先端プロセス需要、設備投資計画は、NVIDIA、AMD、Broadcomなどの先行きを判断する材料になります。

大手銀行決算

JPM、GS、BAC、C、WFC、MSなどの決算が予定されています。

金利上昇、融資需要、消費者の延滞率、投資銀行業務の回復を確認します。

Netflix決算

NFLXは今週下落しており、決算で会員エンゲージメントや広告事業の成長を確認したいところです。

SKハイニックスADRの値動き

上場直後の熱狂が続くのか、それとも利益確定売りが出るのか。

出来高と150ドル台を維持できるかに注目です。

あとがき

今週のSKハイニックス上場を見て、改めて感じたことがあります。

AI相場は、もうNVIDIAだけを見ていればよい相場ではありません。

AIが高度化するほど、必要になるデータは増えます。

そして、データが増えるほど必要になるのがメモリーとストレージです。

どんなに速いGPUがあっても、データを渡すメモリーが遅ければ性能は出ません。

どんなに便利なAIサービスでも、生成されたデータを保存できなければ事業として成立しません。

AI時代の競争は、計算速度の競争から、データを読み、運び、保存する能力の競争へ広がっている。

SKハイニックスの米国上場は、その変化を米国の投資家が認識し始めた出来事だったのかもしれません。

前週は、Micron、SanDisk、Western Digital、Seagateが大きく売られました。

しかし今週は、その多くが反発しました。

需要が消えたわけではなかった。

上がりすぎた株価が、いったんちょうせいしただけだった可能性が高まっています。

もちろん、ここから一直線に上がるとは思っていません。

CPI、長期金利、原油、中東情勢、ASMLとTSMCの決算など、短期的なリスクはたくさんあります。

だからこそ、一気に買わず、余裕資金を残す。

でも、AIメモリーという長期的な本流は見失わない。

このバランスを大切にしたいと思います。

それでは今日はこのへんで。

本日もご覧いただきありがとうございました。

では、また!(^-^)/


主な参照先:Reuters、AP、TradingView、CNN Fear & Greed Index、Earnings Whispers、各社公表資料

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